年: 2021年

ダイニング空間の照明デザインのコツ

ペンダント照明

季節はすっかり冬。陽が落ちるのがずいぶんと早くなりました。この季節、照明をつけている時間が長くなりますが、今回は、ダイニング空間を照明するコツについて書きます。

住宅くらいの比較的小さな建物では、照明デザイナーに頼らず、設計者自らが照明計画を検討し、照明器具の選定や配置を決めるのですが、ふだん私が気にしている照明デザインのポイントを簡単に説明したいと思います。

照明は、ただ空間を明るくするためだけのものではありません。その灯りで、心地よい時間や豊かな暮らしを作り出すことができます。きちんと考えて配置することで、予想以上の効果を上げることができますので、ぜひ取り入れてみてください。

あえて暗めの空間に

私の家では、ダイニングスペースにダウンライトも、シーリングライトも取り付けず、ペンダント照明のみでライティングしています。一般的な住宅と比べると、照度はかなり暗いかもしれません。が、あえて意図的に暗くしているのです。

人間の目は、明るさを照度で感じるのではなく、明暗の対比で感じています。周りが一様に明るい環境に、どんなに明るい照明を配置しても、明るく見えません。ですが同じ照明を、やや暗めの空間に持ってくると、周りの明るさとの対比で先ほどよりも明るく感じます。そのような対比効果を利用して、空間を印象的に見せることを意識しています。

ダイニング照明

ダイニングテーブルの上だけを効果的に明るくし、その他の周辺部を暗めにする。そうすることで、空間に奥行きが生まれます。明暗のない、のっぺりとした雰囲気になるのを避けるため、空間全体を均一に照らすような照明器具は、あまり採用しません。

照明デザインをする際に気をつけるのは、明るい場所を作ることをイメージするのではなく、暗い場所をどうやって作るかを優先的に考えることです。空間が暗すぎると住まい手からクレームが来るのではないかと、作り手側は、ついつい明るめに計画をしてしまいがちですが、そこは自信をもって暗めに計画を進めることです。(ただ本当に暗すぎて、本が読めないとか、食事ができないというのでは困りますが。)適度な暗さが、落ち着きのある空間を実現するのです。

ペンダント照明の吊り下げ高さ

ペンダント照明吊り下げ高さ

ダイニングテーブル上にペンダント照明を吊り下げる場合は、できる限り低めに取りつけるようにします。光源を低くすることで、テーブルの上面だけが照らされ、他の部分は陰になり、明暗コントラストのある印象的な空間へと変化します。また同時に、明るさの重心が下がることで、部屋全体が落ち着いた雰囲気へと変化していきます。

上の写真は、照明器具の高さをテーブル上、60cmで設置しています。低くすればするほど、テーブル上の照らされるエリアが狭くなり、より印象的な雰囲気になるのですが、あまり低くしすぎると椅子に座った際、照明器具が視界に入ってきてしまうので、そこは注意が必要です。

テーブル上60cmを基本とし、その空間の雰囲気に合わせて数センチ単位で高さを変え、最終的な高さを確定します。たった数センチと思うでしょうが、その数センチの差で、雰囲気がずいぶんと変わります。ぜひ試してみてください。

ダウンライトで照明する場合は

ダイニングテーブル照明

ペンダント照明を吊り下げない場合は、テーブルを置く位置の上に天井ダウンライトを複数、集中的に配置します。(間隔を開けず、集中的にという点が重要です)ダウンライトを複数灯、集中配置することで、テーブル中心付近の明るさが増幅され、周辺部に向かって明るさのグラデーションができ、美しい配光バランスになります。可能なら広角タイプでなく、狭角タイプのダウンライトを選ぶことも効果的です。

もし照明計画時に、テーブルを置く位置が決まっていなかったり、テーブルの大きさが決まっていない場合は、天井に照明ダクトライン(ライン状の照明配線器具のこと。)を設置することで対応します。テーブルの配置が決まってから位置を決めて、照明器具を取り付けることが可能ですし、後で灯数を追加することもできます。そうすることで、自由にテーブルの向きを変えることができるようになります。

多灯使いがおススメ

当然、ダウンライトだけでなく、ペンダントライトやブラケットライトと併用することでより自由度が広がります。複数の照明を取りつける場合、スイッチ一つですべての照明をオン・オフをするのではなく、照明エリアや照明器具ごとにオン・オフできるようにすることが個人的におススメです。

テーブル上だけ明るくしたい時はペンダント照明だけをオン、モニタで映画を見たい時はブラケット照明だけをオン、部屋全体を明るくしたい時は全てをオンと、その時々によって、明るさを使い分けることが可能になります。

電球の種類について

LED電球

電球については、この記事を書いている2021年現在、消費電力を抑えたLED電球が主流となっています(LEDの電力消費量は、白熱電球に比べ1/6と省エネルギーです)。電球と一言でいっても、電球色、昼光色、蛍光色と大きく分けて3種類の色味があります。電球色がオレンジっぽい色の光、蛍光色が青みがかった色の光、昼光色がその中間色です。

私は、温かみのある雰囲気を作りたければ電球色、少しクールな雰囲気を作りたければ昼光色、と使い分けています。各電球メーカーとも少しづつ色味が異なるので、商品に表示されている色温度(K=ケルビンという数値で示されています)を必ずチェックすることが肝心です。3000K付近であれば温かみのある電球色、600K付近ですと青みがかった蛍光色となります。

また、色温度だけでなく、演色性にも気を使いましょう。演色性とは、自然光で見たときと同じような色を再現できるかを数値で表したものです。テーブルの上では、食事をしたり、雑誌を読んだり、手紙を書いたりと、さまざまなことが行われます。テーブルの上にあるものが、美しい色味で見えるよう、演色性の高い電球を選ぶことを心掛けることも大事です。

冷たく感じる仕上げ材・温かく感じる仕上げ材

コンクリと木

写真の「コンクリート」と「木」。触ってみた時、どちらの方の温度が低いでしょうか?

イメージでコンクリートの方が冷たいと答えてしまいそうですが、実際に温度を計ってみると、どちらも同じ温度です。(どちらの材も室内温度と同じ温度になります)

ただ、手で触れてみた時には、コンクリートの方が明らかに冷たく感じます。同じ温度なのに、冷たく感じるのは、どうしてなのか。それは、仕上げ材の3つの性質で決まっています。

  • 仕上げ材の熱の伝えやすさ(熱伝導率)
  • 仕上げ材の蓄える熱量
  • 仕上げ材の表面仕上げ

仕上げ材の熱の伝えやすさについて

熱は温度の高い方から低い方へ流れる性質があります。人の体温はおよそ36℃なので、温度20℃の物質を触ったときには、触った物へと人の体温が移動していきます。物を触った時に、熱がより多く、かつ、素早く移動していく(熱が奪われる)ほど、冷たさを感じます。

一つ一つの物質には「熱伝導率」と呼ばれる熱の伝えやすさを示す数値があり、その数値が高いほど、熱が移動しやすく、物を冷たく感じます。たとえば、鉄、コンクリート、木材で比べると、熱伝導率の大きい鉄が一番冷たく、鉄→コンクリート→木材の順に冷たさを感じることになります。

参考までに建物で使われる仕上げ材の熱容量の数値を以下に示します。上から順に数字の大きなものほど、同じ温度でも触ったときに冷たく感じます。

  • アルミニウム 200W/mK
  • 鉄(鋼材) 53W/mK
  • ステンレス 15W/mK
  • コンクリート 1.6W/mK
  • タイル 1.3W/mK
  • 木材 0.12~0.19W/mK
  • たたみ 0.11W/mK
  • しっくい 0.7W/mK

上記の数字から、鉄は、コンクリートは33倍、木材の350倍、熱を伝えやすいということが分かります。また一般的には、重いければ重いほど、つまり比重が高い物ほど冷たさを感じます

仕上げ材の蓄える熱量について

一つ一つの物質は、熱を蓄えられる量=「蓄熱量」が決まっています。蓄えられる熱容量が大きい材料ほど、熱の移動量が多く、冷たさを感じます。蓄熱量は重さに比例するので、熱の伝わりやすさと同様、重い物質ほど冷たさを感じることになります。

同じフローリング仕上げをする場合、そのフローリングをコンクリートの上に直接貼るのと、合板などの木材下地の上に貼るのとでは、蓄熱量の大きいコンクリートに貼った方が冷たさを感じます。

熱は仕上げ材を通して下地材へまで伝わっていくため、下地材の蓄熱量に左右されます。ですので、表面の仕上げ材だけでなく、下地材にも注意を払うことが大切です。

仕上げ材の表面仕上げについて

栗床フローリング

仕上げ材の表面がつるっとしているか、ざらっとしているかによっても、冷たさを感じる度合いは異なります。

つるりとした平滑な仕上げほど、肌の密着度が高く、熱が流れやすくなります。表面がでこぼこ、ザラザラしている、例えば、しっくい壁や畳床、無垢材などは冷たさを感じにくい材です。

また同じフローリング材でも、表面の塗装状態によって、感じる冷たさが変わってきます。表面をウレタン塗装などで平滑に仕上げたものは冷たく、表面に被膜をつくらない自然オイル塗料などで仕上げたものは、暖かく感じます。

床仕上げ材の選び方

床仕上げ材

常に足裏が触れている床材。日本人は特に足裏の感覚が鋭いようです。その空間の雰囲気を決める要素として、肌に触れる床材の質感は大きな影響を及ぼしています。少し冷たさのある床材、温かみを感じる床材、適材適所で使い分けることで、空間の雰囲気が変わってきます。

参考までに、床フローリングに使われる樹種ごとの熱伝導率を以下に示します。一言でフローリングといっても、樹種が異なれば、感じる冷たさが異なります。上記の書いたように熱伝導率の大きい(数字の大きい)樹種ほど、冷たさを感じます。

樹種:熱伝導率W/mK
杉:0.087
松(パイン):0.09
ヒノキ:0.095
栗:0.126

私の事務所では、部屋をどのように使うかに合わせて、床材を選ぶようにしています。

ごろごろと床に寝転んで寛ぐような場所には、熱伝導率の小さい温かみのある柔らかな杉の床材や畳、カーペットが適しているでしょうし、ワークスペースなどのちょっと気を張っていなければならない場所には、熱伝導率の大きいタイル貼やモルタル床、少し硬めのフローリング材などを選びます。

見た目だけではなく、その材を触った時の質感(冷たさ・あたたかさ)も考慮し、仕上げ材を決めていくのがポイントです。

 

太陽光を使って暖かい住まいを実現する方法

南窓から差し込む陽差し

11月中旬、秋のよく晴れた日。室内にぽかぽかと暖かい日差しが差し込んできます。この日は、最高気温15度と秋の新潟らしい少し肌寒い日でしたが、屋内温度は24度、軽装で過ごせるほどの温かさでした。

秋から春の寒い時期でも、よく晴れた気持ちよい日があります。そんな日に、太陽光を室内に取り入れ、暖房効果を図りたいと思ったことはありませんか。(自然エネルギーを利用して暖房することをパッシブ暖房、直接太陽光を取り入れることをダイレクト・ゲインと呼びます)光熱費のかからない自然エネルギー、使わない手はありません。

太陽光を暖房に利用する方法

太陽光を取り入れるのに、特殊な設備が必要な訳ではありません。以下の3点を住まいに取り入れることで、簡単に実現することができます。

  • 南面に大きな窓を設けること。
  • 窓の上には庇を大きく張り出すこと。
  • 窓の外に落葉樹を植えること。

大きな南窓と庇

3点を実現できれば、写真のように、秋から春にかけて窓からの光が屋内の奥深くまで射しこんでくるはずです。この時期の新潟なら、そろそろ暖房をつけて過ごす頃ですが、写真を撮った日は全く暖房を使わず、一日快適に過ごすことができました。

冬季の日照日数が多い太平洋側の地域であれば、より有効に太陽エネルギーを利用できるはずです。また、高断熱な住宅であれば、昼に室内に蓄えた熱を夜まで逃がすことなく使えるので、暖房費をかなり安く抑えられます。

太陽光を取り入れるだけなら庇がなくとも、ただ南側に大きな窓があれば、パッシブ暖房は実現できます。しかし庇がない場合、夏場には一日中、陽差しが差し込み、冷房をつけなければ過ごせないほどの過酷な環境になってしまいます。ですから、南側の大きな窓は、必ず庇とセットで考えてください。

窓の外に落葉樹を植えるのも、庇と同様に夏季の陽ざしを遮るためです。夏は青々とした樹々の葉で強い日差しを遮り、冬は落葉するので陽差しを取り込むことができます。また夏場、木は葉からの蒸散によって周りの空気温度を低下させています。自然の力だけで室内環境を整えることができるので落葉樹は、究極のパッシブ装置といえます。

取り入れた熱を逃がさない

昼に太陽の熱で暖まった室内も、陽が落ちて外気温が下がってくると、窓を通して外へと逃げていってしまいます。窓は、太陽光を取り込む反面、熱を逃がてしまう欠点にもなります。熱を逃がさないようにするために、窓の内側に障子戸やハニカムブラインドを設けることが有効です。

障子一枚でも保温効果は抜群です。この日は夜23時の時点で室内温度20度ありました。陽が射しこむ間は障子戸やブラインドを開け、陽が落ちた後は閉めることで、保温効果を上がり、夜でも暖かさが持続します。

最近はセンサーで自動で開け閉めをしてくれる便利な装置もあるようですが、流石にそこはエコに手動で行いましょう。晴れたら障子を開け、陽が陰ったら閉める。こまめに調整するだけも、暖房効果が上がります。(夏場も同様です。開け閉めすることで格段に冷房効果が上がります)

太陽熱を蓄熱する方法

土間

昼間に温めた熱を有効に蓄えておく方法として、日差しの差し込む床や壁を蓄熱量の大きいコンクリートや石、タイルで仕上げる方法が有効です。

蓄熱量の多い材料は(土鍋のように)一度暖まると、冷えにくい性質があります。その性質を活かせば、昼に太陽熱を蓄え、夜間には熱を発して部屋を暖めることが可能になります。

せっかくある無料の自然エネルギーを利用しない手はありません。少し工夫することで、暖房費を抑えて暖かい冬を過ごしましょう。

新電力会社に変えると毎月の電気料金は下がるのか?

「岩室の平屋(自邸)」の電力供給会社を東北電力から新電力会社へ変更してみました。新潟県内で電力会社といえば、東北電力の他、選択肢はありませんでしたが、2016年の電気の小売り自由化により、さまざまな供給電力会社から自由に選択できるようになりました。ウェブ上のシュミレーションでは、電力会社を変えることで、毎月の電力料金が下がるとの結果が出ていましたが、実際に料金は変わるのか?ここ数か月の支払い電気料金を比較し、レポートしてみたいと思います。

岩室の平屋ダイニング照明

電気を使用している住宅の使用条件

電力引き込みの使用条件は、以下の通りです。
規模:木造平屋建て
延べ床面積:85.29㎡(25.80坪)
家族:夫婦2人
利用用途:住宅+事務所
使用家電:照明器具、パソコン、スマホ、モニタ、エアコン、換気扇等
電力供給会社:東北電力→Looopでんきに変更

実際に支払った電気料金を比較してみる

ここ数か月に実際に支払った電気料金を比較してみます。以下が請求書の電気使用量と電気料金です。右側には東北電力(従量電灯B・50A)の場合の電気料金と差額を示します。

2021年 7月電気使用量 85kWh/月 Looopでんき2,399円-東北電力3,385円(差額-986円
2021年 8月電気使用量127kWh/月 Looopでんき3,595円-東北電力4,300円(差額-705円
2021年 9月電気使用量 79kWh/月 Looopでんき2,268円-東北電力3,300円(差額-1,032円
2021年10月電気使用量 73kWh/月 Looopでんき2,128円-東北電力3,335円(差額-1,207円
2021年11月電気使用量 70kWh/月 Looopでんき2,075円-東北電力3,177円(差額-1,102円

と、、、ここまで全ての月でLooopでんきの方が安くなっています。

7月下旬から8月まで冷房にエアコンを使ったためか、8月が他の月よりも電力使用量が多くなっています。電力使用量の多い月ほど金額差が小さくなっているのは、毎月の基本使用料を設定している東北電力の方が電気を使えば使うほど、kWh当たりの電力単価が安く使えるため、と予想されます。(Looopでんきの方は、毎月の基本使用料がありません。つまり、電気を使わなかった月は0円になります。)

ただ、使用量120kWhを超えると東北電力のkWh当たりの電力単価は、Looopでんきとほとんど同じになるので、多く電気を使ったからといって上記の差額が大きく増えることは無さそうです。冬に向けて、エアコン暖房の電気使用量が上がるので、今後の推移を検証していきたいところです。

また上記のデータでは、毎月の電気使用量が100kWh/月前後を推移していますが、電力使用量は、生活する家族の人数が増えれば、それに比例して増えていきます。また電子レンジやドライヤーなどの家電機器が多い家庭では、当然、電気使用量が増えていきます。とはいえデータを見る限り、一般的な家庭であれば、新電力会社の方が電気使用料が安くなるようです。毎月1,000円程度かもしれませんが、チリも積もれば山となる、一年で12,000円。10年で12万円、30年で36万円、お得になります。

電力取引価格の上昇で電気料金が高騰することはないのか?

2021年の初め、電力需給がひっ迫したことで電力取引価格が大幅に上昇し、新電力会社の電気料金が高騰する、というニュースが流れました。確かにニュースにあったように、市場連動型プランの料金契約を行っていた契約者は、取引価格の高騰に伴い、電気料金が大幅に上がりました。このようなニュースを聞くと、新電力を契約するのはちょっと怖い印象を持つかもしれません。

しかし、私の契約した「Looopでんき」は、市場連動型でなく、固定単価型料金ですので、市場価格に左右されて電気料金が上がるということはありません。もし電気料金の高騰が不安なら、「固定単価型」料金を設定している電力会社を選ぶようにしましょう。

電力会社を選んで社会貢献する

新電力会社を選ぶ大きな理由は、電力料金が安くなることでしょうが、発電方式が選べることも、もう一つの選択理由になるのではないでしょうか。電力供給源として、太陽光や風力などの自然エネルギーによる発電を積極的に選択している新電力会社もあります。

発電のために石油やガスなどの化石燃料を燃やすことによる地球温暖化の問題や、原子力発電による放射能事故リスクなどありますが、そのような環境負荷の高い発電方法を極力使わない電力会社を選ぶことで、社会に貢献することができます。毎月の電気料金が下がった上に、社会貢献までできる。まさに一挙両得ではないでしょうか。

電力会社を選択することと合わせて、建物の断熱性能を上げる、LED照明を採用する、消費電力の小さな設備を導入するなど、建物の消費電力を下げる工夫を盛り込んだ家づくりをしていくことが今後、日本のスタンダードとなっていくことでしょう。

高断熱住宅にするには、いくら費用が掛かるのか

皆さんは家を建てる際、建物の断熱性能をどうやって決めているでしょうか。きっと、どの程度の断熱性能とするのが適切か、迷うことでしょう。設計を仕事にしている私でさえ、一体どこまでの断熱性能が適切な数値なのか、迷ってしまうことがあります。技術的には断熱性能を限りなく上げていくことは可能ですが、性能が上がれば上がるほど、それに比例して建設費も上がってしまいますので、どこが適切かの見極めが大事です。

同じ室温でも寒い・暖かいなど、そこで暮らす人の感覚に左右されてしまうので、適切な基準は必ずしも一定ではありません。とはいえ設計者は専門家である以上、きちんと目標数字を決め、目標に基づいて断熱仕様を決めなければなりません。今回は、設計者が何を目安に断熱仕様を決めているのか、断熱材には何を使っているのか、性能を上げるにはいくら掛かるのか、を紹介していきます。

住宅の断熱性能の目安はどう決まっているのか?

上越滝寺の家

建物の断熱性能は現行(2021年時点)では、その地域ごとの平均熱貫流率(Ua値)を目安に判断することになっています。ちなみに「上越滝寺の店舗併用住宅」の外皮平均熱貫流率Ua値は0.39ですが、その数字がどの程度の水準かと言うと、新潟県上越市(地域区分5)では、以下のようにHEAT20 G1クラスを余裕で満たし、HEAT20 G2までは少し届かない位の断熱性能となっています。(G1とG2の中間あたり、HEAT G1.5程度とイメージすると良いかも分かりやすいかもしれません)

上越市(地域区分5)のUa値水準(数字が小さい方が、つまり、下にいくほど断熱性能が上がります)

  • Ua値0.87以下 平成28年度基準相当(断熱等級4)
  • Ua値0.60以下 ZEH基準相当(断熱等級5)
  • Ua値0.48以下 HAET20 G1基準(←この数字は余裕でクリア)
  • Ua値0.34以下 HAET20 G2基準(←ここまでは届かず)

一般的に考えて2021年現在、「Ua値0.60以下」をクリアすることが、高断熱住宅と呼ぶための最低限必要な断熱性能と思われます。また高断熱住宅とキッパリと言い切るなら、さらに上の「Ua値0.48以下」を目指したいところです。

専門家でない限り、HEAT20 G1水準と言われても具体的にどの程度の断熱性能か、イメージしにくいかと思います。現実的な体感温度として伝えるなら、冬場、前夜の23時に暖房を切って就寝し「最も温度の下がる北側の非暖房ゾーンで、暖房をつける前の早朝5時頃に体感温度10度を下回らない」という水準になります。簡単に言い切ってしまうなら、夜間に暖房を止めて冬の一番寒い早朝に一番寒いトイレや廊下でも10度を下回らない、という水準になります。

なお、HEAT20 G2の場合は、同様の条件で「早朝に13度を下回らない」となります。ここで注意すべき点は、暖房を行わない最も寒い部屋ですので、通常なら北側の廊下やトイレなどの温度を指すことになります。(ですので、前日に暖房を行っていたリビングなどの部屋は体感温度10度(または13度)よりもずっと暖かい、という事ですので、お間違いなく。)

改めて表にすると、上越市(地域区分5)で、一年で最も寒い時期に(2月頃の早朝、外気温-2度くらいの時間に)最も寒い部屋で

  • Ua値0.87 平成28年度基準相当→8度を下回らない
  • Ua値0.60 ZEH基準相当→9度を下回らない
  • Ua値0.48 HAET20 G1基準→10度を下回らない
  • Ua値0.34 HAET20 G2基準→13度を下回らない

が、おおよその体感温度の目安と考えてもらえば間違いはないかと思います。もっと詳しく知りたい方は、HAET20のウェブページを参照ください。

この温度感を目安に、建物の断熱性能を決めていきます。当然、人によって寒さを感じる程度が異なりますので、その方の体感に応じて目標値を調整することも大事です。また、人は歳をとるに従って、寒さを感じやすくなるため、今現在だけでなく、10年先のことまで考えて断熱性能を決めていくことをおススメします。

断熱材には何を使うのが有効か?

高性能グラスウール施工

断熱性能を実現するために、屋根、外壁、床下に性能の高い断熱材を入れ込み、室内の熱が外部へ流れるのを防ぐ必要があります。当然のことですが、断熱性能を上げるに従って、建設費用も上がってきます。建て主としては、断熱性能を上げつつ、コストも抑えたい、というのが心情でしょう。つまりコストパフォーマンスの高い断熱材を使いたい、という要望に応える必要が出てきます。

私の設計した建物では、上記の要望に応えるために、㎡コスト当たりの断熱性能が最も高い製品である高性能グラスウール断熱材を使うことにしています。他にも断熱性能のもっと高い製品もあるのですが、日本国内どこでも直ぐに手に入るグラスウールに比べるとまだまだ値段が高い印象があります。また、グラスウールは昔から大工さんが使ってきた製品でもあるため、施工性が高く、導入に当たって施工コストを抑える事ができるというもの大きな理由です。

ただし、グラスウール断熱材にもデメリットがあります。施工方法を間違えれば、すぐに性能低下へとつながりますし、湿気に弱いため材料保管や施工には細心の注意を払う必要があります。グラスウール単独で気密性を担保することはできないので、その点にも注意が必要です。

高断熱住宅にかかる費用はいくらか?

断熱工事

例えば、木造2階建て延床面積35坪の平成28年度基準(断熱等級4)の住宅を、HEAT20 G1クラスまで断熱性能をあげるには、いくら費用が割増になるのかを計算してみようと思います。

この規模のH28年度基準の住宅ですと、断熱材全ての材料費は40万円程度になります。その断熱材をHEAT20 G1を満たす断熱材へ変えた場合、およそ断熱材の材料費が30万円アップします。また外壁付加断熱が必要となるため、その取り付け工事費で20万円アップ。更に気密処理などで5万円増。その他、サッシを樹脂複合から樹脂サッシに仕様アップして30万円増。ちなみに天井や壁、床に入れ込む断熱工事は断熱材の仕様が多少変わったとしても施工手間は一緒なので増額無しの0円。以上、合計すると85万円の割り増しになります。リストにすると差額は下記のようになります。

  • 断熱材仕様アップ+30万円
  • 外壁付加断熱取り付け工事費+20万円
  • 気密処理工事+5万円
  • 樹脂サッシに仕様アップ+30万円

上記差額合計=85万円

割り増した金額を坪数で割れば、85万÷35坪=2.4万円/坪の坪単価の増額になります。仮に建設坪単価が85万円/坪だとすれば、延床面積を一坪小さくすれば、まかなえる金額です。建物を少しだけ小さくして、その分の差額で断熱性能をアップすると考えるのはどうでしょう。コンパクトにした分で、夏涼しく、冬暖かく。そんな価値観があっても良いと思います。
(※2020年記事掲載時の増額を表示していますが、その後の燃料費高騰に伴う建材高騰のため記載した価格よりも金額が2割程度上がっています。)

当事務所で設計したHEAT G1性能の新築住宅物件には、坪単価が表記されています。ぜひとも参考にしてください。

上越滝寺の店舗併用住宅
岩室の平屋

「岩室の平屋」見学会を行います

岩室の平屋」完成からしばらく時間が経ちましたが、やっと庭の植栽も落ち着いてきたので、見学会を行います。

大きな窓を設け、庭の風景と一体となるような建物構成をとっている建物の場合、庭の緑がないとなんとも殺風景で味気なくて。。。庭の樹々が定着するまで見学会を見送っていたため、完成からしばらく期間が空いてしまいました。お会いする方々に、まだかまだかと、何度も催促をいただいていましたが、やっと見学会を行える状態になりました。お待たせいたしました!

大きな窓で室内と繋がる庭の風景。室内にいながら、まるで外にいるかのような解放感が味わえます。障子戸を締めれば、柔らかな明かりに包まれた落ち着いた雰囲気へとがらりと変わります。延べ床面積85㎡と小さな平屋の家ですが、床面積以上の広がりを感じることができるはずです。また建物の随所に無垢材を取り入れた、遊びのある空間を目指しました。どこに無垢材が取り入れられているか、ぜひ探してみてください。

建築概要
住所:新潟県新潟市西蒲区
規模:木造平屋建て
延べ床面積:85.29㎡(25.80坪)
工事費:1,850万円(坪単価72万/坪)
断熱性能:平均熱貫流率Ua値=0.47(heat20 G1相当)
設計:金子勉建築設計事務所
施工者:新発田屋(そりっど建築部)

日程は、2021年11月6日(土)と7日(日)の2日間
時間は、午前10時から16時まで
コロナ感染症予防対策のため、今回は事前予約制といたします。
見学は一組づつとしますので、ご来場の際には必ずメール、または電話でご予約をお願いいたします。
予約が埋まり次第、お断りすることもありますので、ご了承ください。

メール→design-studio.kaneko@nifty.com
電話→050−3552−4649

ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。
またお会いできることを楽しみにしております。

土地の購入前にやっておかなければならないこと

規格化住宅「ユニベールハウス」、新たなプロジェクトがスタートします。こちらの住宅は、新潟市のユニベール不動産と共同して作る分譲住宅です。既に住む方が決まっているオーダー住宅設計とは異なり、どんな住まい手でも使い勝手がよく、心地よく住める普遍性のある家を提案していかなければなりません。特定の住まい手が決まっている場合、その方とのヒアリングを通して、かなりカスタマイズした特殊解となるケースもあるのですが、今回求められているのは、普遍性。フツーに気持ちの良い、過ごしやすい家をテーマとしています。

今回の計画地は、新潟市西蒲区の岩室。市街地からは少し離れた、のどかな田んぼの風景が広がる郊外地域です。さっそく設計に取り掛かっていきたい所ですが、設計を始める前に必ずやっておかなければならない手続きがあります。それらを以下に説明していきます。

法的条件の調査

設計に取り掛かる前にまず最初に行うことは、計画敷地の法的条件の調査です。計画敷地には、

  • どんな用途の建物を建てても良いのか(用途制限)
  • どのくらいの床面積まで建てられるのか(容積率制限、建ぺい率制限)
  • 建物の高さはどこまで可能か(高さ制限、斜線制限)
  • 隣地との離れはどのくらいとればよいのか(壁面線後退制限)

などなど、さまざまな規制が掛けられています。土地を購入した後で、希望していた建物が建てられない!なんてことの無いよう、購入前に必ず敷地条件を調査することが必要です。通常は、土地の不動産販売情報に法的条件が記載してあると思いますが、新潟市内であればウェブで法的条件を照会することができます。建ぺい率や用途地域などの専門用語で表記してあるので、不明な点があれば不動産屋さんか設計士へ聞いてみましょう。

敷地の現地調査

法的な条件を把握した後は、実際に現地を訪れます。不動産資料では把握できない詳細な事項を、現地で確認する必要があります。現地で確認すべき項目として主な項目を下記にリストアップします。

  • 敷地境界の確認(境界杭はあるか、隣地境界に塀などがあるか)
  • 前面道路の幅員の確認(前面道路の幅寸法)
  • 給排水の引き込みの有無(給排水の引き込みは既に設置されているかどうか)
  • 電線や電柱などの位置
  • 敷地地盤レベルと道路や隣地との地盤レベルとの差はあるか

条件によっては、建物の建設費の他に更に費用がかかる場合があります。給排水の引き込みがなければ、新たに引き込み工事の費用が掛かりますし、隣地境界に古いブロック塀があれば別途解体費が掛かります。不動産情報には、表示されていない条件を事前に把握しておくためにも、現地確認は必ず行いましょう。

周辺環境の調査

敷地自体を確認するのはもちろん、周辺環境を確認するのも大切です。できれば車を降り、周辺を歩いて散歩してみることをおススメします。住み始めてから思っていた住環境とは違っていた、などという事の無いように。確認すべき主な例として、

  • 平日(週末)の朝、昼、夕方の時間帯はどんな音がするのか?(静かな場所・賑わいのある場所なのか?)
  • 車の通行や人の通行量は、どの程度なのか?(車の走行音や通行人の視線が気になるかどうか)
  • 日当たりや風の抜けはあるか?(隣に建つ建物によって日当たりが変わることがある)
  • どの向きにどんな風景が見えるのか?(視線の抜けがあるか?室内から望める風景はあるか)
  • 周辺に買い物をするスーパーなどはあるか?
  • ごみ捨て場はどこにあるのか?

など、確認項目は多岐に渡りますが、実際にその周辺を歩いてみて、自分がその場所を気に入るかどうかが最も大事。その場所の雰囲気が気に入らなければ、どんなに良い家を建てたとしても、心地よく住むことは出来ません。全てがパーフェクトな敷地を探すことは難しいのかもしれまんが、ちょっとマイナスな点があったとしても、それ以上のプラスな点があれば、マイナスを補うこともできます。例えば、とても景色の良い方向がある、車が通らず静かな環境である、などなど。少し時間を掛けて、何度か周辺を散歩してみましょう。

玄関だけで使うなんてもったいない!?

「ユニベールハウス」の玄関は土間エリアを広めにとって、収納スペースに使っています。玄関土間を広めにしておけば、ただ単に靴の履き替えをするだけでなく、ちょっとしたアウトドア用品を仕舞ったり、DIY作業したり、自転車の整備をしたりと、さまざまな用途に利用できるようになります。床はコンクリート仕上げなので、少しくらい汚れても気になりません。もし汚れたら、ゴシゴシと水洗いすることもできますから。

玄関土間をただ出入りするだけで使うなんてもったいありません。いろんな用途に使うことで暮らしの可能性が大きく広がります。

玄関土間の壁面には可動棚を設け、カウンターには手洗いボウルを置きました。収納棚を設けたことで、壁一面が収納スペースになり、大容量のモノが収納できます。キャンプ好きな人ならテントやBBQ用具など、海好きな人なら釣り竿やサーフボードなど、思っている以上に道具ってありますよね。もし足りなければ可動棚を増やすことで、更に収納量を増やすことも可能です。

写真くらいの棚板があれば、結構な量が納まるのではないでしょうか。今回はコストを抑えるために壁を合板仕上げのままとしましたが、塗装で仕上げることで見せる棚にすることもできます。

最近はテレワーク需要も高まっていますので、このスペースをオフィススペースとして使うのも、ありかもしれません。今回は6帖ほどのスペースですが、もっと大きく設ければ、ちょっとした店舗スペースとしても使うこともできます。

玄関側には自転車を玄関内へ入れるためのドア設けています。ドアはガラス入りとして、暗くなりがちな玄関スペースに光を取り込もうと考えました。

玄関ドア横の壁には、ポスト口を組み込んでいます。ポスト口に投函されたモノは、カウンター上にぽろりと落ち、郵便物を外に出なくとも、室内側で受け取る事ができます。

小さな住宅だからこそ、スペースを有効活用することが大切です。床面積が小さくとも、工夫を加えることで、暮らしの幅が広がります。

設計協力物件が「近代建築2021年6月号」に掲載されました

ここ数年、当事務所が設計協力を行ってきた「ハイアットリージェンシー横浜」が近代建築6月号に掲載されました。2021年6月15日発売で書店に並びますので、ぜひお手にとってご覧ください。

ハイアットリージェンシー横浜」掲載ページ

建築主:株式会社ケン・コーポレーション
設計・監理:国建
構造設計:江尻建築構造設計事務所
設備設計:森村設計
インテリアデザイン:イリア
設計協力:金子勉建築設計事務所

と、錚々たるプロジェクトメンバーの中、当事務所もプロジェクトに設計協力者として参加させていただきました。プロジェクトが始まってから完成するまで約4年、思い返せば色々とありましたが、メンバー一丸となり、なんとか完成までたどり着くことが出来ました。

設計メンバーには、大学時代の先輩にあたる意匠設計担当の国建・有銘氏と江尻構造設計の江尻氏が参加しています。(本プロジェクトへ誘っていただいたのは、ほかでもない有銘氏です。)お二人は、私が設計事務所を始めた当初のプロジェクト「南青山キリン」でお世話になった、顔なじみのメンバー。南青山キリンは2001年竣工ですので、最初に会った頃から20年の月日が経ったことになります。あの頃は私もまだ駆け出しで、まさか20年後にここまで大きなプロジェクトを同じ顔ぶれで進めるとは、夢にも思っていませんでした。

私のようなアトリエ設計事務所では、住宅や店舗内装などの比較的小規模な設計事案が大半ですので、高層ホテルとなると、いつも手掛けている規模の数百倍の床面積になります。私自身、ここまで大きな規模の物件を経験したことは無かったのですが、普段手掛けている物件と同様、目の前にある事を一つ一つ確実にこなしていくことで、普段通りの設計スタンスと変わらず、前向きに設計に取り組めたのではないかと思っています。この経験を活かし、今後も更に設計技術を磨いていきたいと思っています。

「ユニベールハウス」工事最終段階です

「ユニベールハウス」工事の最終段階に入りました。壁の塗装工事が終わり、白い壁に反射した陽の光で室内が一気に明るくなりました。壁仕上げには、しっくい塗装を採用しています。こちらの塗料は、艶消しのようなざらっとした質感が特徴で、落ち着いた雰囲気の空間に仕上がります。見た目の質感だけでなく、しっくい塗料だけあって調湿性を持ち、空気環境を安定させてくれます。

こちらの写真は、窓回りの枠納まりです。窓枠の厚みを薄くすることで枠の存在感を消しています。既製品枠だとどうしても、ぼてっとした印象になってしまいますが、このように納めると見た目がシャープになります。本来であれば、窓の外の景色をそのまま見たいのであって、サッシや窓枠の存在が完全に無くなるのが理想ではあるのですが、、、完全に隠してしまうには更に複雑な納まりを採用しなければならず、今回はシンプルな納まりにする、という方法にとどめています。窓の外には隣地の桜の木が見えています。隣の風景を拝借、借景として取り込んでいます。

現在、設置工事が進行中のオーダーキッチン。ローコスト住宅でありながら、ここはこだわった箇所です。細かな作り込みをせず、シンプルな納まりとすることで、オーダーキッチンでありながらも、製作費を抑えています。ローコストを目指すと、どうしても既製品を組み合わせることに陥ってしまうのですが、既製品の組み合わせだけでは、賃貸アパートのような作りになってしまいがちです。ローコストだからこそ、こだわりの個所を作ることが大事だと思います。こだわりの無い、抑揚のないのっぺらとした家では、感情移入しづらく、なんとも貧相な空間になってしまうと思うからです。

工事はいよいよ最終段階。完成に向け、ラストスパートです。販売会社により内覧会が開催される予定ですので、興味のある方はぜひとも、ご来場ください。