「ぎんなん保育園」保育園を設計するにあたって考えたこと

ぎんなん保育園の建て方作業。すべての梁が組み上がり、無事に上棟を迎えました。力強い構造梁に支えられた、木造の大空間。中に入ると理由無く、そのスケール感に圧倒されます。大屋根の下には、曲面壁に囲われ、流れるように奥へ奥へと繋がっていく空間。

今回、保育園の設計に際して考えたのは、子供達が走り回るその動線をそのまま空間として立ち上げられないか、ということでした。子供達は、まっすぐや直角に歩くことはなく、自分の好きな軌跡を描き、空間の中を自由に動き回ります。その自由な子供たちの意思を、建物が妨げてはいけない。そのような発想のもとに、この流動的な空間構成が生まれてきました。

動き回ること、物に触れること、香りを嗅ぐこと。子供たちが、五感を発揮し、この空間を体験することで、既存の価値観に捕われない多様な感覚を創造していってほしいと思います。

遊戯室空間 遊戯室空間 遊戯室空間