オーダーキッチン製作打合せ

「新潟青山のコートハウス」キッチンカウンターは既製品ではなく、オーダーキッチンカウンターを採用します。フルオーダーのキッチン、ただこんな感じで、と簡単にイメージを伝えただけでは、現場で作る職人さんたちは困ってしまいます。オーダーキッチンの場合、どのようなキッチンカウンターを作りたいのか、正確に製作をする職人さんたちに伝えていかなければなりません。

そのためには、施主さんから使い勝手などをヒアリングし、製作図面を書き起こしていく必要があります。ただ設計者が書いた製作図面は、加工方法などを盛り込んだ図ではありません。下書きしたキッチン製作図を持って、ステンレス加工工場に伺って、製作加工方法について打ち合わせしてきました。

板の折り曲げ加工方法や納め方、搬入方法や現場での組み立て方法、などなど、図面を付き合わせて、スケッチ描き描き、具体的な詳細を打ち合わせていきます。打合せを進めていくに従い、今まで曖昧だった部分が、立体的なイメージを伴って、スーーっと頭の中に立ち現れてきます。当然のことですが、作り方をイメージできなければ、製作設計図は書けません。設計者が机の上でじっと1人で考えているより、作り手の経験や加工知識を盛り込んでいった方が、本当に実質的な図面が出来上がってきます。

設計図面は、作る人たちへ、作り方を伝えるための言葉(メッセージ)です。その言葉が、作り人たちへ伝わりにくい言葉(図面)になっていないか、設計者として、改めて見直してみる必要があると思いました。

キッチン製作図003
キッチン製作図002
キッチン製作図001