「上越高田の家」完成見学会を数日後に控え、工事は最終段階に入りました。カウンターやキッチンなどの家具が搬入され、床に貼られていた養生シートが剥がされ、いよいよ室内空間の全貌が現れました。
今回は、内部の空間構成に、スキップフロア、吹き抜け、斜め平面、勾配天井、回遊動線など、さまざまな手法をこれでもか!という位、ふんだんに取り入れています。場所を変える毎に、空間の見え方や雰囲気が異なり、家の中を歩き回ること自体が楽しい空間となっています。少し狭くて落ち着いた場、天井が高くて広々とした場、景色の良い場、ちょっとこもれる場、などなど、場ごとに雰囲気の異なる空間がそこかしこに点在しています。現場を訪れたお子さんは、室内をくるくると飽きることなく、楽しそうに動き回っていました。
また、大きなワンルーム空間でありながらも、互いに見える場所、見えない場所を意図的に作り出すことで、互いが意識せずとも、互いの気配を感じて生活ができるよう配慮しました。姿は見えなくとも、他の家族が何をしているのかが、それとなく分かる。そんな付かず離れずの距離感を実現しています。