更新日: 空間デザイン・素材

岩室の家 小国和紙 手掻き和紙工場へ

岩室の家の障子戸へ張り込む手掻き和紙を購入しようと長岡市小国町へと車を走らせる。新潟県内で手掻き和紙といえば、小国和紙と門出和紙が良く知られています。小国和紙生産組合を訪れ、代表の今井さんに手掻き和紙作りの行程を一つ一つ親切に解説して頂きました。
小国和紙生産組合 http://www.oguniwashi.jp/
最近では国内産の楮(こうぞ)の購入が困難となってきたため、近くの畑で楮の自家栽培を始めたそうです。中国産の楮もあるにはあるのですが、やはり質の良い楮はなかなか手に入らないと。実際に中国産楮の和紙と国内産楮の和紙を見せてもらいましたが、その違いたるや歴然。国内産楮を使った方が和紙の手触りが柔らかく、肌理が細やかでした。
実際に紙作りを見せてもらったのは初めてでしたが、一枚の紙に大変な手間が掛かっているのだということを改めて実感しました。冷たい水の中に何時間も手を突っ込んでひたすら和紙を掻くのだそうです。こちらで作られている和紙の中でも、雪晒し(ゆきさらし)という伝統的な工法で作られた和紙は本当に透き通るほど純白で、陽が当たった時の美しさはなんとも言葉では言い表せないようなつややかな質感を宿していました。

小国和紙 小国和紙 小国和紙

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。