仮想(イメージ)から現実(リアル)へ

基礎配筋

上越高田の平屋の建設現場では、地盤掘削に続いて基礎配筋工事が始まりました。土を掘ってできた溝の中に細い鉄筋を何本も建て込んでいきます。一見すると何かの発掘現場のようにも見えます。

くねくねと折れ曲がった平面形状で、かつ、奥へ向かって床レベルが変化していくため、鉄筋形状は複雑。工場で下加工した鉄筋を、現場の角度に当てて、再度調整しながら組み上げていきます。鉄筋の太さや鉄筋形状が図面通りになっているか、コンクリートの被りや重ね継ぎ手の寸法は確保されているかなど、鉄筋組みのチェックを行ないました。一部調整はあったものの、基礎配筋は問題無し。続いてコンクリート打設へと現場は進んでいきます。

基礎配筋

頭を悩ませ描いた図が、現実にカタチとなって現れてくるのは、作り手として何度経験しても愉しいものです。図面や模型というヴァーチャル(仮想)なものが、リアル(現実)となって現れる場。その2つを橋渡しするのが、職人さん達です。職人さん達がいなければ、設計者がどんなに図面を描いたとしても現実にすることはできません。この真夏の炎天下に現場でもくもくと働いている職人さん達に感謝です。