大槌町3日目。
私が大槌町にいる間にも街の表情が少しづつ変化している。
重機によって街の瓦礫が少しずつ片付けられているのだ。
街が片付いていくことで、悲惨な津波の記憶が
被災した人々の心から少しでも薄れていって欲しいと願う。
しかし反面、同時に支援者である方々の心からも
この津波の記憶が消えていってしまうことを心配している。
瓦礫が綺麗さっぱり無くなってしまった後だって、
愛するものを無くし、家を無くし、仕事を無くした
人々の厳しい現状は依然、変わることがない。
今後、街の復興をどうするか、産業、雇用をどうするのかなど、
長期的なアイディアと支援が必要だ。
街が綺麗に片付き、メディアが撤退していくことで、
人々の関心が薄れていかないことを願う。
折しも今日で地震から丁度1ヶ月。
サイレンの音とともに黙祷を捧げる。