「蓮野の平屋」模型の内部写真です。片流れ屋根の形状がそのまま、室内天井の形として表れています。V字型の平面形状によって、ワンルーム空間でありながら、キッチンからリビングが互いに見えないという関係性を生んでいます。建物内を移動していくと、次第に次の空間が視界に入り、奥へ奥へと移動してく、そんなイメージです。
竹林に面した側には、様々な大きさ、様々な角度の窓を設け、窓ごとに異なった竹林の風景が見えるよう、フレーミング操作を行っています。人というのは、いつも一定の安定した感情でいる訳ではありません。時には開放的に、時には籠るような感じにと、いろんな気分の時があります。そのような移り変わる気分に応じて、その場その場で場所を選べるよう、多様な場を設けようと、意識して設計をしました。