「岩室の平屋」プロジェクトがスタートしました。計画地には既存住宅が建っています。こちらの建物の解体を進めていくことからプロジェクトを進めていきます。
既存建物を解体する際に確認しなければならないのは、設備管引き込みなどインフラ配管の接続状態がどうなっているか、です。ガス管や電気引き込み線などが繋がったままでは、建物を解体をする事はできませんので、まずはガス供給会社や電話会社へ電話をし、建物を解体する旨を伝え、引き込みなどを撤去してもらう必要があります。すべてを解体業者へ依頼することもできますが、電話して撤去工事を依頼するだけですので、解体費を抑えようと思ったら、窓口をネットで調べてご自分で電話するのが良いと思います。思ったよりも簡単に済んでしまいますので。
敷地を訪れた際には、引き込み個所を写真に撮っておく事がポイントです。給水ボッスクがあれば、蓋を開けて水道メーターがついているかどうか、ガス栓の引き込み位置には引き込みの目印杭が立っているかどうか、電柱から建物に電線が引き込まれているかどうか、など、うっかり現地で確認することを忘れてしまっても、後で写真を見れば、どうなっていたかを思い出すことができますので。
参考までに、住宅敷地内に引き込みされている各設備インフラに対する対応方法を以下に挙げておきます。色々とやることが多岐に渡りますので、お忘れなきよう。
・給水管(解体時に水道を使う事になるので、そのまま残す。水道メーターが外してある場合は、工事用に水道メーターの取付けを水道局へ依頼)
・下水管(管理する自治体の下道課へ連絡し、工事が必要な場合、排水設備の指定工事店へ連絡)
・ガス管(ガス供給会社の営業所に建物解体の意向を伝え、使用停止を申請、ガス管の接続切断を依頼)
・電気引き込み線(電気供給会社へ使用停止を申請、引き込み線の撤去を依頼)
・電話線(NTTなど電話会社に停止手続き、電話引き込み線の撤去を依頼)
・光回線、CATVなどインターネット回線(契約会社へ使用停止を申請、引き込み線の撤去を依頼)
・浄化槽(浄化槽内に汚泥が溜まっている場合、清掃業者へ汲み取りを依頼)