年: 2017年

「ベーシックハウス」内装下地工事進行中

「ベーシックハウス」内装下地工事が進行中です。内装下地工事というのは、仕上げを施す前の下地作りの工程です。

塗装を行う前の下地ボードを貼ったり、仕上げ材を貼る前の下地合板を打ち付けたり、といった地味な作業ですが、仕上がり精度を良くするためには、手を抜けない箇所でもあります。下地の精度が良くないと、凸凹な仕上がりになってしまったり、場合によっては仕上げてからひび割れが発生したり、といったといった事が起きてしまいます。

仕上がりを良くする為にも、見えないところに時間と手間を掛ける、それが大切です。

内装工事
内装工事
内装工事

「千葉花園町の平屋」はじめまして

千葉市花園で住宅の新築を検討中のお施主さんと始めての顔合わせ。私の事務所への問い合わせは、ウェブ検索や友人の紹介、そして完成見学会からと、さまざまな方面からいらっしゃいます。今回の問い合わせは、友人からの紹介です。持つべきものは友。ありがたいことです。

メールで何度かやり取りをした後、計画敷地を見せてもらうことに。毎回の事ながら始めて顔合わせをする際は、緊張します。といっても、お施主さんは私以上に緊張しているのでしょうけども。(設計屋さんに依頼するのは、まだまだ敷居が高いと思われている感じがありますが、気負いせず、気軽にお声掛けください!)駅前にて待ち合わせて挨拶、その後、計画敷地へと移動。敷地には古い木造2階建ての住宅が建っています。こちらを取り壊して新たに住宅を建てたいとのこと。南側に開けた、広々とした敷地。敷地南側の道路には緑地帯があり、桜の大木が立ち並んでいます。

敷地を見せてもらった後に、どのような住まい方をイメージしているのかを、ヒアリング。今回のお施主さんは、かなり明確な生活イメージをお持ちで、住まい方のイメージや各部屋の用途を文章で簡潔にまとめてありました。かなり具体的な内容で明確に空間イメージが湧いてきます。また、既存の樹々を出来る限り残したいとのこと。

敷地に立った土地の雰囲気、周辺に建つ建物、ヒアリングした生活イメージなどを手がかりに、平面スタディを進めていきます。早速、事務所に戻ってスタディをしていきます。どんな平面が出てくるか、お楽しみに。

「ベーシックハウス」断熱工事と断熱仕様について

「ベーシックハウス」サッシ取り付けに続いて、現場は断熱工事に入っています。木造の場合、断熱工事といっても、断熱工事専門の職人さんが行う訳ではありません。やっぱりここでも大工さんの登場です。大工さんは木工事を行うだけでなく、アルミサッシの取り付けをしたり、断熱材を入れたりと、多彩に工事をこなしていきます。断熱材を手際良く、外壁内部に隙間なく押し込んでいきます。

今回採用したのは、コストと性能の面で優れているグラスウール断熱材。建物の断熱仕様は、寒いのが苦手というお施主さんのため、フラット35断熱性能等級4(次世代省エネルギー基準の最高等級)としています。ローコストだけを目標とするのでなく、お金をかける所にはきちんと手間とお金を掛けていきます。



エーロ・サーリネン設計「MITチャペル」を訪れて

エーロ・サーリネン設計MITチャペルを訪れる。前回訪れた時は改修工事中で内部を見学する事が出来ませんでした。という訳で今回、初の空間体験をしてきました。

こちらの建物は、MIT(マサチューセッツ工科大学)のキャンパス内に位置しています。キャンパスに入ると、鮮やかな緑色の芝生と緑の木々の先に赤茶色の円筒形の外観が見えてきます。赤茶色のレンガで覆われた素っ気ない外観は、キャンパスの風景に溶け込んでいて、目を凝らしていないと見過ごして通り過ぎてしまいそうです。

礼拝堂には直接入る事が出来ず、礼拝堂から飛び出したガラス張りのエントランススペースから礼拝堂へとアプローチすることになります。円筒形の礼拝堂の周りには池が配置されており、キャンパスと礼拝堂を隔てています。池の上に掛かったエントランススペースは橋のように、こちらの世界と礼拝堂内を繋ぐ役目を果たしています。重厚な木製扉を開け、エントランススペースに入ると通路の両側の透明ステンドガラスが目に入ってきます。それぞれのステンドガラスは、微妙にテクスチャと色調が変えてあり、霞がかかった様に外部の緑や風景を遮っています。ガラスを透過した色調の異なる多様な光は静かに室内を満たしています。

池の上に掛けられた橋状のエントランススペースを抜け、いよいよ礼拝堂内部へと入っていきます。真っ暗な礼拝堂の正面に、光の柱が見えてきます。祭壇の上部から落ちる静寂な光。天窓から落ちる光は、ハリー・ベルトイアがデザインしたワイヤーアートに当たり、まるで天使の羽が天から落ちてくるよう。その美しさに息をのみます。

次第に暗さに目が慣れ、周囲がぼんやりと見えてきます。建物内部の壁は、祭壇から後方へとひだ状に波打っている事がわかります。(後方へいくに従って湾曲する波長が大きく変化していきます。)また、波打つ壁の下部スリットからは、外部の池に反射した陽の光が揺らぐように入ってきます。

平面図を見る限り、何故内側の壁が波打っているのか、想像できなかったのですが、実際にこの場所に立ってみて設計者の意図が何と無く分かりました。ただの円筒形の壁では、天から落ちてくる弱い光を受け止めることができないと考えたのでしょう。壁が波打っていれば弱い光でも、出っ張った部分には光が当たり、凹んだ部分には影が出来る。そう考えてひだ状の内壁としたのではないでしょうか。

上部から落ちる光は、雲の流れや太陽の動きに応じて、刻々と変化していきます。様々な角度を向けて取り付けられたワイヤーアートの反射板は、外部の光の変化だけでなく、堂内の座る場所によって、光の強さを変え、時には赤く、時には青く色調を変えていきます。同じ堂内、同じ時間でありながら、それぞれの人が異なる体験ができるという、とても面白い趣向があります。

設計者エーロ・サーリネンは、この建築(壁や屋根)を作る事を目的としたのではなく、建築を手段と考え、静寂な光を感じさせることをただ一つの目的としたのではないか、と感じました。あくまで光が主役、建築は脇役と考えて。(主役を引き立てる名脇役ではありますが。)

この空間に佇んでいると、自分がキャンパス内の華やかな場所にいる事を忘れてしまいます。もし皆さんが見学に訪れるなら、出来るだけ朝の早い時間に見学する事をお勧めします。照明でなく、ぜひ自然光でこの空間を体験してもらえればと思います。

MIT Chapel
住所:48 Massachusetts Ave,Cambridge, MA 02139,アメリカ合衆国
開館時間:7:00-23:00
イベント等が行われていなければ自由に見学が可能です。

エーロ・サーリネン設計MITチャペル
エーロ・サーリネン設計MITチャペル
エーロ・サーリネン設計MITチャペル

  • エーロ・サーリネン設計MITチャペル
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ルイス・I・カーン設計「フィリップ・エクセター・アカデミー図書館」を訪れて

ボストン市街から列車に乗って約1時間、エクセター(Exeter)駅近くの「フィリップ・エクセター・アカデミー図書館(phillips exeter academy library)」へ行って来ました。こちらの図書館はエクセター・アカデミー(高校)のキャンパスに建つ付属図書館です。青々とした芝生と緑の樹々が眩しい広々としたキャンパスの中、赤茶色のレンガに覆われた四角い建物が見えてきます。外観の特徴といえば、規則正しく連続する窓と煉瓦張りの柱梁。素っ気ないほど端正な表情をしています。モダンな建物というよりは、古典的な(古風な)雰囲気を漂わせています。

こちらの建物の一番の見所といえば、建物中央に配置された屋根まで繋がる大吹き抜け空間です。吹き抜け空間の4周の壁には正円の開口が設けられており、吹き抜けの上部には全ての階の書架を望むことができます。上部ハイサイド窓から差し込む光は、十字形の梁にぶつかり、拡散して吹き抜け下部へと落ちていきます。ぐるり一周、どこの方向を見ても本棚。この場所にいると、本に囲われていることを感じる事ができます。

カーンの建物を見て感じるのは、ストイックなまでに仕上げ材が制限されているということです。レンガ、コンクリート、木、トラバーチン(石)、ガラス、アルミ。外装も内装も、それだけで全て仕上げられています。また、閲覧テーブルやカウンターなどの人が留まる場所には、レンガ、木、トラバーチンなどの柔らかな素材を、吹き抜けやホールなどの象徴的な場所には、コンクリートやガラスなどの硬質な素材を意識的に使い分けているようです。素材の使い分けによって、ヒューマンスケールの居心地の良い場所と、ヒューマンスケールを越えた超越的な場所を作り出されています。

また建物の大きさの割に、とても細かな作り込みが配慮してある点がても好感が持てました。閲覧テーブル脇の窓には、外光を調整できるよう引き戸が設けてあったり、荷物を置く収納が設けてあったり、ゴミ箱収納がきちんと綺麗に納めてあったり。使う人にとって、とても親切な工夫がそこかしこに読み取れます。本を読んで理解していたルイス・カーンの空間は、論理的で硬いという印象を持っていたのですが、実際に作られた建物を見ると、決して論理的でお硬い訳ではなく、むしろ使う人に寄り添った人間的な建物であるという風に感じました。

phillips exeter academy library
住所:2-36 Abbot Hall, Exeter, NH 03833 アメリカ合衆国
開館時間:Monday – Friday 8:00 – 4:00(その他の休館日はwebで確認ください)
受付カウンターで芳名帳に記名すれば見学が可能です。

phillips exeter academy library
phillips exeter academy library
phillips exeter academy library

  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
  • Louis I. Kahn: The Library at Phillips Exeter Academy
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「燕の空き家リノベーション」キッチンカウンター製作

「燕の空き家リノベーション」いよいよ最後の大工工事に入りました。最後はキッチンカウンターの製作です。今回は、集成材を組み合わせてシンプルなキッチンカウンターを作ります。キッチンカウンターというよりも、箱型の収納家具のようなモノ。大工さんは材料をその場でカットし、どんどんと組み立てていきます。(器用な人であれば、大工さんでなくとも、一日で作ってしまえると思います。)

出来上がりました(下写真)。といっても、これからネットでシンクを購入し、カウンターに穴を開けて取り付ければ、完成となる段取りですが。このキッチンカウンターは、私が今まで設計した中でも最もシンプルなキッチンカウンターです。それだけにコストも驚くほど安い。割り切ってしまえば、このような形でも十分、キッチンカウンターとして機能します。むしろ機能性の面では、余計なモノがついてないだけ、使い勝手が良いかもしれません。最終完成形とその後の利用状況は、後日、再びレポートさせてもらおうと思います。

キッチンカウンター造作
キッチンカウンター造作
キッチンカウンター造作
キッチンカウンター造作

「与板の平屋」耐雪仕様の屋根について

「与板の平屋」こちらの建物が建つ地域は、冬期には2m近くもの積雪がある時があります。そのため、屋根の上に雪が積もっても屋根がたわんだりしないよう、高さ1.8mの雪の積雪荷重を見込んで屋根部材の構造計算をしています。冬の間、雪下ろしをせずに雪を屋根の上に載せたままとする、いわゆる耐雪住宅仕様となっています。

通常の建物の屋根垂木に比べ、かなり大きな屋根部材が狭い間隔で並んでいるのが写真で分かるかと思います。また、屋根上の雪が滑り落ちていかないよう、屋根勾配も緩く設定しています。

雪国で暮らす人にとって、雪おろしや雪かきは、毎日の生活の中において、かなりのストレスになります。ちょっとした工夫で冬場の快適さが増すのは、とても良いことですね。と、この記事を書いているのはお盆前の猛暑日。冬は、まだまだ先のことですが。

耐雪屋根仕様
耐雪屋根仕様
耐雪屋根仕様
与板平屋

「燕の空家リノベーション」DIY壁塗り工事

「燕の空家リノベーション」いよいよ壁塗りDIY工事に入ります。つるっとした平滑な壁に仕上げるのは、やはり熟練の職人技が必要になってきますが、今回はできるだけラフな表情で仕上げることが目標でしたので、壁塗りは施主さんを交えた素人部隊で行いました。仕上げ材は、しっくい塗装。砂壁の上に直にコテで塗りつけていきます。

最初から厚く塗るのではなく、まずは下地をつくる要領で薄く塗るのがコツです。一発で仕上げようとせずに、一度目はムラや塗り残しなど気にせず、全体を塗ってしまいます。続いて下塗りがきちんと乾いた後に、今度は仕上げ塗りを行って仕上げていきます。

ベージュ色だった壁が白く塗られると光が反射し、室内が明るく、そして広くなったように感じられます。家一軒、さすがに一日では塗装工事は終わりません。音楽でも聴きながら、こつこつと根気よく作業するのが良いかもしれません。

しっくい塗りDIY
しっくい塗りDIY

「燕の空家リノベーション」トラブル発生

「燕の空家リノベーション」ここでトラブル発生です。設備配管工事がスタートしたのですが、ガス管を接続しようとした所、地面の中に埋まっているガス管が腐食していて、ガス漏れの危険性があるということが分かりました。またガス給湯器も故障していて、お湯が出ないということも、ここにきて判明しました。

工事費が余計にかかっても、ここに住む為には、直すしかありません。今回は、何かあっても対応ができるよう、設備工事費をやや多めに見込んでいたため、その予算で何とか賄えました。設備配管系は、工事が始まってみないと分からないということも多いため、余裕を持って工事費を組んでおくことが必要です。

ガス給湯器は新しく購入すると、かなりの出費になってしまうため、今回はヤフーオークションで安く手に入れる方法を採り、運良く格安で手に入れることができました。給湯器は施主支給品とし、設置および配管はプロの設備屋さんにお願いしました。作業分担の切り分けを間違えないようにすることで、余計な費用を掛けずに済みました。

設備配管
設備配管

「燕の空家リノベーション」床下断熱工事

「燕の空家リノベーション」2階の床工事が終わり、大工さんは1階の床貼り工事に入っています。こちらの1階の床下には断熱材を施工することにしました。

床板を剥がして覗いてみると、予想通り今回も断熱材は施工されていませんでした。古い家は床下には断熱材が全く入っていないことが多く、冬場はほんとうに足下が冷えます。昔の人は、本当に強かったのだなあと、感慨深くなります。当初、敷き込んであった畳を撤去したこともあって、さすがに床下にだけは断熱材を施すことにしました。

大工さんも作業の要領が分かってきたのか、どんどんペースアップしています。このような熟練した技術が必要な作業、特殊な工具・加工道具の必要な作業は、やはりプロに頼むのがオススメです。蛇の道はヘビ、もとい、餅は餅屋といいますか。素人でも時間と手間を掛ければ出来ない事はないのですが、途中で心が折れてしまう可能性が高い。

リノベーションのポイントは、自分たちでやれるDIY作業と、プロに頼む作業を見極めていくことです。

リノベ床下断熱
リノベ床下断熱

「ベーシックハウス」隣地の緑を取り込む開口部

「ベーシックハウス」開口部にアルミサッシが取り付けられました。室内に立ってみると、窓の外には緑の樹々が目に入ってきます。窓の外に見えている緑は、どの緑も自分の敷地の外。近隣の緑を取り込んだ、いわゆる借景です。

前回も書きましたが、建築というのは外部環境を選別し、不必要なものは遮断し、必要なものは内部へ取り込むという機能を持っています。今回の計画地は、敷地の奥に防砂林、前面道路を挟んで公園に面する場所に位置していました。奥側にも、前面にも、緑の樹々が印象に残る敷地でした。今回、建物をプランニングするにあたり、この緑を積極的に借景として内部へ取り入れようと考えました。

敷地の状況を考慮して、窓の向きや高さ、大きさなどに気をつけて配置しています。室内から見るとどの向きを向いても、緑の樹々が目に入ってきます。今回の住宅は、ローコストを実現するため、床面積を抑えた決して大きな住宅ではありません。このような小さな住宅でも、外部へ視線を繋げることで、広がりを感じる室内空間を実現することができるのです。




「燕の空家リノベーション」仕上げをしないという選択

「燕の空家リノベーション」昨日に続いて、2階の床貼り工事が進んでいます。今回、床に貼る材料として選んだのは、ラワン合板です。えっ!それって下地によく使われるベニアじゃないの?と思われた方、そう、その通りです。仕上げというよりも、むしろ仕上げをしないという選択をしています。

ラワン合板を選んだのは工事費を抑える為、ということもありますが、このレトロな既存の雰囲気には、このラワンのざらっとしたラフな仕上げが合うのではないかと考えたからです。ラワン合板は、表面の触り心地がさらっとしていて、(その値段を考えれば)意外に脚触りが良い材料でもあります。

また現在は家具も無く、がらんとしていて床がよく見えますが、住み始めればテーブルやベッドを置くことになり、案外床は隠れてしまう箇所でもあります。隠れてしまう場所に限られた工事予算を裂くのは勿体ないな、という考えもありました。ただの合板かもしれませんが、貼り方次第では写真のように、落ち着いた雰囲気を作ることが可能となります。

ラワン合板床貼
ラワン合板床貼
ラワン合板床貼