年: 2016年

「立川の3世帯住宅」模型家具の配置スタディ

「立川の3世帯住宅」スタディ模型の作製が続いています。間仕切り壁や階段などの作り込みが終わった後は、テーブルや椅子、キッチンカウンターなど、家具の作り込み作業。細かい作業だけに案外、時間が掛かります。模型の中に家具を置いていくと、ただの紙の箱が、生き生きとした生活空間へと変化していきます。

模型の中を覗けば、ソファやダイニングテーブルやカウンターが置かれたそれぞれの場所で、ここではああしよう、こうしようと、生活のイメージがリアルに湧き出てくるはず。平面図だけでコミュニケーションが出来るクライアントであれば良いのですが、平面図だけで立ち現れる空間の雰囲気をイメージ出来る方は、少数派だと思います。言葉でなく、目で見るだけで誰でもイメージできる模型は、コミュニケーション手段として、とても有効です。

今回は全体構成と同時に、LDKの置くキッチンカウンターの配置スタディをしていきます。同じ空間でも、キッチンカウンターの置く向きを変えるだけで、空間の印象がガラリと変わってきます。つまり、その配置によって、暮らし方(生活パターン)が大きく左右されるということ。配置プランを3パターン用意して各々、打合せ用模型を作っていきます。打合せまでの限られた時間の中、急ピッチで作業が続きます。

家具模型製作 家具模型製作 家具模型製作

「燕の空き部屋セルフリノベーション」杉フローリング蜜蝋ワックス塗り

杉の無垢フローリング貼り工事。コツを覚えてから、工事のペースがアップしました。6帖程度の部屋であれば、床材を貼るのにまる1日といった所。素人がやる工事としては、まあまあのペース。先日、留め付けビスを打つ位置が大事と書きましたが、それ以外にも分かったコツが2つあります。

一つは、合板下地の不陸(ふりく)(=でこぼこ、フラットで無いという意味)を調整するため、出来る限り下地を止め付けビスの本数を増やすこと。フラットでないと、上手くフローリングの実(さね)が嵌まってくれません。

もう一つは、床材を貼る前に貼り付ける面をよく掃除しておくこと。木屑などが落ちていると、実(さね)の部分に挟まってしまい、これも上手く実(さね)が嵌まらない原因になります。

貼り終わったフローリング材の表面には、蜜蝋ワックスを塗布していきます。写真手前が蜜蝋を塗った面、奥がまだ塗る前の状態。蜜蝋で仕上げた方が、色目が濃く、木目がはっきりと出て、より木らしい表情になります。杉の床を貼り終わると、室内が杉の柔らかい香りに包まれ、とても落ち着く雰囲気になりました。

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「立川の3世帯住宅」スタディ模型作成中

「立川の3世帯住宅」クライアントとの打合せを重ね、打合せした内容を踏まえ、平面を少しづつ修正しています。多世帯住宅の場合、世帯毎の関係性をどう空間で構成するのかが、とても重要になってきます。ある部分では空間を繋いで関係性を強めたり、また、ある部分では空間を離して互いのプライバシーを高めたり。

特に多層に階を積上げた住宅の場合、そのまま床で各階を区切ってしまえば、上下階の関係は途切れてしまいます。吹き抜けを設けたり、スキップフロアを設けたり、回遊性を持たせたりと、空間を繋ぐ仕掛けをあちこちに設けることで、関係性を調整していきます。

ただその仕掛けを平面図で書いただけでは、どこがどう繋がっているのか、離れているのか、空間イメージが浮かんできません。水平方向だけでなく、上下方向へも繋がる空間の場合、3次元の模型を見ることで、空間構成がイメージできるようになります。

今回作る模型は、上下方向への繋がりが複雑に絡み合っています。途中、模型を作っている本人も繋がりが分からなくなる複雑さ。次回の打合せではクライアントと、この模型を眺めながら打合せを進める予定です。

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「燕の空き部屋セルフリノベーション」床フローリング貼りのコツ

床、壁、天井の断熱工事が概ね完了しました。予想以上に下地作りに時間が掛かってしまいましたが、いよいよ内装工事に取りかかっていきます。内装工事、先ずは床フローリング貼りからスタートしていきます。今回、床材に選んだのは、杉の無垢フローリング。淡い色目の柔らかい表情とさらっとした足触りの良さが特徴です。

下地に張った合板の上を掃除し、一枚一枚フローリングを貼っていきます。フローリング材の端部は、凸凹形状に加工されており、その凸凹を組み合わせるようになっています。この凸凹は、実(さね)と呼ばれ、凸型を雄実(おすざね)、凹型を雌実(めすざね)と呼んでいます。組み合わせるといてもそう簡単にすぽっと嵌まる訳ではありませんので、横から叩き込んでいく必要があります。ただし、そのまま金槌で叩いてしまうと、折角加工してある凸型がつぶれてしまいますので、治具(じぐ)を用意して叩いていきます。といっても、残ったフローリング材を切って作った凹型治具なので、そんな大層なものではありません。ただし、これを用意すると作業性が一気に上がるので、オススメです。

いつも建設現場で大工さんがフローリングを貼る作業は見ていたのですが、見ているのと、実際にやってみるのとは大きく違います。大工さんは、あんな簡単そうにサクサク貼っていたのに、なんと難しいことか!上手く実(さね)が嵌まっていきません。しばらく試行錯誤を繰り返して、やっとコツが掴めてきました。

フローリングを固定するためにビス(又は釘)を打っていくのですが、そのビスを打つポイントが違っていたようです。私はてっきり凸実の入隅に打つと思っていたのですが、そうではなく、そのちょっと上に打つのが良いようです。(ただ、この論理は私の持論ですので、大工さんが本当にそうしているかどうかは、不明です。)実に直接ビス打ってしまうと、実が上下ズレてしまい、また場合によっては実が割れてしまい、実が上手く嵌まりません。ほんのちょっとした事なのですが、大きな違いが生まれるのですね。

いつも設計図面にはフローリング材の材質や貼り方向などは書くのですが、こんな細かなことまでは、書いていません。しかし、何事もやってみることですね。実際にやってみることで、ちょっとしたコツや施工精度の塩梅、木の性質などが見えてきます。

フローリング貼のこつ フローリング貼のこつ

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。今年一年がみなさまにとって良き年でありますように。

施主さん、職人さん、施工に関わってくれた関係者のみなさん、旧年中は大変お世話になりました。皆さんの支えがあったからこそ、良い建築、良い空間が作れたのだと思います。今年一年も、感謝の気持ちを忘れず、建築道に精進していきたいと思います。

昨年、竣工した物件は3件。設計事務所としては少ない方かもしれません。が、一軒一軒じっくりと時間を掛けただけ、満足のいくものになったと思います。今年も、あまり多くを求めるのではなく、物件ひとつひとつを丁寧に、きちんと時間を掛けていきたいと考えています。今年一年も、よろしくお願いいたします。

正月飾り