「ユニベールハウス」断熱性能と建設コストの適正値はいくつなのか?

「ユニベールハウス」工事がスタートした頃はまだ残暑が続いていて、暑い暑いと言いながら作業していたように思うのですが、気がつけば既に肌寒い季節となってきました。夏になれば暑さが、冬が近づけば寒さがついつい気になってしまうのが人情ですが、今回は断熱性能についての話です。

現在、現場では断熱工事が進行中です。断熱性能と気密性能が高い断熱材は現在、色々なメーカーからさまざまな種類の製品が出ていますが、一般的に流通している製品で手に入りやすいこと、また大工さんが慣れている工法で施工効率が高いこと、などから断熱性能の割に比較的安く導入できる点を考慮し、今回の建物には、高性能グラウウール断熱材を採用しました。

サッシは、樹脂複合サッシ+複層ガラスの組み合わせて、建物の断熱性能は(正確には外皮性能ですが)、平均熱貫流率(UA)値=0.64W/㎡Kとなっています。ZEH(ゼッチ=ゼロエネルギー住宅)の断熱性能基準が新潟市では、UA値=0.6以下ですので、ゼロエネルギー住宅にはちょっと届かないという数値ではありますが、ローコスト分譲住宅という建物の性格を加味すれば、それなりにハイスペックな断熱住宅の部類に入れても良いのではないかと思います。

分譲住宅においては、販売価格と断熱性能スペックのバランスが重要となるので、今回はこの断熱数値としましたが、もっと断熱性能を上げていくことは当然、可能です。部屋の広さやデザインなどと違って、断熱性能は、ぱっと見で伝わるものではないので、どこが適正値かを決めるのはとても難しいところです。

思い返してみると、私の事務所で設計している住宅は、年々、断熱性能が上がってきています。10年前の住宅と今の住宅では、まったくといっていい程、断熱性能が異っています。それは、断熱材の性能アップという断熱メーカーの努力と、省エネルギーに対する人々の意識が変わってきたことの現れと言えるかもしれません。