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外観をデザインするためのさまざまな工夫

2023.03.22

「燕あおうづの平屋」は、瓦の載った切妻屋根の家屋が建ち並ぶ周囲の街並みに合わせるため、軒先の伸びたシンプルな切妻屋根の外観としています。まるで子供が描く家の絵のように、端正な三角屋根の家です。屋根や外壁の色のトーンを周囲 …

エントランス周りに温かな表情を作りだす

2022.10.11

「ユニベールハウス岩室」の外壁には、コストとメンテナンス性を考えて、ガルバリウム鋼板を採用しています。ガルバリウム外壁は導入費用が安く、かつ、耐候性が高いのが特徴ですが、板金の無機質な質感によって、どうしても硬い表情とな …

自然素材で仕上げた建売住宅

2022.09.10

「ユニベールハウス岩室」工事もいよいよ最終段階、内装工事が進行中です。こちらの住宅は、注文住宅ではなく、建売住宅(分譲住宅)ですが、内装仕上げにビニールクロスや積層フローリングを使わず、できる限り自然素材を採用するよう心 …

冷たく感じる仕上げ材・温かく感じる仕上げ材

2021.11.21

写真の「コンクリート」と「木」。触ってみた時、どちらの方の温度が低いでしょうか? イメージでコンクリートの方が冷たいと答えてしまいそうですが、実際に温度を計ってみると、どちらも同じ温度です。(どちらの材も室内温度と同じ温 …

無垢材の仕上げ種類とソープフィニッシュ仕上げの手順

2020.11.07

無垢材カウンターの仕上げには、さまざま方法がありますが、私の事務所でよく採用している塗装仕上げをいくつか挙げ、解説してみたいと思います。 無垢材カウンターに仕上げが必要なのはなぜか 無垢カウンター材の仕上げにはどんな方法 …

丸太はつり機仕上げ

2020.09.07

「岩室の平屋」根曲がり丸太から太鼓状に加工した棟梁。大工さんと加工方法について打合せをして、決定した「丸太はつり仕上げ」。(「斫り=はつり」とは、ノミなどで表面を削り取ることを言います。)現場に組み込まれた梁材と、初めて …

デッキテラスと繋がるタイル仕上げの浴室

2020.06.13

写真は「鵠沼の家」の浴室です。窓から差し込む光がまぶしいくらい、明るく開放的な浴室となっています。正面に見えるのは屋上デッキテラス。大開口サッシ全開にして浴槽に浸かれば、まるで露天風呂に入っているような気分になれます。天 …

コンクリ打放し仕上げの浴室

2020.06.10

「柳橋のコンクリートボックス」こちらの住宅の浴室は、コンクリート打放しを仕上げとしています。壁、天井ともコンクリート打放しに撥水塗料を塗布、床には防水が必要ですので、防水をした後にモルタル金鏝仕上げ床。浴槽廻りもモルタル …

「燕のガレージリノベーション」内装仕上げ材料

2020.05.24

「燕のガレージリノベーション」工事が完了しました。今回、使用した内装仕上げ材は、以下の通りです。 1階床フローリングには、スギ無垢フローリング(自然塗料) 階段には、杉集成材 2階床フローリングには、チーク無垢フローリン …

漆喰塗装の壁仕上げ

2020.05.15

「上越高田の平屋」の壁仕上げには、漆喰塗料塗りを採用しています。漆喰壁というと、以前は、下地を何度も塗り重ね、左官屋さんがコテで丁寧に何度も押えて仕上げていましたが、最近ではローラーで薄塗りができる製品も普及してきました …

「岩室の家」桧(ヒノキ)仕上げ浴室

2020.05.11

「岩室の家」こちらの家の浴室は、ユニットバスでなく、昔ながらの在来工法で作っています。壁・天井には桧(ヒノキ)板、床には鉄平石を貼り、浴槽の前に設けた窓からは、坪庭の緑が眺められる作りとなっています。 竣工から10年後の …

「千葉花園町の平屋」適材適所

2018.09.16

「千葉花園町の平屋」現在、内装仕上げ工事が進行中です。今回、浴室の壁・天井仕上げには桧(ヒノキ)縁甲板貼を採用しています。浴室のドアを開けると、さわやかなヒノキの香りが漂ってきます。このヒノキの香りの中で浴槽に浸かったら …

「千葉花園町の平屋」内装仕上げ打合せ

2018.08.25

「千葉花園町の平屋」大工工事が終わりに近づいてきました。大工工事に続いて、現場は内装仕上げ工事へと入っていきます。という訳で、内装工事に入る前の現場打ち合わせ。 設計図面である程度の仕上材は決めているのですが、仕上げの色 …

「ベーシックハウス」ほたて貝殻から作られたしっくい塗料

2017.10.07

「ベーシックハウス」内装壁の塗装工事が完了しました。今回、壁塗装に採用したのは、ほたての貝殻から作られたしっくい塗装です。ほたての貝殻を焼成して作られた塗料で、漆喰壁と同様、調湿性、消臭性など機能があります。原料が天然素 …

「ベーシックハウス」合板貼り仕上げを採用する理由

2017.09.17

「ベーシックハウス」内装工事が進行中です。ベーシックハウスでは、リビングなどの主要な部屋の仕上げには、無垢フローリングや漆喰塗装などの自然素材を採用していますが、建物全てを同様の仕上げとすると、建設費用もそれだけアップし …

床フローリング材を選ぶ際のポイント

2016.11.22

皆さんは床フローリング材を選ぶ際、何を基準にして選んでいるでしょうか。色目だったり、節の有る・無しだったり、値段だったりと、選ぶ基準は人それぞれだと思います。ただフローリング材と一言で言っても、種類は無数にあります。普通 …

「吉田の家リノベーション」モルタル仕上げ浴室

2016.11.17

「吉田の家リノベーション」浴室の工事が進行中です。今回は既存のタイル仕上げの壁面をモルタルで塗り込みます。レトロな雰囲気だった浴室を、モノトーンのシックな雰囲気へと変えてしまおうという計画です。 さすがに全体をモルタルで …

床フローリングの選び方

2016.02.02

「上越高田の平屋」の床には、部屋ごとにフローリングの材種を使い分けています。使用したのは、ヒノキ、オーク、メープルの3種類のフローリング。木の特性に応じて、場所毎に使い分けています。直接手で触れることの多い畳敷きの部屋に …

「上越高田の平屋」漆喰壁塗装工事

2015.12.24

「上越高田の平屋」内装壁の塗装工事に入りました。今回、壁仕上げには漆喰塗装を採用しました。室内に差し込んだ光は白い壁に反射し、部屋全体を明るく照らしていきます。下地ボードだった時と比べると、室内が数段、明るくなったように …

「上越高田の平屋」見る角度によって変化する外壁

2015.12.24

「上越高田の平屋」外部足場が解体され、外観の全貌が現れました。敷地一杯に広がる平屋の建物。やっとここまできたなあと、感慨深いものがあります。 以前ににも書きましたが「上越高田の平屋」の外壁にはガルバリウム鋼板の「横はぜ葺 …

「燕のギャラリーハウス」墨色の合板天井仕上げ

2015.12.19

「燕のギャラリーハウス」トーンを抑えたざらっとした表情の天井。写真をよく見ると、うっすらと柔らかな木目が見えています。こちらの天井、何で仕上げられているか分かりますか? 実はこちらの天井、桐合板で仕上げています。桐は表面 …

「燕のコートハウス」桧(ヒノキ)仕上げの浴室

2015.12.13

「燕のコートハウス」の浴室の壁・天井仕上げは、桧(ヒノキ)仕上げとしています。浴室に入ると、ほのかな木の香りがしてきます。ヒノキにはヒノキチオールという成分が多く含まれ、その成分には人をリラックスさせる効果があります。 …

無塗装杉板外壁5年後の経年変化

2014.05.29

「ベーシックハウス07」は外壁を杉板縦羽目板貼りとしています。こちらの外壁は、杉の経年変化を楽しむために、あえて塗装をせず、仕上げ塗装をせずに素地のまま貼られています。竣工から約5年。杉貼り外壁がどのように変化したか、現 …

「ぎんなん保育園」フローリング材選び

2014.03.01

「ぎんなん保育園」改築工事。内装下地工事が進み、そろそろ内装仕上げを最終決定しなければいけません。 保育園の床材には、どんな材が適しているのでしょう。様々なフローリングのサンプルを集め、保育園スタッフの皆さんを交えて、実 …

「東三条まもる眼科」診療所の設計にあたって考えたこと

2014.02.25

先日、東三条まもる眼科の設計コンセプトに関してインタビューを受けました。設計意図を知ってもらう為、インタビュアーとのやり取りをここに掲載します。読んでもらえれば、どのような経緯で何を考えて設計を進めていたのかが、ちょっと …

「鵠沼のオフィスリフォーム」仕上材の質感で変わる空間の雰囲気

2012.11.19

仕上げサンプルを睨みながら、製作家具図の確認中。家具面材の着色した風合いと他の内装材とのバランスを考えながら、最終的な仕上材の色を決めていきます。 仕上げ材の質感や色目は、スケール感とともに、空間の雰囲気を決めるのにとて …

寺尾西の家 ホタテ貝殻の壁仕上げ

2012.11.18

寺尾西の家の壁仕上げは、ホタテの貝殻が原料のエコドマスウォール。 漆喰は「石灰岩」を原料としてますが、 エコドマスウォールはホタテの貝殻を焼成したものを原料としています。 漆喰壁と同様に吸湿性を持ち、 室内環境を安定させ …

「そりっどハウス」時間とともに表情を変えていく家

2012.10.27

竣工から半年が建った「そりっどハウス」へ行ってきました。最初は濃いめ、薄めとが混じったランダムな色目だった外壁のレッドシダーは、日に焼け、均一な落ち着いた色目へと変化していました。時間とともに、表情を変えていく家です。 …

そりっどハウス レッドシダー貼り外壁

2012.05.04

そりっどハウスへ。 外壁のレッドシダーは少し時間が経って、色目が馴染んできたようです。 こちらの外壁、光の当たり方によって表情が変化していきます。 朝の表情、昼、そして夕方の表情。 すべてが違ってみえるという、楽しみがあ …

「燕のコートハウス」焼き物風外壁仕上げ

2012.05.02

「燕のコートハウス」の外壁は、何仕上げですか?と、よく聞かれます。という訳で、今回はその種明かしを。 実は、「燕のコートハウス」の外壁仕上げには、墨モルタルを採用しています。しかし、ただモルタル仕上げとしただけでは、表情 …

変化する建築

2012.04.21

岩室の家へ。 障子に落ちた樹々の影が、とても美しい。 季節や天気などの自然の移り変わりにより、 日々刻々と建物の表情が変化していきます。 まるで、動かない建物に自然が生命力を吹き込んでいるかのよう。 竣工して4年の月日が …

江ノ島小屋へ

2012.04.11

改修工事の打合せのため、江ノ島小屋へ。 こちらの建物、竣工して早6年が経ちます。 外壁の木は、程よく海風にさらされ、良い味を出していました。 まさに、昔ながらの湘南の風景。 こちらの建物、ふじさわ市の景観賞を受賞したとの …

そりっどハウス 包容力のある建物を

2012.04.02

そりっどハウスへ。 「そりっど=無垢」というだけあって、こちらの住宅、素材で溢れています。 外壁のレッドシダー張りや墨モルタル塗り、 内部の無垢カウンターや無垢フローリングなどなど。 自分の設計する建築は、本当に様々な素 …

東三条まもる眼科 内装仕上

2012.04.01

東三条まもる眼科。内装仕上げ工事が進行中です。 壁の塗装やタイル貼り、床のカーペット張りなど。様々な職種の職人さんが、所狭しと現場を駆け回っています。今回、壁や床の仕上げを場所毎に変えているので、仕上げ工事に多くの職人さ …

そりっどハウス レッドシダー外壁仕上げ

2012.03.07

新潟市東区河渡に建設中の「そりっどハウス」 竣工に向け、急ピッチで工事が進んでいます。 いよいよ、外部足場が外れ、外観が現れました。 今回、外壁に採用したのは、レッドシダー鎧(よろい)縦貼。 フラットな縦羽目貼りとは異な …

「松庵の家」漆喰塗装仕上げの質感

2012.02.22

「松庵の家」最終段階に入った現場チェックに。こちらの現場も、竣工まで残すところ1週間となりました。現場では最後の追い込みとあって、あちこちに職人さん達が入り乱れて、作業中。その間を縫いながら、現場監督と一部屋づつ廻って、 …

燕のギャラリーハウス 鉛仕上げ扉

2011.06.11

燕のギャラリーハウスのスタジオ扉は、 鉛貼り仕上げ(目地ハンダ付け処理)としました。 光の当たり方によって様々に表情を変える鉛。 何とも言えない独特の質感。 杉板貼りのラフな壁面仕上げとの絶妙な取り合い。

燕のギャラリーハウス 杉板凹凸仕上げ

2011.05.24

現場確認のため燕のギャラリーハウスへ 今回、外壁に使用したのは、杉板。 外壁にラフな表情を出すため、4種類の幅、3種類の厚みの板を用意し、 その板を現場でランダムに張り上げていくという方法を試みました。 4種類×3種類= …

燕のギャラリーハウス 列柱とガラスの廊下

2011.04.27

燕のギャラリーハウス。 大震災の影響で建材の供給がままならず、工事が遅れています。 それでもなんとか連休あけからは内装工事が始まる予定。 各部塗装色、仕上げ素材、詳細納まり寸法、 設備機器などの最終決定をしていきます。 …

矢代田の家 ランダム下見板貼り

2010.11.04

足場が解体された後は、外構、つまり、 家の外廻りの工事に取り掛かります。 駐車場や庭を造ったり、玄関廻りを整えたり。 今回、玄関木塀の仕上げに新しい表現を試みてみました。 使用した材料は、丸太から板を挽く際に発生する杉板 …

「亀田東町のコートハウス」引き算のデザイン

2010.10.27

「亀田東町のコートハウス」も、いよいよ完成間近です。オープンハウスで、ある設計者から指摘されたのですが、私の設計した建物はどうやらディテールの繊細さにポイントがあるようです。確かに図面を書き進める際には、ごちゃごちゃとし …

矢代田の家 作り手の遊び心

2010.10.18

矢代田の家の現場へ立ち寄る。 中に入ると、ふわりとした杉材のとてもよい香りが漂っている。 先日、杉丸太から挽き出した無垢板を 丁度、天井へ張り付けていく工事の真っ最中。 肌合いといい、質感といい、香りといい、自然乾燥させ …

矢代田の家 杉丸太から挽きだした板

2010.09.03

矢代田の家の施工打合せのため、工務店、そりっどの事務所へ。 図面、資料、スケッチなどを机一杯に広げ、打合せ。 細かい納まり、仕上がりのイメージなど、図面では伝えきれない 微妙なニュアンスを工事側へと一つずつ伝えていきます …

臨港の3世帯住宅 ホタテパウダー壁塗り自主施工

2010.08.07

臨港の3世帯住宅の壁は、施主自ら塗装します。 友人、知人、親戚などが集まって、 みんな真っ白になりながら、黙々と壁塗り大会。 狭い隙間の中にも頭を突っ込んで、地道に塗装していきます。 今回使用したのは、ホタテの貝殻からつ …

鵠沼の家 竣工写真撮影

2010.07.28

竣工写真撮影のために、鵠沼の家へ。 こちらを訪れるのは、引き渡しから約半年ぶり。 真夏の太陽が差し込む快晴の空の下、撮影を開始。 真っ青な空と白い外壁のコントラスト。 強い日差しが、杉板型枠のコンクリート壁の表面に影を作 …

江ノ島小屋 小口積み壁仕上げ

2010.07.28

改修工事終了間際の江ノ島小屋へ。 工事は大詰め、現在、家具の扉を製作中。 来週行われるの江ノ島花火大会まで、ラストスパート。 キッチンカウンターの隣の壁は、 海で使われていた生簀材をカットし、 小口積みとしてあります。 …

寺尾東の平屋 柔らかな表情の室内空間

2010.03.26

内装仕上げは概ね完了しました。 シナ合板張りの天井とホタテパウダー塗りの壁。 床は桜フローリング貼り。 外壁の朱鷺色と合わせ、 淡いピンク掛かった色目の仕上げ材を採用し、 柔らかな表情の室内空間を作り出します。

「寺尾東の平屋」桜フローリングのバリエーション

2010.02.06

現場打合せ終了後、場所を工務店「そりっど」の材木倉庫に移し、床材の選定を行ってきました。空間を柔らかい雰囲気としたいため、床フローリングには山桜を使いたいと、工務店へ事前に伝えてありました。打合せスペースに入ると、既に数 …

ベーシックハウス07 漆喰壁コテムラの味わい

2009.09.04

昨日の塗装状況の確認のため、ベーシックハウス07の現場へ。 コテムラが多少あるものの、逆にそのムラが味わい深く、とても良い。 窓から射し込んだ光を拾い、しっとりとした落ち着いた表情を見せています。 天井の根太を現しにした …

ベーシックハウス07 壁漆喰塗り自主施工

2009.09.03

本日は、ベーシックハウス07の壁塗り内装工事。 今回、壁の仕上げはお施主さんの自主施工でおこないました。 陰ながら、設計者の私も壁塗りのお手伝い。 今回採用したのは、うまくヌレール漆喰。 石膏ボードの壁に直接、コテを使っ …

ベーシックハウス07 こだわりを持つこと

2009.08.13

ベーシックハウス07。 コストを抑える色々な工夫を盛り込んだ住宅なのですが、 今回、外壁材に選んだのは、杉板貼り。 決して、安い材料ではありません。 合理化できるところは徹底的にコストを抑え、 こだわるところにはしっかり …

「見附の2世帯住宅」メリハリをつけて仕上材を選ぶこと

2008.11.18

「見附の2世帯住宅」工事も残り後一ヶ月を切りました。現場は仕上工事の真っ最中です。壁の塗装工事が行なわれているので、油断すると背中が真っ白!になんてことにならいよう、現場を回る際は要注意です。仕上材が施される頃になると空 …

「燕のコートハウス」ラワン合板天井仕上げ

2007.10.06

「燕のコートハウス」打合せのため現場へいってきました。現場では内装仕上げ工事が進行中です。こちらの住宅、天井の仕上げをラワン合板仕上げとしています。 大工さんが天井にラワン合板を一枚一枚、色目を合わせながら貼りつけていま …