「ユニベールハウス」建設工事がスタートしました。地盤改良工事→基礎工事→建て方と進み、柱梁が立ち上がりました。角地に建つ建物ですので、全貌がとても良く見えます。北側へいくに従って高さが低くなる片流れ屋根形状の建物。この屋根の形そのままに、天井にも勾配がついた内部空間となる予定です。
写真をみると、周囲の建物よりも高さが少し低めになっていますが、何故かといえば、それは建設コストを抑えるため。高さを抑えることで、外壁仕上げ面積と内装仕上げ面積が減り、建設費を抑えることができます。と言っても、室内の高さが低くて圧迫感があるということはありません。そこは設計上の工夫をして、広がりのある空間を実現していきますので、ご心配なく。
木造住宅ですと、部材を構造計算によらず、大工さんの経験値で決めることもあるのですが、この建物では構造計算を行って部材ごとの耐力を決めています。その計算された耐力を発揮するため、建て方が終わった際に取付金物の確認を行っていきます。柱梁の寸法を確保することは当然、大事なのですが耐震性を高めるには、金物の取り付けが重要なポイント。力のかかる場所に見合った金物がきちんと取りつくことで、建物本来の強度が確保できます。
金物の取り付け位置や取付ビス種類や本数などもひとつひとつ漏れなくチェック。仕上げをすれば隠れてしまう部分だけに、この段階での確認が大切。金物が間違っていれば直しも簡単ですし、弱い部分には補強を施すこともできます。下の写真は、柱と筋交いに金物が取りついた写真。設計図で指示している金物であるかどうか、また、ビスの本数が合っているか、打たれているビスは指定通りのものか、などを確認していきます。
工事はこの後、外壁下地工事へと進んでいきます。まだまだ先は長いですが、工事の進行状況を時期をみてアップしていきたいと思います。