新電力会社に変えると毎月の電気料金は下がるのか?

「岩室の平屋(自邸)」の電力供給会社を東北電力から新電力会社へ変更してみました。新潟県内で電力会社といえば、東北電力の他、選択肢はありませんでしたが、2016年の電気の小売り自由化により、さまざまな供給電力会社から自由に選択できるようになりました。ウェブ上のシュミレーションでは、電力会社を変えることで、毎月の電力料金が下がるとの結果が出ていましたが、実際に料金は変わるのか?ここ数か月の支払い電気料金を比較し、レポートしてみたいと思います。

岩室の平屋ダイニング照明

電気を使用している住宅の使用条件

電力引き込みの使用条件は、以下の通りです。
規模:木造平屋建て
延べ床面積:85.29㎡(25.80坪)
家族:夫婦2人
利用用途:住宅+事務所
使用家電:照明器具、パソコン、スマホ、モニタ、エアコン、換気扇等
電力供給会社:東北電力→Looopでんきに変更

実際に支払った電気料金を比較してみる

ここ数か月に実際に支払った電気料金を比較してみます。以下が請求書の電気使用量と電気料金です。右側には東北電力(従量電灯B・50A)の場合の電気料金と差額を示します。

2021年 7月電気使用量 85kWh/月 Looopでんき2,399円-東北電力3,385円(差額-986円
2021年 8月電気使用量127kWh/月 Looopでんき3,595円-東北電力4,300円(差額-705円
2021年 9月電気使用量 79kWh/月 Looopでんき2,268円-東北電力3,300円(差額-1,032円
2021年10月電気使用量 73kWh/月 Looopでんき2,128円-東北電力3,335円(差額-1,207円
2021年11月電気使用量 70kWh/月 Looopでんき2,075円-東北電力3,177円(差額-1,102円

と、、、ここまで全ての月でLooopでんきの方が安くなっています。

7月下旬から8月まで冷房にエアコンを使ったためか、8月が他の月よりも電力使用量が多くなっています。電力使用量の多い月ほど金額差が小さくなっているのは、毎月の基本使用料を設定している東北電力の方が電気を使えば使うほど、kWh当たりの電力単価が安く使えるため、と予想されます。(Looopでんきの方は、毎月の基本使用料がありません。つまり、電気を使わなかった月は0円になります。)

ただ、使用量120kWhを超えると東北電力のkWh当たりの電力単価は、Looopでんきとほとんど同じになるので、多く電気を使ったからといって上記の差額が大きく増えることは無さそうです。冬に向けて、エアコン暖房の電気使用量が上がるので、今後の推移を検証していきたいところです。

また上記のデータでは、毎月の電気使用量が100kWh/月前後を推移していますが、電力使用量は、生活する家族の人数が増えれば、それに比例して増えていきます。また電子レンジやドライヤーなどの家電機器が多い家庭では、当然、電気使用量が増えていきます。とはいえデータを見る限り、一般的な家庭であれば、新電力会社の方が電気使用料が安くなるようです。毎月1,000円程度かもしれませんが、チリも積もれば山となる、一年で12,000円。10年で12万円、30年で36万円、お得になります。

電力取引価格の上昇で電気料金が高騰することはないのか?

2021年の初め、電力需給がひっ迫したことで電力取引価格が大幅に上昇し、新電力会社の電気料金が高騰する、というニュースが流れました。確かにニュースにあったように、市場連動型プランの料金契約を行っていた契約者は、取引価格の高騰に伴い、電気料金が大幅に上がりました。このようなニュースを聞くと、新電力を契約するのはちょっと怖い印象を持つかもしれません。

しかし、私の契約した「Looopでんき」は、市場連動型でなく、固定単価型料金ですので、市場価格に左右されて電気料金が上がるということはありません。もし電気料金の高騰が不安なら、「固定単価型」料金を設定している電力会社を選ぶようにしましょう。

電力会社を選んで社会貢献する

新電力会社を選ぶ大きな理由は、電力料金が安くなることでしょうが、発電方式が選べることも、もう一つの選択理由になるのではないでしょうか。電力供給源として、太陽光や風力などの自然エネルギーによる発電を積極的に選択している新電力会社もあります。

発電のために石油やガスなどの化石燃料を燃やすことによる地球温暖化の問題や、原子力発電による放射能事故リスクなどありますが、そのような環境負荷の高い発電方法を極力使わない電力会社を選ぶことで、社会に貢献することができます。毎月の電気料金が下がった上に、社会貢献までできる。まさに一挙両得ではないでしょうか。

電力会社を選択することと合わせて、建物の断熱性能を上げる、LED照明を採用する、消費電力の小さな設備を導入するなど、建物の消費電力を下げる工夫を盛り込んだ家づくりをしていくことが今後、日本のスタンダードとなっていくことでしょう。