燕ぎんなん保育園。
工務店の加工場を訪れると、大工さん達が集まって会議中。
真ん中には、屋根のモックアップ模型。
屋根平面が矩形でなく、不整形に変形しているため、
そのまま屋根を掛けていくと屋根面にネジレが出てきてしまう。
そこで、どう屋根を掛けるべきか、模型を作って検討しているという。
模型に目線を近づけ、覗いてみる。確かに、どこかしっくりこない。
また、ネジレた屋根を作るには、一つ一つの束の長さを変え、
さらにホゾや垂木を斜めに手加工する必要がある。
これだけの面積の加工を一つ一つ手でやるのは膨大な作業量。
何か上手い方法はないかと、みんなで意見を出し合う。
雨水の処理やプレカットの加工許容範囲や施工管理方法など、
様々な方向から意見を出していくと、これが最適解だと思える方向が見えてきた。
模型を見ることで、感覚的に問題点を捉え、的確に問題点が整理すること。
2次元図面に捕われるのではなく、3次元の形で捉えること。
それはとても有効性な方法だ。