年: 2017年

「与板の平屋」プレゼン模型作製

「与板の平屋」長岡市与板町で計画中の平屋住宅。現在、プロジェクトが進行中です。

まずは模型を作ってクライアントへプレゼンを行います。図面だけでは、どんな家になるのかなかなかイメージが浮かびにくいのですが、模型にしてみると感覚的にどんな家になるのか、想像しやすくなります。模型を作るのは、それなりに時間も手間もかかるのですが、クライアントとイメージ共有を計るには有効な手段。私の事務所では、重要な設計作業の一つと考えています。

今回の計画は、できるだけ床面積を抑えてコンパクトにしつつも、狭苦しさのない広がりのある空間を実現することが目標。クライアントとヒアリングを重ねながら、平面に修正を加えていきます。どんな空間が建ち上がってくるか、お楽しみに。

「ベーシックハウス」スタディ模型完成

「ベーシックハウス」スタディ模型、切っては貼っての作業の末、完成しました。建物の高さを抑えた、コンパクトで可愛らしい外観にまとまっています。室内側は、片流れ屋根に沿った勾配天井とすることで、コンパクトな住宅ながら、広がりのあるリビング・ダイニングスペースを実現しています。

1階には天井高さを抑えた寝室、子供部屋、水回りなどの個室群を配置し、2階には天井高さのある広々としたリビング・ダイニング空間を配置しています。1階は囲まれた安心感のある落ち着いた空間、2階は開放感のある明るくのびのびとした空間と、1階と2階で空間の雰囲気を明確に変えています。

延べ床面積105.98㎡(32.05坪)。この中に、面積の大小、天井の高低、様々なスケールの部屋を用意することで、コンパクトな住宅ながらも、多様な場を体験することが可能となっています。変化に富んだ空間を用意することで、床面積の小ささを感じさせない、そんな住宅にしていければと考えています。

スタディ模型完成
スタディ模型完成
スタディ模型完成
スタディ模型完成

「ベーシックハウス」スタディ模型作製

「ベーシックハウス」のスタディ模型を作製中です。スタディ模型というのは、プレゼン模型や完成模型とは異なり、作っては壊し、壊しては作りを繰り返しスタディするための模型。平面図などの図面ではつかめない、外観の佇まいや内部空間のスケールなどを模型を作りながら確認していきます。

作製途中の模型を少し離れて眺めたり、近づいて中を覗いたり。外観のバランスが悪ければ、屋根勾配を作り直して調整したり、内部空間が狭かったり、広過ぎたりバランスが悪ければ、窓の位置や大きさを変えたり、天井高さを変えたり。作って壊しを何度も重ねていきます。

現実に建物が建ち上がってから、屋根勾配が急過ぎた、天井高さが低過ぎた、なんてことの無いように。建ち上がってから間違えましたでは、あとの祭りです。特に天井高さを低く抑える時や、部屋を最小限にする時には、最新の注意が必要。

今回はコストを抑えるため、なるべく建物高さを低く、天井高さも低く抑えたい。しかし、コストを抑える為に居心地の悪い空間ができるのでは、意味がありません。低く抑えることで、落ち着きのある空間を実現していくことを目標にしています。デメリットと思われる事を逆手に取って、メリットに変える。そんなプロジェクトにしていきたいと考えています。

ベーシックハウススタディ模型作製
ベーシックハウススタディ模型作製

「立川の3世帯住宅」色が与える心理的な影響について

「立川の3世帯住宅」外部足場が外れ、外壁が姿を現しました。今回、外壁に選んだのは、濃灰色のラフな質感の吹付け材です。外観だけ見ると、開口部も少なく、重厚で閉鎖的な印象を受けるかもしれません。(外観の印象とは相反して、室内には明るく開放的な空間が広がっているというのは、言うまでもありませんが。)

密集した都市部では、どうしても敷地一杯に建物を建てざるを得ません。そのため、道路ぎわ一杯まで建物が迫り、どうしても外部空間(前面道路)と内部空間(室内空間)の距離が近づいてしまいます。つまり、プライベートな空間とパブリックな空間とが外壁一枚で裏表で接している状態が生まれてしまいます。

この濃灰色は、心理的に少しでもその距離感を離したい、ということから選択されました。壁の色が白くても、黒くても、実質的な距離や遮音性能(つまり、数値)は変わりません。ただ数字は同じでも、心理的な距離感は大きく変わってきます。何故だか人間というのは、濃い色の方が距離感を感じてしまうのです。黒く重厚な外壁。その色と質感だけも、室内にいる人は、大きな安心感を感じることでしょう。

外壁の色一つだけでも、室内の居心地に大きく影響を与えてしまいます。色や質感。ちょっとした事ですが、空間の雰囲気を変えてしまう大事な要素です。ただのぱっと見の造形的な印象だけでなく、人の心に及ぼす心理的影響を考慮しつつ、選択することに気をつけています。

濃灰色の外壁
濃灰の外壁
濃灰色の外壁

「立川の3世帯住宅」造作家具工事

「立川の3世帯住宅」大工工事も、いよいよ最終段階に入ってきました。現在、各部屋の棚板やカウンターなどの造作工事が進んでいます。ちょっとした所に棚板やカウンターがあると、とても便利ですよね。まさにかゆい所に手が届くといいますか。

入居した後に気に入った家具を購入して設置するのも良いのですが、ちょうど良い寸法のものがなかったり、事前にコンセントなどの電気配線計画をしたおいた方がよかったり、強度上、工事途中で取り付けをしておいた方が良かったり、といった場合には、こまごまとした造作工事を大工さんに造作工事として現場で製作してもらいます。

寝室内のデスクカウンターや個室の本棚、リビングのテレビボードなど。別で家具を購入するとなると、建設費とは更に購入予算が掛かってしまいますし、それならいっそ、大工さんにお願いして作ってもらった方が、寸法もぴったり、自分の欲しい所に適切に、かつ割安で手に入れられます。

ただ、ここでのポイントは、大工工事で製作できる範囲で、ということ。大工さんでは製作できない複雑な形状・納まりのものは、家具工事となり特注家具製作となって高額ですので、注意が必要。あくまでシンプルな作りのものに限ります。設計段階で、どのような形状であれば家具工事でなく大工さんの技術で製作が可能か、などを踏まえながら、図面を製作しているのです。

造作家具工事 造作家具工事 造作家具工事

「立川の3世帯住宅」室内への光の取り入れ方

「立川の3世帯住宅」内装工事が着々と進行中です。こちらの家は、南側で道路に接しているため、光を取り込もうと単純に南側に窓を設けると、前面道路から室内が丸見えになってしまします。いくら室内が明るいといっても、外から丸見えでは落ち着きませんよね。「立川の3世帯住宅」では、様々な工夫を加えながら、外からの光を取り込んでいます。

1階には吹き抜けを設け、吹き抜けの上部に高窓(ハイサイドライト)を設け、そこから光を取り入れています。上部から差し込む光は、壁に反射しながら下へと落ち、柔らかく室内を照らします。高い位置に設けた窓ですので、前面道路からの視線が気になりません。

2階には、隣家からの視線を遮る壁をぐるりと回したプライベートな中庭(プライベートコート)を設け、その中庭から光を取り込んでいます。斜め方向からシャープに差し込む光は、かちっとした硬質な照度で室内を照らします。

上から、斜めから、下から、反射させて、直接に、などなど光の取り入れ方一つで、空間の雰囲気が変わることが分かるかと思います。まったく同じ間取りでも、光の取り入れ方一つで、だいぶ異なる印象の空間が出来上がります。しかも太陽の光というのは、時間と共に、季節と共に、刻々と角度や強さを変えていきます。太陽の光は、変化しない建築空間に、変化を与える重要な要素です。積極的に取り入れることで、多様な場が出現します。

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