「燕のギャラリーハウス」ギャラリーに住むということ

竣工写真の撮影のため、「燕のギャラリーハウス」を訪問してきました。こちらの住宅、竣工して約2年弱の時間が経っています。竣工時に植えた樹々は緑の大きな葉をつけ、外壁の色は程よく景色になじみ、内部空間からは、この家に暮らす施主さんの生活の色が滲み出ていました。

私の設計した建物は、竣工直後でなく、生活して暫くしてから竣工写真を撮らせてもらうのですが、どのお施主さんもとても良く住みこなしているなあと、毎回本当に感心します。こちらの住宅、ギャラリーハウスというだけあって、回廊のようなギャラリースペースと、高い天井を持つスタジオが特徴。家としてでなく、敢えてギャラリースペースとして作り、そこに住まうという逆説的な手法で設計しています。家という枠に捕われないことで、とても自由な空間が成立しています。

長い廊下に腰を下ろして本を読んだり、ボールを投げて遊んだり、壁の裏に隠れたり。子ども達は、こちらが想像する以上に柔軟に、この空間を使いこなしていました。この空間で育った子ども達はきっと豊かな創造力を持つ人になっていくのでしょうね。

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