お盆明け、少し遅めの夏休みをとった。
休みを使って、バイクでどこにツーリングにいこうと考えていた。
日本海夕日ラインを抜け、北へと走り出す。
新潟港。桟橋には丁度、これから出発しようとしているフェリーが見える。
行き先は小樽港。北海道。
バイクツーリングの聖地。バイクで一度走ってみたかった場所だ。
早速チケットをとり、フェリーへと乗り込んだ。
早朝5時に小樽港に到着。
まだ外は薄暗い。ライトをつけ、どこまでもまっすぐな道を走り出す。
目指したのは、古宇郡泊村。ここに泊原発がある。
今まさに、運転再開するかどうかが話題となっている原発だ。
ニュースによれば、昨日、道議会で再稼働が決定したようだ。
早ければ今日にも再開されるらしい。
再開されれば、福島原発事故後、初の運転再開となるという。
原発システム自体の安全性に疑念あり、
かつ、脱原発、代替エネルギーへのシフトが叫ばれている今、
今後も原発による発電が本当に必要なのかどうか、
再稼働する前に、もう一度考えてみる必要があったのではないだろうか。
泊村の漁港にバイクを止め、小さな村の中を歩く。
かつてはニシン漁で栄えた漁村。
グレーに色あせた下見板貼り壁の家々が点在している。
少し寂しげで、とても静かな村だ。
目の前に広がる緑の山々と青い海。
懐かしさを感じるような風景。
一見、何の変哲もない漁村。
しかし、そのすぐ1キロほど先には原発が存在している。