「上越滝寺の店舗併用住宅」建て方工事

「上越滝寺の店舗併用住宅」いよいよ建て方工事です。建て方工事というのは、今まで加工場で加工を行ってきた柱・梁材を現場へ運び込み、建て込んでいくこと。今まで基礎しかなかった現場にみるみる内に建物が立ち上がっていく様はいつ見ても感動します。今回は、一気に屋根下地材まで貼ってしまおうということで、2日間にかけて建て方工事を行っていきます。

現場に運び込まれた材料は、棟梁の指示によってクレーンで一本一本吊り上げられ、組み上げられていきます。どこから、どんな順番で組んでいくか、手順を間違えないよう、棟梁は足場を上へ下へと走り回っています。一日目の夕方には無事、一番上の棟梁まで組み上げが完了。

建て方作業は順調に進み、2日目の夕方には、屋根下地材まで張り上げが完了しました。貼りあがったばかりの2階梁上に登ると正面には雄大な山並みが見えています。この方向には、風景をそのまま切り取るよう、大開口の窓を設ける予定です。予想していた通り、晴らしがよく、既に良い空間が出来上がりそうな気配。

足場の上から見下ろすと、大工さん達が集まって何やら、ああでもない、こうでもないと、なんだか楽しそう。上棟式(じょうとうしき)に使う「幣芯(へいしん)」を用意しているようです。上棟式とは、ここまで工事が無事に終わったことを神様に感謝し、建物が最後まで無事に完成するよう、お祈りする儀式です。

明日からはもう10月。ここ上越では気を抜いていると、あっという間に雪が積もる季節になってしまいます。何とか雪が降るまでに屋根工事と外壁工事は終わらせてしまいたいところ。改めて気を引き締めて工事を進めていきたいと思います。