「ベーシックハウス」内装工事が進行中です。ベーシックハウスでは、リビングなどの主要な部屋の仕上げには、無垢フローリングや漆喰塗装などの自然素材を採用していますが、建物全てを同様の仕上げとすると、建設費用もそれだけアップしてしまいます。そこで、個室や納戸などの諸室の仕上げには、合板貼りを採用しローコストを実現しています。
合板貼りを選択しているのは、ただ安いという理由だけではありません。建設コストを下げようと思えば、ビニールクロスを採用するのが最も安いのですが、ただあのつるっとしたチープな質感がどうも個人的に馴染めず、また、石油製品特有の化学臭が気になってしまうのです。
合板といえども、表面に貼ってあるのは正真正銘、木材です。柔らかな表情のシナ合板であったり、ちょっとハードな表情のラーチ合板であったり、手触りのよいラワン合板であったり、湿気の吸収率の高い桐合板であったりと、その部屋の雰囲気や用途に合わせて、部屋ごとに合板の種類を変えています。
合板貼りといえども、選び方次第、貼り方次第、納まり次第で、合板貼りと馬鹿に出来ないほど、端正な空間を作ることができます。木の優しい表情が、落ち着いた雰囲気を作り出すのではないでしょうか。