ミース設計のクラウンホールの道路向かい側に建つ、
レム・コールハース設計のマコーミック・トリビューン・キャンパス・センターへ
こちらは、IIT(イリノイ工科大学)のキャンパス内にある学生センター。
いわゆる、日本の大学で言う生協って言われているような、
学生食堂や文房具屋さん、ホールやカフェ等が納められている複合施設。
鉄道の走る高架下に建物を半地下にして納めるという複雑な構成をとる。
スロープや階段で連続していく断面構成はさすが、コールハース的。
ジグザグとした直角をもたない平面と相まって、
室内を歩いていくと、目の前には様々なシーンが次々と広がっていく。
スケール感が薄れ、どこまでも空間が続いていく様な不思議な感覚だ。
平面と断面を絡み合わせることで、
ここまで変化に富んだ空間ができるのかと、空間の妙に感心する。
静的なミースグリッドに貫かれたキャンパス計画の中にあって、
とても動的でいきいきとしたコールハースの空間。
ミースとは対照的に生命力に満ちていると感じた。
ARCHITRAVEL McCormick Tribune Campus Center