カテゴリー: 2008 見附の2世帯住宅

「見附の2世帯住宅」立体的な検討

「見附の2世帯住宅」真ん中に中庭を配置するという方針は決まったのですが、その廻りを取り囲む各部屋の配置をどうするか、検討を進めています。玄関や浴室などの共用部分を介して一筆描きのように両世帯を繋げること、かつ、両世帯の生活エリアを分けること。相反する条件を同時に満たす案を模索中です。平面が階毎に複雑に絡み合っているため、パズルを組み合わせるような立体的な思考が必要になってきます。立体スケッチを書きながら、部屋の繋がりをイメージし検討を進めていきます。

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「見附の2世帯住宅」模型や図面はコミュニケーションの手段でしかありません

「見附の2世帯住宅」施主さんへの提案プレゼンテーションが無事に終わり、提案通り、コートハウス案で進めることになりました。ただし、提案そのままで、という訳にはいきません。模型を前にして新たに色々なイメージが生まれてきます。(まさに生まれてくるという表現がしっくりきますが。)施主さんの中で、今まではもやもやとしていた新しい生活のイメージに、初めて明確に平面(空間)が与えられ、くっきりとリアルに暮らしのイメージが立ち現れてくるのでしょう。模型を前に具体的にこうしたい、ああしたい、といったイメージが明確になってきます。提案をたたき台に更にヒアリングを行ない、部屋の並びや広さ、明るさや部屋同士の繋がりなど、イメージに合わせて調整を行ない、更に案に磨きをかけていきます。

模型は図面というものは、あくまでコミュニケーションの手段でしかないのだと、思っています。施主としては、出てきた図面や模型を前にして修正を望むのは、心苦しいのかもしれません。が、折角住む自分の家です。遠慮せずに色々と思ったことを話してもらいたいと思います。(他の事務所ではどうか分かりませんが)少なくとも私の事務所では、提案はあくまでコミュニケーションを行なう為の土台でしかないと思っていますので。その土台を元に初めてコミュニケーションが始まるのだとさえ思っています。模型や平面は作っては壊し、壊しては作る、そのようなものでしかありません。自分が住む家です。何でも遠慮なくお話ください。写真は修正中の模型です。中庭を中央に残すという方針は残しつつ、部屋のレイアウトを修正するなど大分大きく変化してきています。

見附2世帯住宅模型 見附2世帯住宅模型 見附2世帯住宅模型

「見附の2世帯住宅」離れつつ、繋がる空間

「見附の2世帯住宅」プレゼンテーション案がまとまってきました。施主さんの暮らしのイメージ(内的条件)と敷地条件(外的条件)を考慮した結果、真ん中に庭を設けたコートハウス形式を選択することに。こちらの住宅は親子2世帯が一緒に暮らす家です。ただ親子といっても、お互い生きてきた時代が異なり、趣味趣向、生活時間帯、食事の傾向など、どれ一つとっても同じではありません。家族といえども、異なる生活様式を共有しようとすれば、お互いにストレスがかかり、疲れてしまいます。やはり家族といっても、適度な距離感は必須です。

今回提案する案は、真ん中に中庭を置き、その両側に各世帯の居住スペースを置くというもの。中庭を通して互いの視線がつながることで、距離感を保ちながら、互いの気配を感じる、という相反する条件を同時に満たすことを意図しました。しかし2世帯住宅といっても完全に壁でエリアを分けてしまっては、同じ家に住んでいる意味がありません。そこで、玄関や浴室などは効率的に共有し、回遊式に平面を所々繋ぐことで、視線だけでなく、ある場面では生活が直接繋がるということを考えました。離れつつ、繋がる空間を目指します。

見附の2世帯住宅提案 見附の2世帯住宅提案 見附の2世帯住宅提案 見附の2世帯住宅提案

「見附の2世帯住宅」平面ヴァリエーションの検討

「見附の2世帯住宅」の平面を検討中です。庭をどこに配置するかで、2世帯の配置も変わってくるため、さまざまな平面バリエーションを検討中です。一般的には1階に親世帯、2階に子世帯を設ける階で分離した2世帯住宅が多いかと思いますが、今回は単純に階で分離するようなことはせず、中庭を使って各世帯のエリアを分けようと考えています。そのため中庭の配置が、平面構成に大きく影響してきます。真ん中に庭を配置する案、庭を片側に寄せる案など、出来る限り手を動かして、最適案はどれかを探っていきます。

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「見附の2世帯住宅」プランスタディ

「見附の2世帯住宅」施主さんの要望を踏まえ、平面をスタディ中です。周囲3方を建物に囲われた敷地。どのように採光と通風を確保するか、世帯ごとのエリアをどのように配置するか、考えれば考えるだけ、平面パターンが浮かんできます。頭の中を整理するため、概念図を書き、いくつかのパターンに分けてみます。採光を採るための庭をどこに配置するかによって、世帯の配置関係も変化していきます。庭の配置と世帯の関係をスタディし、平面の方向性を探っていこうと思います。

プランスタディ

「見附の2世帯住宅」設計の進め方について

新潟県見附市に2世帯住宅を計画中のご家族から事務所に連絡がありました。設計を進めるといっても、実際にそこに住む方の人柄や好みなどのの手がかり(切っ掛け)がなければ、どこから進めていって良いかわかりません。まずは直接お会いして、希望予算を始め、どんな家にしたいか、どんな暮らしを望んでいるのか、などイメージを大まかに掴むためのお話をします。何部屋欲しいのかや、広さはどの程度か、などの具体的な情報は後でもいくらでも調整が可能ですので、最初に話すのは抽象的な暮らしのイメージについてです。朝起きて一番にすることは何か、今家事で困っていることは何か、好きな音楽は何か、お酒は飲むか、今まで旅行した中でまた行きたい場所はどこか、などなど暮らしのイメージを喚起するためたわいもない話からスタートしていきます。

設計事務所に頼むのだから、きちんと考えて「こういう感じの家にしたい」と伝えなければ、などと気負う必要はありません。自分がどんな暮らしをしたいかなんて具体的にイメージされている方は少数派だと思います。私の事務所に相談にいらっしゃるのは、イメージがあいまいな方が大半です。逆にイメージが固まっていないからこそ、可能性があるとも言えます。色々な話をし、写真などを見て、設計者と一緒に理想の暮らしのイメージを探していくということが、大事な設計作業だと思います。ですので、先ずは気負わずにご相談ください。

と、同時に計画地の現地調査も行っていきます。敷地の周辺にはどんな建物が建っているのか、どんな町並みの中にあるのか、陽当たりや風抜けはどうかなど、実際に敷地に立って確認していきます。大きく窓を取りたいけれど隣の家のリビングに面していて実際にはカーテンが開けられないなど、敷地条件次第でそのままでは要望を果たせなかったりすることもありますので。

暮らしのイメージの実現という内的条件と敷地条件という外的条件にうまく折り合いをつけながらまとめていく必要がありますが、そこは設計者の設計力が問われる場面です。

計画地現地調査 計画地現地調査