カテゴリー: 建築設計

「東三条まもる眼科」小さな隠れ家のようなキッズエリア

「東三条まもる眼科」の待合室には、キッズエリアを設けています。眼科という診療所の性質上、小さなお子さん達が訪れることが多々あります。そんなお子さん達に、静かに落ち着いて待っていてもらうためにキッズコーナーを設けています。

入り口には、子供だけが通り抜けられるような高さの低い入口穴を設け、床はカーペット仕上げ、小さな机と椅子と絵本を置き、落ち着いて籠れるスペースとしています。丸く繰りぬかれた丸穴からは、中(いや、中からは外?)の様子を伺う事ができます。

ほんのちょっとした小さな隠れ家のようなスペースですが、子供だけでなく大人でも、ついつい入ってみたくなるような魅力があります。

東三条まもる眼科キッズエリア
東三条まもる眼科キッズエリア

障子に移る樹々の影

「蓮野の平屋」の南側には、大きな開口が設けてあります。開口部に設けられた大きな木製引き戸を開け放てば、デッキテラスとシームレスに視線が繋がり、窓外の青々とした竹林が目の前に広がります。

開口部に設けられた障子戸を閉めれば、障子を通した柔らかな明かりが室内を満たし、先ほどまでの開口的な空間が一転、しっとりとした雰囲気の空間が現れます。障子には、風に揺れる樹々が陰を落とし、風でさらさらと揺れています。障子を閉めていた方が(障子を開けているよりも)、日差しが強弱を繰り返し、影が揺れるなどの外部の環境変化を感じる事ができます。

写真のように、障子の開け閉めだけで、ここまで空間の印象は変化します。窓を開けた開放的な空間も良いのですが、この障子を閉めたしっとりとした籠り感のある空間もまた違った味わいがあります。障子を開け閉めすることで、その時の季節に、その日の天候に、自分の気分に応じて、空間の雰囲気を調整することができます。

  • 大開口窓
  • 障子に映る影

新潟で必ず求められる部屋は?

新潟で住宅を設計する際、LDK、寝室、浴室などの主要な部屋の他に、必ずといってよい程、住まい手から要望される部屋があります。それは何かというと、洗濯物を干すための「物干し部屋」です。新潟で、と敢えて書きましたが、その他の地域では絶対条件ではないのに、新潟では他のスペースを多少削ったとしても実現したい、上位ランキングの要望という印象があります。

新潟の気候といえば、冬には、湿った雪が多くじめじめ、夏には、平野に田んぼが多いためかこれまたじめじめ、と普段の生活の中で、洗濯物が乾きにくい事を実感しているからなのかもしれません。

コンパクトな住宅の中に、物干し場の面積を捻出するのは、なかなか大変な事です。「長岡希望が丘の平屋」では、脱衣室を少し広めに設け、その一部を物干しスペースとしています。洗濯物を乾かすため、部屋の2面には通気用の窓を設けて、風の通り道を作っています。

物干しパイプの直ぐ下には、この場所で全ての家事作業が片付くよう、洗濯機置き場とマルチシンク、そして乾いた洗濯物をたたむためのカウンターと収納棚。様々な家事機能をこの場所に集約しました。

物干スペース
物干スペース

「上越高田の家」模型を作ることの意味

「上越高田の家」のスタディ模型の内部を写真に撮ってみました。模型の内部を覗くと写真の様にに見えます。平面図や断面図などの2次元情報に比べて情報量が多く、どのような空間となるのかがイメージしやすいのではないでしょうか。模型を使えば言葉を使うよりも、より感覚的なコミュニケーションが可能になります。
複雑な空間構成であればあるほど、その空間を実際に経験した事がなければ、どんな雰囲気になるのかをイメージするのは困難です。模型の中を覗いてみることで、なるほど、こんな空間になるのか、と初めて頭にイメージが浮かび上がってくることも多く、依頼者だけでなく、そのような事は経験を積んだ設計者にとっても同じです。食べたことのない食べ物の味をイメージできない様に、経験したことのない空間はイメージできない、つまり設計することはできません。本来であれば、似たような空間を訪れて実際に経験してみるのが一番良いのですが、そんなに都度よく同じような空間がある訳ありません。ということで、模型を作って疑似的に経験する、といった作業が意味を持ってきます。模型を作り、中を覗いて空間をヴァーチャル体験し、その体験から浮かんだアイディアを元に、更に計画案を磨き上げていく、その作業が設計にとっては無くてはならないものなのです。

といっても、最近のIT技術革新によってヴァーチャル体験技術は飛躍的に技術向上していますので、その内にPC上の再現にとって代わられるかもしれません。少なくとも模型というモノは、小さくとも現実的なモノですので、手に取って見える現実という意味で、2020年の現時点では、3Dヴァーチャル映像よりも価値があるのではないかと、私は考えています。

模型内部写真
模型内部写真
模型内部写真
模型内部写真

設計の手段と目的について

設計を進めるということは、つまり、コミュニケーションすること。
いきなりですが、最近思ったことを言葉にしてみました。設計の仕事といえば、図面を描いたり、模型を作ったり、スケッチを描いたりと、さまざまな業務がありますが、それらは全て依頼者や施工者とコミュニケーションする為のあくまで「手段」です。「手段」とあえて書いたのは、設計やデザインの現場で、それらが手段ではなく、目的となっていることが意外にも多いからです。
確かに、図面を描いて、模型を作っていれば、明らかにカタチが表れてくるため、設計を(デザインを)しているような気になります。しかし実は、それらは設計手段でしかなく、設計の目的ではありません。では、設計の目的は何かというと、図面や模型などの現実的なものを使って、相手とコミュニケーション(意思疎通や対話)、つまり、共同幻想をする、という事です。せっかく図面を描いても、施工者にその意図が伝わらないのでは、まったく意味を成しませんし、いくら精巧に模型を作ろうとも、依頼者とイメージ共有することができないのであれば、これもまた意味を成しません。つまり設計の目的を達していません。
図面や模型、スケッチなど、様々な「手段」を駆使し、何とか「設計目的」であるコミュニケーションを図ろうとするのですが、なかなか互いのイメージを共有していくというのは、難しい事です。インターネットやスマートフォンなどの技術が発達、普及してきた今後、設計の現場でも、新たなコミュニケーション方法が表れてくることが予想されます。以前に比べれば、メール、インターネット、リモート会議システムなど、コミュニケーション方法は、既に随分と発達してきてはいますが、この先、もっと有効に、もっとスムーズに、コミュニケーションを図ることができるようになっていけば、更に良い建築が可能になることができるはず!と、今後に期待しつつ。

remotework
remotework

仕事環境の変化

2020年初頭から世界中へ一気に感染が広がった「covid-19」ウィルス。人との接触を避ける事で感染拡大を防ぐという対策のため、オフィスへ出勤せず、家で仕事をすることになった人も多いだろう。私の周りでは、オフィスでなくホームワークするのは、とても困難だ、という話をちらほらと耳にする。事務所を設立してから今まで、通勤無し、目が覚めたら直ぐに業務開始というような職住一体、かつ、移動先や移動中にモバイルワークをやってきた自分にとっては、世の中がリモートワークへと移行していく事は歓迎だ。

これまでの日本国内での仕事の進め方というのは、直接相手と対面し、相手の目を見て話しをし、交渉を行うという形が大半だったと思う。特に大きな企業であるほど、その傾向が強かったように感じる。私の事務所では、個人住宅が業務の大半を占めることもあり、クライアント(依頼者)は個人であることが多い。そういった傾向があるため、依頼者は当然、平日は仕事をしている事が多く、直接会う事はせず、クライアント(依頼者)とのコミュニケーションは、メールやクラウド上のデータのやり取り、時によってはスカイプ上でのミーティングがメインで、必要な時には週末や仕事終わりに、月に数回、直接会って話をする、というケースが多かった。特に依頼者が離れた所に住んでいる場合には、打合せのための移動に伴う時間的・金銭的コストはかなり大きく、そのロスを最小限に留めるために、直接会わずにコミュニケーションをとる方法を取らざるを得なかったという状況も背景にはある。

私が設計事務所を始めた2000年頃までは、まだ設計業界は、紙に定規を当ててシャープペンシルで線を引き、図面を手で描いていた。建材メーカーからカタログを取り寄せ、分厚いカタログのページをめくって必要な情報を探し出し、ページをコピーし、現場へ指示事項をファクスで送る、といった業務をしていた。それから20数年後の現在、手で図面を描くという事は完全に無くなった。(今見ることは無くなったが、以前は図面を描く製図板というモノが設計事務所には必須アイテムだった。)現在は、パソコンのモニタ上でソフトを使って図面を描き、メーカーの建材はインターネット上で探し、PDFでデータ出力、メールで送信という風に、設計業務の形は、大きく変化をした。(きっと設計業界だけでなく、他の業種でも同じように業務環境は大きな変革があったはず。今思い返せば、手で図面を描いていた、そんな時代もあったなあと懐かしく感じるが、実はそれほど昔ではないという事に驚きを感じる。)

ここに来て「covid-19」ウィルスの影響により、リモートワークが一気に社会に普及し、今までは特殊だと思われていたwebミーティングなども、大手企業間でも当たり前に行われるようになってきた。アーリーアダプターな小さな事務所でなく、大手企業が変革に乗り出したとなれば、設計業務の変化が一気に加速していくのは確実だろう。現時点で既に、クラウド上にデータをアップし、離れた場所にいる個々が、一つのデータを同時に編集作業を行い、web上でミーティングをする、という事までは実用レベルで実現している。AIシステムが更に発達し、キーボードに入力しなくとも言葉で話すだけでテキストが入力され、話した言葉は同時に他の言語にも翻訳され、自分の行動や作図業務もAIにより最適化され自動化していく、というのも数年で実現されていく事だろう。
そのようなAI自動化の時代にあって、AIにとって代わられない、設計者にしかできない業務とは何か。じっくりと、かつ、急いで考えていかなければいけない時期に来ていると思う。 (人というのは、起こったことを直ぐに忘れてしまうというの本能があるため、私自身のメモのために今の状況をブログに記録しておこうと思ったのがこの記事を書いた動機)

模型作成
スタディ模型
スケッチ検討

「上越滝寺の店舗併用住宅」計画敷地調査

「上越滝寺の店舗併用住宅」の計画敷地の確認にいってきました。敷地の形状や接道状況、水道やガスなどのインフラ引き込み状況などの具体的な設計条件だけでなく、実際に敷地に立ち、敷地から見える景色、日の差し込む方位や風の流れ、鳥の声や樹々の音など、その敷地が持つ質感やポテンシャルなどの感覚的条件を自分の身体へとインストールしていきます。眼だけでなく、視覚、聴覚、嗅覚に神経を集中して、感覚的にその場の性格を読み取るといった感じで。

また、意外に見落としやすいのは、その敷地の周辺の雰囲気です。できればその敷地の周辺(1~2km周辺)を歩いてみて、その地域の雰囲気を感じ取ることも大切だと思います。周囲には学校があって子供が多いとか、昔からずっと住んでいる人が多いとか、買い物するのに便利な商店街が近くにあるとか、通勤時の交通量は多いのか、少ないのか、夕方になると夕飯を作る香りがしてくるとか、散歩してる人が多いとか、周囲はその土地特有の気配に溢れていると思います。

建物は周囲の環境と無条件に立つわけではありません。周辺環境という背景があって初めて成り立つものです。できる限り、その土地の具体的・感覚的条件や土地の気配などを取り入れながら、設計案を練っていきます。

敷地調査

敷地調査

「住宅」に求められる質とは、何か?

岩室の平屋障子の影

大半の設計者は、住宅の設計を進めている際、住まい手の要望を盛り込み、できる限りその要望を実現しようという事で頭がいっぱいになっていることだろう。(当然、住宅を建てようと考えている住まい手も同時に)しかし、ふと手を止め、そもそも住宅とは?住まいとは?住まい手にとって家とは?と、根本から問い直してみたことはあるだろうか。キッチンカウンターをどう作ろうか?、どんな雰囲気の空間を作ろうか?、こんな仕上げ材を使おうか?、と具体的なモノの検討をするだけでなく、時には住宅に必要なものを抽象的に考えてみてはどうか、ということだ。

例えば、「住宅」を設計してほしいと依頼された際、その「住宅」というのは一体、何を意味しているのだろう。人によっては、ぐっすりと眠れる場所であったり、食材を買って料理を作る場所であったり、仕事をする場所であったりと、十人十色、人によって求める「住宅」の意味は異なる。

そこに住む人が、住宅というものをどのような意味で認識しているのか、それがイメージできなければ本当の意味での、そこに住む人にとって満足のいく住宅を設計することはできないはず。(そんな事をいったら、「住宅」の定義なんてできないように感じてしまうかもしれませんが、、、)それなら住まいを建てようとしている人に、抽象的にどんな家がほしいですか?と直接聞けばいいじゃないか、と思われるかもしれないが、そもそもそれが分からないから設計者に頼んでいるのであって、それを依頼者に問うというのは、へたをすればバカにしてるのか、と仕事を失いかねない。

住宅の他にも、世の中には多くの建物や空間がある。オフィスであったり、カフェであったり、学校であったりと。それぞれの建物には、その求められる空間の質というものがあるはず。では、住宅に求められる空間の質とは何か。他の建物には無くて、住宅にしかない質とは、何か。

岩室の平屋キッチン

私が考えるに、それは「日常性」だと思う。オフィスや学校では、ある程度の緊張感があり、日々、新鮮な発見や驚きに満ち溢れているべきだろうし、カフェや飲食店では楽しくウキウキするような雰囲気、つまり「非日常性」を持つべきだろう。しかし、そのような場に長く滞在するには、それなりに気を張っていなければならない。住宅にいる時くらいは、気を緩めて無防備になれる、そんな気楽な質をもつ空間、つまり、「日常性」が求められているのではないだろうか。普段通りに朝起きて顔を洗い、朝食を食べ、本を読んだり、洗濯したり、昼寝したり。そんな当たり前の日常を快適に、楽しく過ごせる住宅。(とはいえ、気が抜けすぎていて散らかっていたり、整っていない空間などは当然、論外ではあるのだが。)

きちんとした日常性を空間に与えるためには、派手な空間演出や見栄かかり上の美しさ、高級な仕上げ材を多用するのではなく、普通のことをきちんと設計する、細部一つ一つを丁寧に考えていく事が大切だ。そのように考えて作った住宅には、けして派手ではないが、時間を掛けて使えば使うほど味わい深く、愛着のわく、美しい日常性が宿ると考えている。

「上越滝寺の店舗併用住宅」模型完成

「上越滝寺の店舗併用住宅」先日から取り掛かっていた模型が完成しました。できる限り空間の雰囲気がつかみやすいよう、模型内部にはキッチンカウンターや家具などを細かく作り込んでいます。(模型内部を写真に撮るには、小さなレンズのカメラが必要となるので、写真で雰囲気を伝えるのがもどかしいのですが。)

模型を実際の方位に合わせて、陽に当て、室内にどのように陽が入ってくるか、陽の光が室内にどのようにバウンド反射していくかなど、模型の中を覗いて確認していきます。朝から日暮れまで、定期的に模型観測をしていくと、朝は東側から模型内に陽が差し込み、昼には庇が影を作り、午後には西から東へと室内に差し込む陽の角度が変わっていくのを見ることができます。晴れの日、曇りの日など、天候が異なる日に模型を覗けば、また異なる室内の表情を見る事ができます。

模型を覗いて気になった個所に更に手を入れて調整をしていきます。細かな個所はまだまだ調整が必要でありますが、大分すっきりと案がまとまってきました。「作る(手を動かす)→確認する→調整する」この作業を何度も繰り返していく事で、思考がクリアになり、それに伴って案が洗練されていきます。模型を作る度、図面を書く度、いらないものを削除し、必要なものを足していく。繰り返し考え続けることで、案の強度が増していくような気がします。

上越滝寺の店舗併用住宅建築模型
上越滝寺の店舗併用住宅建築模型
上越滝寺の店舗併用住宅建築模型
上越滝寺の店舗併用住宅建築模型

「上越滝寺の店舗併用住宅」模型作成

「上越滝寺の店舗併用住宅」空間構成検討のため、模型を作成中です。建築模型を作るには、既にできているパーツを購入して組み立てていく訳ではなく、ボードや材木などをカッターで切り出して、折り曲げ、ボンドで張り付け、地道にパーツから一つ一つ手作り出していく必要があります。床、壁、天井、屋根を作り、更に、内部の家具を作り、、、と作製作業は多岐に渡ります。

最近は、簡単にモニタ上で3Dが再現できるソフトもあるのですが、個人的にはやはり手を動かしながら、模型を作るという事が性に合っています。なぜなら模型を作りながら、ここはもう少し天井を下げようか、ここには棚をつけようか、窓の高さを変えようか、などと想像を働かせて、同時に検討も進めていくという方法をとっているからです。作りながら考える、という風に言えば、伝わりやすいのかもしれません。(模型は、完成品ではなく、思考途中を捉えるため、考えるための道具、という位置づけです。)

簡単にヴァーチャルな3次元が実現できる時代に、なぜこんな回りくどい方法をしているのかというと、やはり、それはモニタ上では感じられない空間の質を確認するためかと思います。(実際には模型も現実ではなく、あくまでヴァーチャルではあるのですが。)考えながら作ったその模型の中には、リアルな空間の質が宿っているように感じます。その空間の質を、よりリアルに確認するために、実際に模型に太陽光を当てて室内の明るさを見たり、仕上げの質感を確認したり、頭を突っ込むようにして模型の中を覗いてみたり、腕を組んで考えてみたり、と。ほかの人が見たら、あの人、一体何やってるんだろ?というような異様な行動を設計者は、とったりしています。

スタディ模型作成
スタディ模型作成
スタディ模型作成

ホテルの可能性について考える

最近、ホテルに宿泊することが増えている。多い時には毎週、長い時には一週間に渡ってホテル暮らしの時もあった。住まいを新潟に移し、仕事の際には都内近郊へと出張するスタイルへと生活スタイルを変えたためだ。その様な生活スタイルへと変えたことで、ホテルの使い方が大きく変化してきた。

以前は、ただ寝れればよい、つまり、仕事が終わった後に就寝するための場所、という認識であった。しかし、出張での滞在時間が増えていくに従って、ホテル内で過ごす時間が増えていった。 出先で仕事をしようと思っても、カフェで長い時間、場所を占拠する訳にもいかないし、まず電源の確保、WIFI通信の確保といった点でも、外出先で賄うことが難しい。そうなると、やはり一度ホテルへ戻って仕事するか、となる。最近のパターンは、できるだけ早い時間にチェックインを済まし、(最近は14時と随分早い時間からチェックインできるホテルも増えてきた)ホテルの部屋で仕事をし、打合せがあれば出かけ、それが終わればまたホテルに戻って仕事をしたり、本を読んだり。朝起きれば、チェックアウトぎりぎりまでホテルで仕事してから出かける、という感じで。

つまり、就寝目的だけの場から、仕事の場でもあり、くつろぎの場でもあるという風に、ホテルの利用の仕方が変わってきている。もちろん、ホテル自体が変化した訳ではなく、自分の使い方の方が変化しただけなのだが。 このような背景には、ネットで簡単にホテルの予約ができるようになったというネット技術の背景が大きく関係しているように思う。(じゃらん、booking.com、Airbnbなど多くの予約サイトが巷に溢れている。)打合せ場所に近いホテルを予約し、そこを活動拠点として使う事もできるし、ただ寝るだけの時にはカプセルホテル、長く滞在する時にはデスクのある部屋と、利用用途に応じて気軽にホテルを選ぶことができる。

ネット環境とIT技術の変化によって、ホテル選択の自由度はが大きく増している。 今やホテルを気分で選べる時代。ホテルを既存の宿泊する場というイメージから離れて、さまざまな活用方法を考えてみるというのは面白いのではないか。例えば、仕事する場、つまりオフィスとして使ってみるのはどうだろう。映画を大画面で鑑賞するための視聴スペースと考えてみるのはどうだろう。キッチン付きの客室にみんなで集まってホームパーティーするというのはどうだろう。そう考えると急にホテルの可能性が広がっていくのではないだろうか。既存の考え方に縛られず、もっと自由にホテルを利用してみてはどうだろう、というのが私の今の考えだ。(そして今もホテルの部屋に籠って、この文章を書いている)

hotel
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道具と技術の可能性について

「燕のガレージリノベーション」進行状況の確認と納まり打合せのため現場へ。設計図面上にできるだけ細かく詳細納まりを表記しているのですが、やはり図面は2次元情報でしかありません。実際に現場で作っているものは、3次元。図面では表現しきれなかったり、現場で納まりが予想と違っていたり、といった事が現場では起こります。そんな時は、現物を見ながら打合せをするのが一番スムーズ。

現場の休憩時間に大工さんとお茶を飲みながら、現場打合せ。図面の裏に手書きでスケッチを描いて、これから加工していくものを視覚的に共有しながらイメージを膨らませていきます。大工さんと対話をしていくに従って、ここはこんな加工はできる?この納まりならこんなのが良いんじゃない?と、色々とアイディアが生まれてきます。 手から作り出す形というものは、大工さんが持っている加工道具と腕(技術)によって決まってきます。それらを制約と考えるのではなく、前提条件として受け止め、その中から可能性を探る。図面で書いていた以上の可能性がそこにはあるかもしれせん。

現場打合せ
現場打合せ
現場打合せ