更新日: 新築・注文住宅

「燕のコートハウス」天井高と部屋の広さの関係

「燕のコートハウス」は部屋毎に天井高さを変えてあります。通常であれば、空間の縦横比を崩さないよう、広い部屋は天井高を高く、狭い部屋は天井高を下げるのが空間設計のセオリーです。しかし、今回、部屋の広さに縛られずに各部屋の天井高を設定してみました。意図的に広い部屋の天井高を少し低めにしたり、狭い部屋の天井高さを高めにしたり、場所毎に天井高さを自由に設定しています。

天井高のある空間は、上方へ伸び上がる様に高揚感のある空間に。天井高の低い空間は、重心の低い落ち着いた雰囲気に。部屋を移動する度に、空間が上下に伸縮し、めくるめくように空間が変化していきます。実際には5センチから15センチ程度の天井高の変化でしかないのですが、広さとの関係もあり、実際の寸法以上に天井高が変化したように感じます。

平面的な横方向の広がりだけでなく、高さという縦方向への空間の広がりを意識することで、空間の質は劇的に変わってきます。人間というのは敏感なもので、天井高が異なるということを伝えなくとも、自然と分かってしまうようです。実際にこの場を訪れた人の多くの方が天井高の変化に気がついていました。

天井高の変化 天井高の変化 天井高の変化

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燕のコートハウス

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この記事の著者

金子勉
建築家 / 代表

金子 勉 Tsutomu Kaneko

美しい意匠設計に加え、高度な構造・設備設計までトータルで手掛ける建築家。無垢材などの自然素材を活かし、使い込むほどに味わいの増す空間と豊かさを実感できる暮らしを提案。新潟の風土に寄り添い、土地選びから建物診断、コンサルティングまで施主に伴走する家づくりを行う。