曲がり梁を使って特徴ある空間を実現する

お米カフェの店舗部分の天井は、もともと真四角の梁材を表しで使う計画でしたが、ただ真っすぐな梁では面白みがない。せっかく見せる梁材ですので、店の特徴となるような梁材を使えないかと考え、曲がり丸太を加工した曲がり梁を取り入れることにしました。

木材市場で丸太を探す

曲がりのある丸太は、一般流通していることは少ないので、自分で積極的に動いて探さなければなりません。その場合は、一般の方はあまり訪れることはないかもしれませんが、「木材市場」へ足を運ぶことが良いかもしれません。年に何度か行われる木材市では、木材業者が競りで買い入れをする場所ですので、日本各地から様々な丸太が集まってきます。

タイミングさえ良ければ、特徴のある材が見つかるかもしれません。ただし、丸太を購入するには、基本的に材木屋を通す必要があります。材の良し悪しの見分け方など、専門家にアドバイスを受ける必要があるので、材木屋とのコネクションを作っておくことが大切です。

今回は施主さん自ら、木材市場へ足を運び、自分の目で見て丸太を選んで決めました。いまどき丸太を自分で選んぶことは、なかなか無い機会です。きっと思い出に残ることでしょう。

曲がり丸太を製材して梁材を作る

丸太をそのまま梁材として使うことはできませんので、梁の形に製材しなければなりません。丸太の3面を製材機に掛け、ストレートにカットします。どこをどう木取りするかによって、梁材の表情が変わるので悩ましいところですので、経験豊かな職人さんに相談しながら、製材機に掛けていきます。

丸太を巨大なノコで製材するのは、とても迫力があります。切ったばかりの丸太の切断面を触ると、まだしっとりと湿っていて、木の良い香りが漂ってきます。製材した曲がりの部の断面には、特徴的な杢目が出ていたので、その杢目を出来るだけ活かすよう、梁を取り付ける向きを決めました。

曲がり梁の表面を加工する

丸太の表面には、樹皮がついており、表皮付近の柔らかい部分は虫食い跡があるため、そのままで仕上げとすることはできません。表皮を機械で斫り取り、梁の表面を仕上げる必要があります。表面仕上げ方によっては、繊細さや荒々しさなど、様々な表情を与えることができます。

今回の曲がり梁は、荒々しさを活かすため、曲がっている部分の表皮をあえて残しています。表面仕上げの表情のニュアンスは、とても伝えにくいものですが、加工工場では、職人さんと材木屋さん、現場監督が協力しあって、とても魅力的な仕上げ加工をしてくれました。

表面加工の経緯については、材木店のブログに詳しく書いてあります。ぜひこちらもお読みください。
新発田屋 木材倉庫ブログ

写真はじっさ取り付いた後の曲がり梁です。実際に空間の中に据えられた曲がり梁は、存在感が違います。個性的な形と表情が、店に特徴を与えてくれるでしょう。