市場価格連動型に変わることで電気料金はいくらになったか?

照明器具

「岩室の平屋」の毎月の新電力会社の料金を以前レポートしました。この時点での電力料金体系は、固定単価型でしたが2022年12月以降、市場価格連動型へ変更となりました。この変更でどのように電力料金が変わるのか、検討してみます。

今までの「固定単価型」では、毎月の電力料金は以下のように算出されていました。
(電力使用量)×(従量料金単価+燃料費調整単価)
従量料金単価は固定料金、燃料費調整単価は毎月変動する料金。

それが「市場価格連動型」に変わると、以下のようになります。
(電力使用量)×(固定従量単価+30分ごとに変わる市場電力単価)
固定従量単価はその名の通り、毎月一定でかかる固定料金です。大きく変わったのは、電力単価です。今までは月ごとに変動する電力単価でしたが、市場取り引き価格に連動した30分ごとに変わる時間変動制へと電力単価が変わっています。発電量と電力使用量の関係で市場価格が刻々と変わります。

時間帯で価格はどのように変動しているのか

30分ごとの電気料金変動

こちらは、ある日の30分ごとの電力価格の変動グラフです。8時から9時までの電力単価は32円/kWh、12時頃の電力単価は22円/kWhと最も安く、17時から18時までの電力単価は45円/kWhと最も高くなっています。一日の中でも、このように使う時間帯によって電力単価が大きく異なってきます。最も低い単価に対して高い時間帯は約2倍料金が上がります。

Looopでんきでは、30分ごとの価格変動をみることができます。

この変動グラフを見ながら一番単価の安い時間帯に利用すれば、効率的に電気を使えて光熱費の節約になるのですが、通常の家庭なら一番電力を使いたい朝と夕方以降の時間帯が電力単価が高くなる傾向があります。昼に仕事に出かけている方だと、一番電気が安いからといって、使うことができないのが難点です。

ここ一年で電力単価は、いくら変わったか?

一年半くらいの間で電力単価がどのように変わったかを請求明細をみて比較してみます。以下はわたしが自宅で契約している「looopでんき」のデータです。

【固定単価型】
2021年10月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額-0.60円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計29.16円/kW
2021年11月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額-0.11円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計29.65円/kW
2021年12月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額0.31円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計30.07円/kW
2022年1月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額0.82円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計30.58円/kW
2022年2月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額1.83円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計31.59円/kW
2022年3月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額2.67円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計32.43円/kW
2022年4月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額3.05円/kW+再エネ発電賦課金3.36円/kW=合計32.81円/kW
2022年5月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額3.36円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計33.21円/kW
2022年6月電気単価:電力単価26.40円/kW+燃料費等調整額3.60円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計33.45円/kW
2022年 7月電気単価:電力単価28.00円/kW+燃料費等調整額4.66円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計36.11円/kW
2022年 8月電気単価:電力単価28.00円/kW+燃料費等調整額5.86円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計37.31円/kW
2022年 9月電気単価:電力単価28.00円/kW+燃料費等調整額7.67円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計39.12円/kW
2022年 10月電気単価:電力単価28.00円/kW+燃料費等調整額14.00円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計45.45円/kW
2022年 11月電気単価:電力単価28.00円/kW+燃料費等調整額15.30円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計46.75円/kW
2022年 12月電気単価:電力単価28.00円/kW+燃料費等調整額15.21円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計46.66円/kW

【市場価格連動型】
2023年 1月電気単価:電力単価32.02円/kW+固定従量料金16.04円/kW+再エネ発電賦課金3.45円/kW=合計51.51円/kW

一覧に並べてみると、固定単価型の時点で既に、毎月電力が毎月上がっているのが分かります。2121年12月の30.07円/kWから2122年12月の46.66円/kWを比べると一年間で1.5倍に値上がりしています。電力単価を押し上げている要因は、燃料費等調整額です。

燃料費等調整額は、火力発電に用いる燃料(原油・液化天然ガス・石炭)の価格変動によって変わる単価です。世界的エネルギー価格の高騰に伴って、毎月上がっていましたが、ここ数か月で一気に値上がり幅が大きくなっていました。

固定単価型から市場価格連動型に変わって電力単価は、いくら変わったか?

固定単価型→市場価格連動型に変わったことで、電気単価は46.66円/kW→51.51円/kWと10%アップしています。しかし先に書いたように、市場価格連動型では電気を使う時間帯によって電力単価が大きく変わるので、賢く電力を使用することで電力料金を抑えられる可能性があります。

例えば、バッテリーで稼働できるパソコンやスマホなどの充電は電力単価の安い時間帯に行い、単価の高い時間帯は電源コードを外してバッテリーで稼働させる工夫は有効です。最近では、100Vコンセントを接続できる大容量バッテリーも比較的手に入りやすい値段で流通していますので、導入を検討してみても良いかもしれません。大容量バッテリーがあれば停電時や災害時の備えにもなります。