カテゴリー: 家具製作

「上越高田の平屋」漆喰壁塗装工事

「上越高田の平屋」内装壁の塗装工事に入りました。今回、壁仕上げには漆喰塗装を採用しました。室内に差し込んだ光は白い壁に反射し、部屋全体を明るく照らしていきます。下地ボードだった時と比べると、室内が数段、明るくなったように感じます。

漆喰塗装は、ざらっとしたつや消しの質感で仕上がるのが特徴です。表面がつるっとしていて反射率の高いビニルクロスや水性塗料ですと、もっとカチッとした硬質な雰囲気になるのですが、漆喰塗装を使うと壁に当たる光のグラデーションが柔らかく、優しい雰囲気の空間になります。

また、見た目だけでなく、漆喰塗装には、湿気を吸ったり放出したりといった調湿効果もあることから、室内環境を安定させてくれます。何よりも、あのビニルクロス張りや塗装をした直後の接着剤系の匂いが無いというのが一番の利点。塗装をしているすぐ横で打合せをしていても気にならない程です。以上のことから、私の事務所では定番と言ってよいほどよく、漆喰塗料を採用しています。

漆喰壁塗装
漆喰壁塗装
漆喰壁塗装

「燕のギャラリーハウス」墨色の合板天井仕上げ

「燕のギャラリーハウス」トーンを抑えたざらっとした表情の天井。写真をよく見ると、うっすらと柔らかな木目が見えています。こちらの天井、何で仕上げられているか分かりますか?

実はこちらの天井、桐合板で仕上げています。桐は表面がざっらと多孔質で、吸湿性に優れています。その性質から、湿気のこもりやすい押し入れの仕上げなどで、よく使われています。今回、その桐合板をリビング・ダイニングの天井仕上材として使ってみました。桐の素地のままでは淡い色目ですが、落ち着いた雰囲気にするため、敢えて墨色に着色しています。

一般的に、収納内に使われる材料で、メインの部屋の仕上げとして使うことはあまりないのですが、実際に使って見ると、桐特有の木目の柔らかさが空間の雰囲気を和らげ、とても上品な仕上がりとなっています。いつもは裏方をしている桐合板も、主役にたってみれば、とても良い仕事をしてくれます。収納内だけに使っておくのは、もったいありません。

また、見た目だけでなく、これだけの面積を桐で仕上げると、その調湿効果は抜群。湿気の多い季節も、乾燥する季節も、室内環境を一定に保ってくれることでしょう。

桐合板仕上
桐合板仕上
桐合板仕上
桐合板仕上

「新潟浦山のコートハウス」ブックマッチのフローリング

「ブックマッチ」という言葉、皆さんは聞いたことがあるでしょうか?建築や家具業界で、もともと1枚の板材を2枚にスライスし、両側に開いた状態の木のことを云います。左右に開いて置いた本のようであることからこのような名称がついています。もとは一枚の板であることから、左右対称に木目や節が現れてきます。元々は同じ木から取った材料であっても、製材段階や流通段階の管理を行なうことが難しく、途中でばらばらになってしまい、なかなか手に入りにくい材料となっています。手に入りにくい、つまり、高価な材料になってしまうので、テーブルの天板や家具の面材など、ちょっとした目につく所やポイントになる所にブックマッチ材を使うというのが一般的な使い方になります。

新潟浦山のコートハウスの床に使ったハードメープルの無垢フローリング材。その中で一カ所、なんとブックマッチとなっている箇所がありました。お世辞にも細かく流通管理されている訳でないフローリング材の中に元々同じ丸太から取れた材が入っているということも偶然ですが、それを張る段階で見つけて並べて張った大工さんの審美眼にも驚きます。こちらにお住まいのお施主さん、木が好きな方ですので、もしかしたらこういう偶然を引き寄せたのかもしれません。これと同じ様に床を張って欲しいとお願いされても、再び狙ってできることではありませんので(念のため)。ブックマッチのフローリング、とても珍しいので記念に写真に残してみました。

ブックマッチのフローリング ブックマッチのフローリング

新潟浦山のコートハウス 黒柿の新たな使い方

先日の打合せで決まった黒柿の無垢材抽き出し。加工を終え、抽き出し面材となって現場に搬入されました。板で見ていた時は、存在感が強く、もっと主張するのかと思いきや、家具として組み込まれると、独特の存在感を放ちながら、主張しすぎることなく、しっくりとその空間に馴染んでいるようでした。銘木と呼ばれる黒柿を、敢えて高級な設えでなく、ざっくりと使う。そんな使い方が今回、とても上手くいっているように思いました。製作した家具屋さんは、設置を終えた後、しばらく満足げに家具を眺めていました。

黒柿家具 黒柿家具 黒柿家具

「新潟浦山のコートハウス」無垢 欅(けやき)洗面カウンター

施主さんが自ら選んだ無垢の欅(けやき)カウンター。仕上げ加工を終え、現場へと据え付けられました。

やや赤みの強い欅に対して、引き締まった黒の洗面ボウルを合わせています。欅カウンターの、ごつごつとした端部(材の耳)を切り落とさず、そのハードな表情を、そのまま正面に見せる配置としています。

空間の所々に存在感のある無垢材を取り入れることで、日常生活にメリハリが生まれているように感じます。また、カウンターが更に際立つ様、カウンター意外の部分を真っ白に仕上げてみました。無垢材が白い空間を引き立たせ、また、白い空間が無垢材を引き立たせる、そんな関係を作りました。

けやきカウンター
けやきカウンター

新潟浦山のコートハウス 人が樹を選ぶのでなく、樹が人を選ぶ

新潟浦山のコートハウス。加工を終えた欅カウンター材の確認を兼ねて、材木屋さんで家具の仕様を施主さんと打合せ。出来上がった廻りの壁の色や空間のバランスを考えながら、家具のスケッチを描き、イメージを膨らませていきます。最後、引き出し扉の面材をどうしようか、と話をしていると、すくっとお施主さんが立ち上がり一枚の板の前に歩いていき、立ち止まりました。そこに立て掛けてあったのは、黒柿の板。複雑に黒い杢模様の入った板は、多くの板の中でも特別周囲へ存在感を放っていました。施主さん曰く「先ほどから目に留まっていて、この木に呼ばれてしまった」と。まるで人が樹を選ぶのではなく、樹が人を選んだかのよう。早速、板を机の上に並べ、どのように板取りするか打合せ。一枚の板から取ったことが分かるよう杢目を通し、かつ、共木(同じ丸太から取れる板のこと)を使って、ブックマッチ(本を開いたように左右対称)にして仕上げる方針に。
この板を選んだ施主さんの選定眼とセンスに脱帽しました。このように建物に遊び心を取り入れることって最近少なくなりました。黒柿仕上げの家具。初めて使う材料だけに、どのように仕上がってくるか、とても楽しみです。

家具スケッチ
黒柿 黒柿

新潟浦山のコートハウス 大型木製建具搬入

中庭側へ繋がる大開口ガラス面に木製建具が取りつきました。建具自体に結構な重さがあり、現場の狭い搬入ルートを手運びするのは苦労しましたが、何とか所定の位置に取りつきました。内部から見ると柱の裏に建具枠が隠れ、一見どこが建具が分かりません。柱の他は全てガラス面。すごい開放感です。納まってしまえばさらっとシンプルに納まっているようみ見えますが、現場ではかなり苦労して納めた部分。

大型木製建具搬入 大型木製建具搬入

新潟浦山のコートハウス 欅(けやき)洗面カウンター

先日材木屋さんで選んだ欅(けやき)カウンター材のカンナ掛けが終わったとの連絡を受け、現物確認にいってきました。きれいに鉋仕上げを施した欅板の表面には流れるようなとても美しい杢目が現れていました。仕上げる前の印象より更に存在感を増したように感じます。今回は耳付き部分(木の樹皮の部分)をカットせず、板の形をそのまま活かして洗面カウンターに仕立てていきます。施主さんを交え、どこに辺りに洗面器を置くかを検討していきます。まっすぐの板であれば、何も考えずに中心に洗面器を置けば良いのですが、耳付き部分は出っ張っていたり、へこんでいたり、その板の形から自然と人が立つ位置が変わってきます。まるで木が人間の行動をアフォード(誘導)しているような。無垢材のアフォーダンス。

けやきカウンター けやきカウンター

新潟浦山のコートハウス 無垢材カウンター選び

新潟浦山のコートハウス。施主さんとの打合せの中で、ちょっと印象を変えて、手洗いカウンターに無垢材を使ってはどうかととの話が出てきました。今回、工事の施工を手掛けているソリッド(新発田屋)は無垢材を取り扱っている専門店でもあります。倉庫内にはごろごろと様々な材料が在庫してあるということで早速、実際に無垢材を見に行ってみるとこにしました。無垢のカウンター材と一言でいっても、樹種、杢目の出方、色目の出方、耳付き、曲がりなど一枚一枚、様々な表情があります。また同じ板でも、見る角度が変わったり、上下方向を変えたり、裏表を変えると全く異なる表情が現れてきます。何枚も積んである板の中から今回選択したのは欅(けやき)材。少し赤みがかった木肌とクネクネとした杢目の少しハードな表情。これよりカンナ掛けを行い、洗面器の形にくり抜き加工を行ないます。どんなカウンターが出来上がるか、乞うご期待。

ケヤキカウンター材 ケヤキカウンター材

「オフィスO リノベーション」縦格子壁

「オフィスO リノベーション」縦格子壁が設置されました。オフィスの中に縦格子が置かれた瞬間、硬さのあったあった空間が、とても温かみのある柔らかな空間へと変化していきました。

オフィス空間というと、どうしても効率や合理性を追求した空間をイメージしてしまいます。そのためか白くて緊張感のある空間が多いのですが、このような人間的な温かみのある雰囲気とする方が、実はビジネスには有効ではないかと思います。ほっと一息つけるスペースでアットホームな打合せを。

縦格子 縦格子 縦格子

東三条まもる眼科 アフォーダンスをデザインに

東三条まもる眼科。いよいよ内装工事も終了がみえてきました。仕上げ工事はほぼ完了し、後は細かい納まりを調整するのみです。こちらの建物、各部屋の壁仕上げが異なっているのが特徴です。
暗検査室は、濃いグレーの左官仕上げ。
診察室は、木目仕上げ。
手術室は、淡い色目のタイル仕上げ。
院内にサインがなくとも、それとなくその部屋の用途が壁仕上げからわかるよう、デザインをしています。アフォーダンス(環境が人に対して提供する意図)というものです。目に障害を持つ患者さんが利用する施設。サインが見えなくともイメージできることが必要だと考えました。
仕上げ材を見て、何に使われる部屋か、皆さんわかるでしょうか。

まもる眼科壁仕上げ まもる眼科壁仕上げ まもる眼科壁仕上げ

東三条まもる眼科 木枠加工

東三条まもる眼科現場へ。
現場内では、大工さんが木製建具の枠を加工中。
現況寸法を計り、一本一本、真剣な眼差しで加工をしていきます。
限られた材料を無駄にすることは出来ません。
壁の塗装工事も始まりました。
今回、用途が診療所ということを考え、
出来るだけ有害な物質が入っていない、ホタテの貝殻から出来た
エコドマスウォールという塗装材料を選びました。
壁が白くなると一気に室内が明るくなります。

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