年: 2012年

診療所リフォームの提案

友人より相談を受けた診療所のリフォーム計画。
エントランスと受付スペースの印象を、がらっと変えたいとの要望。
患者さんがリラックスして診療所を訪れる雰囲気が作れないか、と。
さっそく内装模型を作って、雰囲気をシュミレーションしてみる。
現在の青系のクールな内装仕上げから一転、
家具に木の質感を使い、温かみのある照明を施す方向で提案。
図面よりも、模型の方がクライアントとのイメージ共有には有効だ。

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「鵠沼のオフィスリフォーム」空間という抽象的なモノを共有するために

オフィスの改装提案。今回はインテリア、つまり、内装の改装提案のため、いつもより模型をスケールアップして作製しています。家具などもより精巧に作り、スケールを確認していきます。打合せではクライアントにも模型の中を覗いてもらい、どんな空間になるのかを頭の中にイメージしてもらいます。

建築というものは、壁や床、家具、素材など、具体的なモノを使って、空間という抽象的なモノを作り上げていく作業です。例えていえば、その場の空気感を作り上げていくとでもいうような。模型は、その抽象的なモノをクライアントと共有していくための、とても有効な手段だと感じています。

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そりっどハウス 季節とともに変化する空間

打合せのためにそりっどハウスへ。
ちょうど夕陽が差し込んでいる。
ほんの一瞬、家の中がオレンジ色の空気に包まれる。
季節や時間の移り変わりに従い、表情を変えていく空間。
変化しない建築というものに、太陽が生命力を吹き込んでいるよう。
いつも見ている空間が、季節や時間によって
時にはっとする様な美しい表情をみせる瞬間がある。
それが建築というものの面白さだ。

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川内原子力発電所を訪れて

鹿児島県の川内原子力発電所を訪れる。
薩摩川内までは、鹿児島駅から北西方向へ車で1時間半の距離。
どこにでもある海沿いの長閑な風景が広がる
青い海と緑の樹々の町。
良く整備された道路をゆっくりと走る。
道路の正面に、突如として現れる2つの原子炉建屋。
あまりに唐突。
道路に面した施設入り口の数百メーター後ろには、
緑と青の模様が施された原子炉建屋があっけらかんと見えている。
一見すると、ただの貯蔵タンクのようにしか見えない。無表情。
この中にはとてつもないパワーを秘めた原子炉が眠っている。
果たして、生きていく為に人間は
ここまで巨大な力を本当に必要としているのだろうか?
人間の力では制御することが出来ず、
また、その処分する方法も定まっていない、この巨大な力を。
今一度、この事実を一人一人が自分のこととして真剣に考えるべきだと思う。

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東三条まもる眼科へ

竣工開院から約1ケ月半。久しぶりに東三条まもる眼科を訪れました。
敷地内の樹々は、緑の葉を風になびかせていました。建物内のどこからでも、外の緑が眺められる平面構成となっています。この診療所を訪れる患者さんたちが、病気に対する不安な気持ちを少しでも落ち着かせることができればと思い、緑あふれる心地よい空間を創造しました。
建物の中に流れる時間は、外よりも少しゆっくり流れているようです。
東三条まもる眼科hp

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「花ノ牧の2世帯住宅」スタディ模型作成

現在、基本設計を進めている住宅のスタディ模型を作製中です。2次元で書いた平面図を、模型として3次元に立ち上げてみることで次々と見えなかったことが見えてきます。光の入り方や空間のスケール、視覚的な繋がり、各部屋同士の関係などなど。

模型を作って検証し、図面を修正し、再び模型を作って検証、という試行錯誤を繰り返していきます。このプロセスを経ることで、出来上がった建物の強度が増すような気がします。より良い空間を実現するためには欠かせない、大事な作業です。

二世帯住宅模型作製 二世帯住宅模型作製 二世帯住宅模型作製

島根原子力発電所を訪れて

柏崎、泊に続いて島根原発を訪れる。
原発建設地周辺は、どこも独特の空気が流れている。
この空気感は、言葉や映像では説明しがたいものだ。
まるでこの場所が触れてくれるなという強い意志を発しているような。
少なくとも居心地の良いものではない。
漁港を抜け、くねくねとした細い道路を走っていく。
新緑に覆われた半島と青い海がどこまでも続いている。
少し走ると半島の先端に、白い建物と煙突群が現れる。
豊かな自然の中に突如現れる無表情な人工物。
何とも言えない違和感。
車を降りて何枚かシャッターを切る。
静かだ。風の吹く音だけが聞こえる。
また少し車を走らせる。
地図では原発に近い地点を走っているのだが、
半島の陰に隠れて建物は見えない。
近づけば近づくほど見えないのだろうか。
半ば諦めていた瞬間、急に視界がひらける。
驚くほど近い。場内で作業している人の姿まで見える。
一見するとただの倉庫のような外観でしかないが、
この中に巨大なパワーを秘めた原子力炉が眠っている。
今現在、反原発の世論が高まりつつある。
しかし、原発を止めたとしても
核燃料を廃棄処分するのにかかる手間や年月は気が遠くなるほど長い。
自分たちの世代が生きている期間だけでなく、
数百年、数千年後まで続いていく膨大な計画。
今度も核廃棄燃料の管理技術や核技術開発の手は一瞬でも休めることはできない。

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「花ノ牧の2世帯住宅」ドーナツ型プラン

新潟市江南区花ノ牧に計画中の2世帯住宅。現在、基本設計が進行中です。計画地の南側には、隣地建物がぎりぎりまで迫っています。このような条件において、プライバシーを確保しつつ、採光を確保するため、中庭を中心に配置したドーナツ型のプランを提案しました。

1階の親世帯、2階の子世帯が中庭を介して上下の視線をつなぎ、互いの気配を感じながら暮らす家。家の中心に置かれた中庭にはシンボルツリーを植え、四季の移り変わりを感じながら暮らしていってほしいと考えました。クライアントとの打ち合わせを重ね、少しづつプランをブラッシュアップしています。最終的なプランはどんな形になるのか、お楽しみに。

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そりっどハウス レッドシダー貼り外壁

そりっどハウスへ。
外壁のレッドシダーは少し時間が経って、色目が馴染んできたようです。
こちらの外壁、光の当たり方によって表情が変化していきます。
朝の表情、昼、そして夕方の表情。
すべてが違ってみえるという、楽しみがあります。
下見板を縦に貼るという特殊な貼り方が効いているのかもしれません。

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東三条まもる眼科 完成見学会終了

東三条まもる眼科完成見学会、終了いたしました。開催当日は、500名以上の方に来場いただきました。ご来場くださいました方々に、感謝いたします。ありがとうございました。
こちらの眼科、連休明けの5月7日より開院いたします。
東三条まもる眼科HPはこちら→http://mamoru-ganka.com/
既存の眼科(医院)建築とは大分イメージが異なるため、地元の皆さんからどんな反応があるか、設計者として少し心配しておりましたが、来場くださった方々からは、「とても落ち着く」、「緑が見えてよい」、「開放的なところがいい」など、とても好意的な感想をいただき、ほっと胸を撫で下ろしています。「医療者目線からでは無く、患者目線で作った医院」と評してくださった方も。
東三条まもる眼科が、地域の皆さんに愛される診療所となり、地域とともに発展していくことを願っています。

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「燕のコートハウス」焼き物風外壁仕上げ

「燕のコートハウス」の外壁は、何仕上げですか?と、よく聞かれます。という訳で、今回はその種明かしを。

実は、「燕のコートハウス」の外壁仕上げには、墨モルタルを採用しています。しかし、ただモルタル仕上げとしただけでは、表情に面白みがない。そこで考えたのは、墨モルタルの中に砕いた土管のチップを混入し、半乾きになった時点で、ワイヤーブラシで掻き落すという方法。

仕上がった外壁は他に類を見ない、独特な表情となりました。まるで、黒い素焼きの焼き物のよう。重厚さと柔らかさが共存するような、なんとも言えない独特の表情です。

燕のコートハウス

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ベーシックハウス01 竣工写真撮影

ちょっと遅くなってしまいましたが、
ベーシックハウス01の写真撮影に伺った際の話をアップ。

竣工写真撮影のために、ベーシックハウス01へ。
2005年の竣工から、まる3年が経つ。
外壁の杉板は、雨によって色がやや落ちてきていますが、
逆にその質感がよい雰囲気を醸し出していました。
内部の床の栗フローリングやホタテパウダー壁も、
時が経ち、落ち着いた色合いになってきているように感じます。
家というものは、そこに住む人と共に時を重ね、
味わいを増していくものなのだなあと、あたらめて思いました。
リビングの全解放窓から見る、田んぼの景色、空を流れる雲。
家の中には、外とは違った静かな時間が流れているようでした。
時間を忘れ、ついつい長居をしてしまいました。
撮影に快く応じてくださったお施主さん、ありがとうございました。
BASIC HOUSE 01

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