「ベーシックハウス」のスタディ模型を作製中です。スタディ模型というのは、プレゼン模型や完成模型とは異なり、作っては壊し、壊しては作りを繰り返しスタディするための模型。平面図などの図面ではつかめない、外観の佇まいや内部空間のスケールなどを模型を作りながら確認していきます。
作製途中の模型を少し離れて眺めたり、近づいて中を覗いたり。外観のバランスが悪ければ、屋根勾配を作り直して調整したり、内部空間が狭かったり、広過ぎたりバランスが悪ければ、窓の位置や大きさを変えたり、天井高さを変えたり。作って壊しを何度も重ねていきます。
現実に建物が建ち上がってから、屋根勾配が急過ぎた、天井高さが低過ぎた、なんてことの無いように。建ち上がってから間違えましたでは、あとの祭りです。特に天井高さを低く抑える時や、部屋を最小限にする時には、最新の注意が必要。
今回はコストを抑えるため、なるべく建物高さを低く、天井高さも低く抑えたい。しかし、コストを抑える為に居心地の悪い空間ができるのでは、意味がありません。低く抑えることで、落ち着きのある空間を実現していくことを目標にしています。デメリットと思われる事を逆手に取って、メリットに変える。そんなプロジェクトにしていきたいと考えています。