「鶴見の住宅」断熱リフォーム工事が始まりました。築40年強の住宅を今の生活スタイルに合わせ、内装の間取りを変える改修リフォーム工事を行いたいとのことでしたが、住まい手にヒアリングした所、冬の寒さが堪えるということでしたので、この機会に合わせ断熱工事も行い、快適性を上げることを計画しました。
現状の間取り
もともと、リビング、和室、キッチンと別々の部屋に分かれ、各部屋へ廊下からアクセスする間取りとなっており、使い勝手が悪そうでした。そこで、今の住まい手の生活スタイルに合わせ、各部屋の間仕切壁を取っ払い、大きなLDKのワンルームへと改修工事を行うことにしました。
北側に配置された和室とキッチンは共に、昼でも薄暗く、足元が寒いということでしたので、ワンルームとすることで、リビング南側の大きな窓から差し込む太陽光を北側に位置するエリアまで届け、明るく、暖かい部屋へと変えることを意図しました。
工事エリアを区画する
今回の改修工事では、工事区画を区切って、住まい手が住みながら改修工事を進める方法を選択しました。工事中は、やや生活が不便になりますが、工事期間中、アパートを借りて他の場所に住めば、工事費とは別に家賃が掛かりますし、さらに荷物の引っ越し費用も掛かってきますので、あえて住みながら工事を行う方法を選択しました。
工事を行う建物は2世帯住宅で、2階にはキッチンがありました。やや不便ながらも、なんとか工夫すれば、しばらくキッチンが無くとも生活を続けることができたので、住みながら工事をする方法を選択することが可能となりました。工事エリアを区切る必要があります。
とは言え、住みながら工事を行うためには、きちんと工事エリアと生活エリアを区切る必要があります。特に解体時には、かなりの埃が出ますので、きちんとシートやテープで塞いで、できる限り生活に支障が出ないよう、配慮することが大事です。
間仕切り壁の解体作業
ワンルーム空間にしていくため、まずは間仕切り壁を解体していきます。手前の部屋がリビング、正面の壁の裏に和室、右手奥にキッチンが位置しています。
壁の中には柱があるため、柱の位置を確認しつつ、丁寧に解体していきます。同時に、解体しなければ覗くことことができない柱・梁材を確認し、新たな間取りの支障になる柱の撤去方法を大工さんと相談して検討していきます。
リフォーム工事において、壁内や天井内の見えない部分は、解体するまでは分からない部分もあります。解体してみて、もし想像していた状態と違っていた場合、その場で最善の策を考え、即対応することが必要です。場合によっては、より良い案が生まれることもありますし、リフォーム工事の現場は、まさにライブです。今回も想像していた梁組みとは違っていたため、補強梁を設置して、その梁を表しにする方向に変更しました。
一日の作業で、間仕切り壁の解体が概ね終わりました。間仕切り壁が無くなっただけで、ずいぶんと部屋が広くなったように感じます。
解体した材は、木、金属、産業廃棄物などに分別し、袋に詰め込んでいきます。現場内は、あっという間に解体ゴミで一杯に。ひとまず、ごみを搬出し、続いて床の解体作業へと入っていきます。
床の解体作業
解体作業2日目。床の解体作業に入っています。床を剥がし、土台や柱が傷んでないかを確認していきます。もし傷んでいれば補修工法を検討し、補強や交換など、手当を行う必要があります。
今回はひどい痛みやシロアリ被害は見られず、問題ないことが確認でき、余計な費用を掛けずに済みました。解体した床下には断熱材が入っていませんでしたので、これでは足元が冷えるはず。今回の改修工事では、断熱材を新たに施工しますので、確実に快適性が増します。
解体工事が終わり次第、内装下地工事へと進んでいく予定です。また現場が進んだら、進捗状況を報告します。どのように変わっていくか、ご期待ください。