インテリア模型で内装を検討する

「越後曽根の平屋」プロジェクトの進行状況です。以前、模型を使って設計スタディを進めている記事を書きましたが、今回はその続編です。更に詳細なインテリア模型を使って内装の設計検討をしていきます。

インテリア模型を作る

内装模型
アイディアやコンセプトを検討する最初の段階で作っていたのは1/100程度の模型でした。その段階で作る模型は、建物を外からの目線で俯瞰的に検討することが目的のため、あまり細かな作り込みはせず、ざっくりと作ります。大まかに作ることで、余計な思考が介入せず、客観的に考えることができます。

次の段階の内装模型では、内部空間のスケールや各部屋の連続性、内装の仕上げや家具配置などを立体的に検討することが目的のため、縮尺1/50まで解像度を上げた作り込みを行います。棚板やカウンター、内部家具を作り込み、よりリアルに内部空間を表現していきます。床にはフローリングのイメージ画像を張り付け、仕上げの雰囲気も検討していきます。

インテリア模型を覗いて検証する

インテリア模型内部

できた模型は、実際に手に取って、中を覗いて検討します。自分が模型の中に入った気持ちで覗くと、写真のような風景が広がっています。

単純な四角い部屋なら想像をするのは容易ですが、通常よりも天井高さを極端に上がった上昇感のある空間だったり、意図的にスペースを狭めた籠り空間だったり、複雑に部屋が繋がった連続的空間だったり、窓からの光を絞った空間だったり、とユニークな空間を実現しようとするとなると、参考になる空間を実際に見て体感することができません。そんな時にはインテリア模型作って、中を覗き込み、疑似的な空間体験をして検証する方法が有効です。

インテリア模型

もしダイニングに置く予定のテーブルや寝室に置くベッドのサイズが決まっているなら、その大きさの家具を模型で作り込み、部屋の広さや空間プロポーションが適切なスケールとなっているかを検証します。

建物を建てるのは一発勝負ですので、実際に建物が立ち上がってから、もっと空間を広くしたり、天井を上げたり、とスケール修正することはできません。内装模型を作って検証することで、そのような間違いを無くすことができます。

ただ検討を行うだけでなく、インテリア模型を作って、建主や職人、現場に関わる人たちへイメージを伝えることで、図面だけでは伝えられない空間の雰囲気というものを、感覚的に、かつ、直接的に共有でき、現場をスムーズに進めることが可能になります。