「上越高田の平屋」外部足場が解体され、外観の全貌が現れました。敷地一杯に広がる平屋の建物。やっとここまできたなあと、感慨深いものがあります。
以前ににも書きましたが「上越高田の平屋」の外壁にはガルバリウム鋼板の「横はぜ葺き」を採用しています。一枚一枚が微妙に角度を持ち、魚の鱗のように光を乱反射して、艶やかな表情を見せてくれます。見る角度や時間によって、青空や夕陽の色、雲の色、樹々や土の色など、周囲の風景を移し込み、さまざまな色へと変化していくのが分かります。ある時には青みがかって、またある時には墨色であったり、オレンジ色であったり。
まるで建築に命が吹き込まれたかのようです。変化しない建築に変化を与えてくれる光と反射というものは、まだまだ奥が深いと改めて思いました。今回の外壁仕上げは、私の予想を遥かに上回るほど素晴らしい効果を上げててくれています。