アルネ・ヤコブンセン設計 テキサコ・サービス・ステーションを訪れて

海岸通りを歩くこと20分。左手に円盤の様な形の屋根が見えてくる。
アルネ・ヤコブンセン設計のガソリンスタンド、テキサコ・サービス・ステーションだ。こちらは、ベラヴィスタ集合住宅と同時期の1937年竣工。ベラヴィスタと同様、真っ白な未来的デザインの建築物。青い空を背景に、真っ白な円盤が宙に浮き上がっている。ヤコブセンがデザインした椅子、アントチェアの座面をそのまま大きくしたような形。アントチェアをデザインしたのは1950年前後ということからすでにアントチェアへと繋がる造形感覚がこの時すでに現れていたことになる。屋根のスケールに比して円盤のエッジがとても薄いからか、非現実感な印象を受ける。

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