エーロ・サーリネン設計「TWAターミナル」を訪れて

JFK空港内のエーロ・サーリネン設計、TWAターミナルを訪れる。コンクリートシェル構造が生み出す滑らかな曲面。外観は、まるで翼を広げた鳥のよう。圧倒的な表現に言葉を失う。20世紀に思い描いた、未来的デザイン。

あるところでは厚く、力強く、あることろでは薄く、繊細にとコンクリートの厚みには変化が与えられている。構造解析に従えば、より強度の必要な箇所はより厚くなるのだが、解析した数値だけに従うのでなく、場所によっては恣意的にデザインを施しているようだ。

丁度、工事中で中には立ち入れなかったため、エントランスから内部を覗いてみる。カウンターや階段はすべて曲面を描き、まるで床から生えているようだ。内部から立ち上がったひとつひとつの造形は、複雑に絡み合いながら外部へと連続していく。今にも動き出しそうな雰囲気。建築というよりもまるで生き物のようだ。1962年竣工。今年で築50年。今見ても驚くほど新しく、力強く美しい。

ARCHITRAVEL TWA Tarminal

003 TWA 004

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。