土地を探す際のポイント

家を建てようと思ったら、まずは土地探しから始める方が多いのではないでしょうか。土地を探すに当たって何を手掛かりにすれば良いか、設計者目線でのポイントを記事にしましたので、土地探しの参考にしてください。

暮らしやすい地域かどうか

以前から住んでいる地域である、スーパーや学校・図書館が近くにあって利便性が良い地域である、職場に通いやすい地域である、など様々な要素を勘案した上でこれから住む場所を決めましょう。交通が不便であったり、スーパーが遠くであったりすれば、土地自体は値段が安く、日当たりが良かったとしても、住むみ続けるにはストレスを感じてしまいます。多少の立地条件は、建物のプランニングを工夫することで解決することが出来ますが、建物が建つ土地の地域性や利便性は、建築側では解決することができませんので。

土地を選ぶ際には土地単体を見るだけでなく、出来るなら、その周辺を歩いてみるなどして、周辺環境も合わせて判断してください。

土地の法的条件などを確認する


気になる土地が見つかったら、土地の法的条件を確認しましょう。場所によっては、建物の用途上、建ててはいけない地域や規模・高さが制限されている地域があります。市役所の窓口で確認するのが確実ですが、市のホームページで確認できる事項もあります。確認すべき項目は「用途地域」、「建ぺい率」、「容積率」などです。合わせて前面道路の幅員は何mあるか、上下水道は整備されているか否かなどのインフラ整備状況も確認することがベターです。

不動産屋が販売する土地であれば、それらの情報は土地情報に記載されているはずです。もし記載されていなければ問い合わせしてみましょう。

登記情報を確認する

土地面積や権利条件、土地の地目を確認するには、法務局へ行って登記事項証明書を発行してもらう必要があります。土地の地目が「宅地」であれば問題ありません。注意が必要なのは「田」や「畑」の場合です。「田」や「畑」は、地目変更しなければ建物を建てることはできません。田・畑の地目変更には農業委員会との協議が必要で、許可が下りずに建物を建てることができないケースもあります。

土地の安全性を確認する

県や市では、液状化や土砂災害の可能性のある地域を公表しています。市のホームページでハザードマップを確認すると共に、国土地理院のホームページで地形分類図や以前の航空写真を確認することが重要です。埋め立てによってできた土地であったり、以前は河川が流れていた土地であったり、と土地の経歴や遍歴を把握することができ、災害リスクを低減することができます。

実際に土地に立って確認する

その土地にはどのような視線の抜けがあるのか、隣にはどのような規模の建物が建っているのか、風通しや日当たりはどうか、など地図だけでは分からない現地の情報を掴むためには、きちんと現地に立って確認することが大切です。一度も土地を見ずに土地を購入する人はいないと思いますが、現地を訪れなければ分からない、その土地の雰囲気を掴みましょう。第六感を働かせて現地を見て、もし心に響かない土地であれば、購入を控えましょう。

以上が設計者目線での土地の見方です。ぜひ参考にして土地探しを進めてください。もし土地探しで困ったら、土地探しの段階から設計相談を受けることもできますので、気軽にご相談ください。