泊原子力発電所を訪れて

漁村を離れ、泊原発の見えるポイントを探す。
海岸沿いの松林を抜け、細い砂利道を走り、海岸へと出る。
目の前には、白い金属の丸い物体が現れる。
ここからは、泊原発は数百メートルの距離だ。
緑と青の自然の風景からはっきりと浮き立つように、
異様な存在感を放っている。
福島原発で事故が起きた今だからこそ、私がこの不吉な空気感を感じるのか、
それとも事故以前からその異様な空気感を放っていたのかは、
今ではもう確かめることはできないのだが。
福島原発では高さ数10mの津波により、建家が損傷を受けた。
ここ泊原発を見ても、海からの近さに驚く。
もし津波が来た場合、何らかの損傷を受ける可能性が高いことは、
誰が見ても予想がつくように思う。
損傷を受けた場合、半径数10キロの範囲で
長い年月に渡って甚大な放射線被害を及ぼす可能性のある原発。
果たして、私たちは、このような人的にコントロールの
出来ないような暴力的で強大なシステムを持ち続けてよいのだろうか。
絶対に良いわけはない。
また今後、仮に原発を止めることが出来たとしても、
放射性物質を冷却し、廃棄するためにはまだまだ
長い年月と膨大な苦労と痛みを伴っていくことだろう。
原子力発電から目を逸らすことなく、
一人一人がこれから先、どうしていかなければいけないのかを考えるべき時だ。

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燕あおうづの平屋完成見学会を開催します