カテゴリー: 建築設計

標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」設計スタート

昨年再始動した、標準化住宅プロジェクト「ベーシックハウス」の設計がスタートしました。「ベーシックハウス」プロジェクトは、構造部材や仕様などの設計仕様の標準化を計り、かつ、施工を合理化することで、住宅としての質を保ちながら建設コストを抑えるという目標で考えられた標準化住宅プロジェクトです。デザイン性や断熱性などの仕様を落とす事無く、延べ床面積32坪、設計料+建築工事費+消費税込み=1500万円(坪単価にして、46万円/坪)という価格を実現しています。

今回のプロジェクトの計画地は新潟市内。土地探しからスタートしています。まずは、不動産情報の中から目当ての土地を探し、敷地形状を考慮しながら、建物の配置をスタディ中。新潟ですので、車の駐車スペースが当然、必要。しかも1人1台。敷地面積131.42㎡(39.75坪)。そこに建坪(建築面積)56.31㎡ ( 17.03坪)の建物を建て、最大3台の駐車スペースを確保します。配置スタディをした上で、土地を購入するかどうか、を施主さんは検討していきます。建てる建物のイメージがはっきりした上で土地購入できるというのは大きなメリットです。

敷地40坪でも、建物をバランスよく配置すれば、駐車スペースはちゃんと確保出来ます。この広さでは無理かな?と、判断する前に、設計者に相談してみるのが良いかもしれません。

標準化住宅模型
標準化住宅模型
標準化住宅模型

「新潟青山のコートハウス」凹型平面コートハウス案

「新潟青山のコートハウス」施主さんと打合わせした内容を元に、プランの練り直しをしています。前回の案では、北側の隣地境界塀が意外に高さがあり、1階の部屋に光が入らなってしまうこと、道路の面した浴室では大開口が設けられないこと、などある程度希望する部屋の間取りは確保できているものの、まだ様々な要望がクリアできていませんでした。

そこで、前回の案を一度リセットして、建物の構成をがらっと変えてみようと考えました。今回考えた案は、中央に中庭を配置し、中庭を取り囲む凹型平面のコートハウス案。北側のへこんだ中庭部分から各部屋にまんべんなく光を取り入れるというアイディアです。

プライベートな中庭に面して、開放的な浴室を設け、お風呂上りにはそのままデッキに出てビールを飲む事を(お隣さんからの目を気にせずに!)実現しています。 また中庭を通して、(上下階も含めて)各部屋にいるお互いの気配がそれとなく分かる作りとなっています。せっかく家族が一緒に暮らすのですから、各部屋が壁で区切られていて、まったくお互いの気配が分からない、というのでは味気ない。中庭を通して視線が繋がることで、ある程度の距離感を持ちながら互いの気配が繋がる。場合によっては、カーテンを閉めることで視線をカットするなど繋がり方の調整もできる、と。 この案で次回の打合せに臨んでいきます。

北側コートハウス案
北側コートハウス案
北側コートハウス案

「上越高田の家」スタディ模型、完成

「上越高田の家」まずは一つ目のスタディ模型が完成しました。今回の提案は、敷地の上をくねくねと折れ曲がる、細長い平面の建物です。

建物の向きを視線の抜ける方向へ向けることで、室内に居ながら、お堀の橋や桜並木などが窓の外に見えるよう、調整しています。室内を歩けば、至る所で視線が抜け、まるで街の中を歩いているような変化のある空間体験ができます。

こちらの案を元に施主さんとの打合せがスタートしていきます。こちらの案に修正を加えていくことで、より施主さんの好みに合った建物へと近づけていきます。

高田の住宅スタディ模型 高田の住宅スタディ模型 高田の住宅スタディ模型

「上越高田の家」スタディ模型、作製中

「上越高田の家」スタディ模型を作製中です。 「金子さんらしい設計でお願いします。遊び心満載が好きです。」と施主さんからのお言葉。金子らしく自由に考えて欲しいとのこと。嬉しいことですが、それだけにプレッシャーも大きく感じます。

まずは一案、考えてみました。平面を元に早速、スタディ模型を作製。今回提案するのは、複雑な角度がついた建物です。スチレンボードからカッターを使って床や壁を切り出し、接着剤で貼り付けていきます。直角がずれないよう金尺をあて、くっつくまできちんと待つことが大切。

変化ある空間、動きのある空間をイメージしつつ。模型を作っては考え、考えてはまた作る。手を動かすことで、新たなアイディアが生まれてくることも。

スタディ模型作製中 スタディ模型作製中 スタディ模型作製中

「上越高田の家」平面スタディ

「上越高田の家」現在、先日作成した周辺模型を眺めながら平面をスタディ中です。最近は図面をパソコン上で(つまり、図面作成ソフト=CADで)書く事が多いのですが、最初の段階だけは、敷地図の上にフリーハンドで描き始めます。

なぜかと言えばその方が、基準線や敷地形状に縛られず、自由に線を走らせることができるからです。パソコン上で平面を描いていると規則的な形状が生まれ、手で平面を描いていると、くねくねと自由な線の動きが現れてくるような気がします。作り出す道具(ペン、又はパソコン)が、その形を決めていく、そんな感じ。

あまり深く考えすぎず、先ずは何案も何案も、手の動きに任せ、平面をスタディしていきます。手を動かすことで、頭の中がクリアになってくるまで。すると次第に手の動きと頭の中が直結していきます。しっくりくる案に至るまで、繰り返し、繰り返し、スタディを続けていきます。

平面スタディ 平面スタディ

「新潟青山のコートハウス」スタディ模型完成

「新潟青山のコートハウス」まずは1案、スタディ模型が完成しました。敷地間近まで迫る南側隣家の影の影響を避けるため、屋根をずらし、その隙間から採光するという方法を採っています。

また、北側隣家の庭の樹々を借景として取り入れるため、北側の比較的大きな窓を設けました。南側の高窓からは採光、北側の窓からは借景を取り入れるというように、窓の機能を明確に分けて使うことを意識しています。

まずは、このスタディ模型をたたき台に施主さんと打合せを進めていこうと思います。スタディ模型が出来たから完成、という訳ではありません。スタディ模型を提示するのは、あくまで対話をするためのきっかけです。全く何も無い所から、住まいをイメージしていくことは簡単には出来ませんよね。模型をみて、ここは好き、ここは使いにくい、などの意見が初めて出てきます。という訳で、これが設計のスタート案になっていきます。この案が、今後どのように変化していくか、お楽しみに。

建築模型
建築模型
建築模型 建築模型

「上越高田の家」周辺模型完成

「上越高田の家」周辺模型が完成しました。実際には、このような上空から敷地を望むことはありませんが、敷地を上から俯瞰する事で、敷地に立った時とは異なる客観的な視点が得られます。引いてみる事で、この方角に桜並木が見えるな、隣の建物のボリュームが意外に気になるな、風が通り抜けそうだな、などなど、さまざまな情報を得る事ができます。

また、実際の方位に合わせて周辺模型を配置すると、周辺の建物が敷地にどのように影を落とすかを、より正確に掴む事ができます。この周辺模型を眺めながら、どのような建物を計画していくか、改めて検討を進めていきます。

敷地周辺模型
敷地周辺模型
敷地周辺模型

「上越高田の家」周辺建物のスタイロ模型作り

「上越高田の家」敷地周辺の模型を作製しています。まず最初に敷地の形状をボードから切り出し、続いて現地調査した写真を元に周辺に建つ建物の形をスタイロフォームから切り出していきます。周辺建物を一つ一つ、屋根形状や高さを現実の建物に合わせながら、切り出します。

スタイロフォームの切り出しには、スタイロカッターという道具を使います。ニクロム線に電流を通し、熱を発生させ、線状にカットしていくものです。原始的な構造ですが、使い方次第で複雑な形状も切り出す事が出来ます。

切り出しが終われば、後は敷地に並べていくだけです。

スタイロカッター スタイロカッター スタイロカッター

「上越高田の家」配置スタディ開始

「上越高田の家」現地調査を行った土地のイメージを元に、配置計画をスタディ中です。施主さんとメールでやり取りをして、要望を整理していきます。

以前であれば直接お施主さんと会って、打合せをすることが多かったのですが(最近は施主さんもインターネットやメールを使いこなしている方が多く)メールでのやり取りや、ピンタレストでの画像の共有などで直接会わなくとも、打合せを進めていくことが可能になりました。以前に比べれば随分、便利になった事を実感します。効率が良くなった分、施主さんとのコミュニケーションの頻度と精度を上げ、より満足度の高い建物を設計していきたいと思います。

今回は敷地の広さに余裕があるため、配置計画のスタディから開始していきます。施主さんからは、整形な建物ではなく、動きのある建物(空間)を、と要望があったため、建物の軸にさまざまな角度をつけ、変化のある建物配置をスタディしています。

平面スタディ

「新潟青山のコートハウス」敷地周辺模型作り

「新潟青山のコートハウス」新潟青山で住宅の計画がスタートしました。まずは敷地を訪れ、現地調査をしてきました。現在、計画敷地には木造住宅が建っています。既存住宅を取り壊し、新たに住宅を建てるという計画。土地はまだ購入前ですが、希望通りの建物が建てられるのであれば、前向きに土地購入を検討していきたいとのこと。

計画敷地は東と西の2面で道路に面しており、南側は隣家がせまっています。何か工夫をしなければ、南側からの採光は望めないという敷地条件。

手始めに、敷地周辺の模型を作り、敷地条件を整理していきます。現地調査を元に屋根形状や建物高さも出来る限り忠実に。周辺模型を作ると、敷地条件がより明確になってきます。予想以上に南側の隣家の日陰の影響は大きそう。こちらの周辺模型を睨みながら案を練っていきます。

敷地周辺模型作製 敷地周辺模型作製 敷地周辺模型作製

「上越高田の家」土地購入前の相談

以前、完成見学会にいらしていただいたお施主さんより連絡をいただき、一緒に購入予定の敷地を見学に行ってきました。計画敷地が決まっていなければ、設計依頼が出来ない訳ではありません。購入希望の敷地が見つかった時点で連絡いただければ、一緒に現地にいき、敷地の法的な条件や、建てる建物のボリュームなど、お伝えすることが可能です。

新たにこれから土地を購入して建物を建てる方は、その土地にどれくらいの規模の建物を建てる事が出来るのか、隣地との関係で気をつける事は何か、地盤の状態はどうかなど、何を注意して敷地を見ていけば良いか、分からない点も多いでしょう。設計に相談いただければ、アドバイスいたします。

場合によっては、その土地の購入を見送ることもありますが、土地を購入してから、その土地にはイメージしている建物は建ちません、ということにならないように。ぜひ早めに相談ください。

今回の購入予定敷地は、充分な広さがあり、お施主さんの要望からすると、全く問題ありません。2階からは高田城のお堀の桜並木が見えそうです。この土地に計画するとしたら、周辺の樹々の景観を取り入れる事を意識するのが良さそうだな、と感じました。

敷地現地調査 敷地現地調査

「ベーシックハウス」他の建物よりちょっと背が低い理由は。

「ベーシックハウス」の外観写真です。隣の建物と比べると、ちょっと背が低くて、かわいらしく建っています。なぜ、背が低いのか、にはちゃんとした理由があります。

建物の高さを抑えると、外壁面積が減ります。外壁面積を仕上げる工事金額は、外壁面積×仕上金額で計算されます。つまり、外壁面積が減れば減る程、工事金額は下がるということ。という理由で、ベーシックハウスは高さが低くなっています。

ただし高さが低いからといって、室内の天井高さが低いという訳ではありません。リビングの天井高さは高い部分で3.1m(平均天井高さ2.8m)と、かなり高めにとれています。天井懐を使って、室内のボリュームを最大限確保しているからです。また天井高さを抑えた落ち着いた部屋、天井高さの高い広がりのある部屋と、部屋ごとの雰囲気にメリハリをつけることで、単調でない多様な空間を作りだしています。

写真で見ると、お隣さんと比べて3割くらい高さが低く、かわいらしい立ち姿となています。建設費が減り、かつ、立ち姿のバランスも良い。まさに一挙両得です。

ベーシックハウス外観
ベーシックハウス外観
ベーシックハウス外観