磯崎新設計 なら100年会館 を訪れて

昨日に続き、再び奈良へ。
まずは奈良駅前、磯崎新設計のなら100年会館に向かう。
駅を出ると、目の前に大きな楕円形の建物が現れる。
風景の中で、明らかに異質な存在。
近づくにつれ、その外皮がグレーの瓦タイルで覆われてるのが分かる。
まるで、魚の鱗のようだ。
磯崎新氏によれば、
「古代の一本の木からくりぬいた船がモデル」
「奈良平城京の地を海原にみ見立て、悠久の歴史を進む文化の船」
イメージして設計したという。
確かに、その大きさといい、全面タイルで覆われた外観といい、
まるでノアの方舟のよう。
エントランスを入ったホール空間は、洞窟をイメージさせる。
この量塊的で重厚な建物を見ていると
法隆寺や東大寺の方がシンプルで軽快、現代的に見えてしまう。
この建物がよって立つのは、
奈良時代より遥か昔、狩猟生活をしていた太古の人の感覚なのかもしれない。

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