床フローリングの選び方

「上越高田の平屋」の床には、部屋ごとにフローリングの材種を使い分けています。使用したのは、ヒノキ、オーク、メープルの3種類のフローリング。木の特性に応じて、場所毎に使い分けています。直接手で触れることの多い畳敷きの部屋には柔らかく暖かみのあるヒノキを。テーブルと椅子で生活するダイニングエリアには、重厚で足触りのしっかりした硬めのオークを。床に直接座ることも考えられるリビングエリアには、モダンで明るくさらっとした質感のメープルを。

室内で靴を脱いで生活してきた日本人。他の国の人に比べると、足裏感覚が優れているのではないかと思います。ちょっとした床の質感の変化を微妙に感じ、そこで行なう行動が影響を受けているような気がします。柔らかい床の上では、直接座りたくなるでしょうし、硬い床の上では椅子に座るというような。

床の質感が人の行動をアフォード(提供)している。そう考えながら床を選ぶことで、その場での行動が違和感なく行なえるのだと思います。床材の色目や雰囲気だけでなく、触れた質感で選ぶ。そんな選び方も有効ではないでしょうか。

メープルフローリング
オークフローリング
ヒノキフローリング
オークフローリング