付加断熱+遮熱シートを採用しました

「岩室の平屋」現場では現在、外壁の断熱工事に取り掛かっています。外壁には高性能グラスウールで充填断熱を行うのですが、その断熱に加えて外壁の外側にも、付加断熱でグラスウールを増し張りしていきます。

外壁に充填断熱する場合、木造だと壁の厚さには限度があり、壁厚以上には断熱材を入れ込むことはできません。ZEHレベル、HEAT20 G1レベルまで建物の断熱性能を上げるためには、壁の外側にも、さらに付加断熱材を取り付けていく必要があるのです。(ちなみにこちらの住宅は、平均熱貫流率Ua値=0.47。断熱性能HEAT20 G1相当としています。)

外壁付加断熱

上の写真は、付加断熱として外壁外側にグラスウールを取り付けた施工写真です。グラスウール自体は、雨で湿気を含んでしまうと断熱性能が落ちてしまうため、グラスウールを取り付けた上に、防水シートを張り付け、性能の低下を防ぐ必要があります。

今回採用した防水シートは、熱を遮る効果のあるアルミを表面に施した遮熱仕様の防水シート。写真で見えているシルバー色のシートが遮熱防水シートです。断熱性能に加え、遮熱性能を付加することで、夏場の建物性能を更にアップさせようと考えました。

しかし、こちらの遮熱シートはまだ発売されたばかりで、実証実験が進んでおらず、確実に効果がある、とは言い切れません。が、少なくとも通常の防水シートに比べれば、熱を遮る効果があることは間違いないはず。加えて、紫外線などで断熱材が経年劣化していくのを防ぐ効果が期待されます。遮熱防水シート自体の金額は、一般の防水シートと比べ大きな価格差がなかったので今回、初めて採用してみました。(およそ一軒あたり数万円のコストアップで遮熱仕様へ変更することが可能。費用対効果が高いと判断しました。)

新築時の性能だけでなく、経年劣化による性能低下も考慮し、最大限の対処しておくことは、モノづくりにおいて大切なことです。(こちらの建物では、外壁だけでなく、屋根下地にも遮熱仕様の防水シートを採用しています)

外壁付加断熱

近年、断熱材の使用部位や要求性能によって、さまざまな製品が、さまざまな断熱メーカーから毎年、発売されいています。また遮熱、断熱建材も日進月歩、日々進化しています。設計者として各社カタログにはいつも目を通しているのですが、製品の移り変わりはとても早く、選定するだけでも一苦労です。

グラスウール一つとっても、性能の違いがあり、かつ、価格もそれぞれ異なります。スタイロ系断熱材や発泡系断熱材など、グラスウールよりも更に優れた断熱製品もあるのですが、どこまで費用を掛けるか、導入費用と断熱効果を天秤にかけて、何が適切かを検証していくことが大事です。