「吉田の家リノベーション」では、既存の大開口サッシを敢えて小さくするという選択をしています。普通であれば、一般的には、窓は大きければ大きい程明るくて良いと思われていますが、今回の改装に当たって窓を小さくするという敢えて逆の選択をしました。
もともと道路に面していた大きな窓。外から室内が丸見えになるということもあり、大半はカーテンを閉めていました。開口を絞ることで、カーテンを開けていても、外からの視線が気にならないようにしようと考えました。窓を小さくすることで開放感は少なくなりますが、壁に囲われることによって、空間に落ち着きが生まれました。
ただ開放的にするだけが良い訳ではありません。どのような雰囲気の空間にしたいのかによって、様々な窓の開け方があります。小さすぎてもいけませんし、大きすぎてもいけません。空間のボリュームに対しての開口バランス、窓の方角、そして、内装仕上材の反射率などなど、様々な要素を鑑みながら決めていくことが大事です。