「レストランGUSTO」こちらの物件、平面が凹型をしていて細い通路で空間が2つに分けられています。どうしても空間が2つのエリアに分かれてしまうので、片方をエントランスと厨房、もう片方を客席エリアとしました。エントランスから入ったお客さんは、厨房の中を覗きながら細長い通路を通り抜け、奥への客席へと移動していきます。
真ん中にある細長い通路によってエリアが分断されてしまうことを、当初は欠点だと考えていました。しかし設計の途中段階で、この細長い空間、奥行き感をプラスと考えて、有効に使えばよいのではないかということに気がつきました。
エントランスから客席までのアプローチが長ければ長いほど、その店で食事する期待が高まるのではないかと、逆転の発想をしました。欠点を利点に変えるアイディア。コロンブス的発想の転換。