「亀田東町のコートハウス」のキッチンエリアはリビング・ダイニングと連続している、いわゆる「オープンキッチン」です。キッチンがダイニング側を向いていることから対面式キッチンと呼ばれます。食事の用意をしながらダイニングの子ども達に目が届くということが対面式オープンキッチンの大きな利点ですが、その反面、ダイニングからキッチン内が丸見えになってしまうという欠点もあります。料理をされる方なら分かると思いますが、キッチンカウンターの上というのは、料理の材料や洗い物などが置かれ、一日中片付くことはありません。
そこで今回、キッチンカウンターの上がダイニング側から丸見えにならないよう、手元を隠せる高さで前面カウンターを設けました。これくらいの高さだと、少しくらいキッチンが片付いていなくても涼しい顔で立っていられます。また、カウンターの下には扉付きの収納棚を設け、カップや皿を始め、ペンや印鑑などの小物も一切合切しまっておくことができ、とても便利です。
キッチン後方には、押入れ状の収納スペースを設け、料理をする時には扉を開け、料理が終わったら扉を閉めて隠すという方法をとっています。扉を閉めてしまえば、すっきりと片付いている(ように見える)という、まさに隠し技!が使えます。いくらオープンキッチンが開放的で美しいといっても、その美しさを保つのにストレスが溜まるようでは長くは続きません。料理をする人の立場に立って考える、それが大事なことです。