食事をしたり、本を読んだり、毎日の生活に欠かせない道具としてある「椅子」。日本人といっても1日の間1回も椅子に座らずに生活する人は稀かと思います。それほど椅子というものは今の私たちの生活と切り離せない必需品となりました。私は住宅を主に設計しているのですが、住宅ができた後、その空間にどんな椅子を置くか、みなさん頭を悩ませるようです。すでに気に入った椅子がある人はよいのですが、家をつくった時に初めて椅子選びをする方が多いのではないでしょうか。そこで少しでも椅子を選ぶ際の参考になればと、ブログの中に椅子のカテゴリーを作ってみました。格好は良いのだけど、実際の座り心地はどうなんだろう。使い勝手はどうか、メンテナンス性はどうか、など実際に椅子を使ってみた個人的な印象を盛り込んでコラムを書いてみようと思います。
椅子というのは、そこに座る人のキャラクターを表しているのだと思います。そこにその人が座っていなくともその人の存在感をそこに表している、というような。安い椅子であれば数千円から手に入れることができますが、椅子は毎日一度は座るもの。あまり安価な椅子では、そこで過ごす時間も寂しくなってしまいす。少し贅沢して良い椅子に座る。そこに座って過ごす時間が心地よいものであれば、毎日が楽しくなるに違いありません。
数万円の椅子が高いのか、安いのか、実際にそこで過ごす日数で割ってみると良いかもしれません。その椅子に20年座るとして365日×20年=7,300日。例えば7万3000円の椅子であれば1日10円。毎日を心地よく過ごす対価として、決して高い金額ではないと思います。それに良い椅子は20年どころか、もっと長い年月の使用にも耐えてくれます。
ぜひみなさんも自分の暮らしに合った理想の一脚を見つけてください。きっと楽しい暮らしが実現できると思います。