「中野のコートハウス」地盤調査の結果からは地面下すぐに良い地耐力が出ているとのデータが得られていました。東京の西側では(海抜の高い地域に限られますが)関東ロームと呼ばれる良質な地層が確認できる場所が多々あります。
今回の建物は地盤改良を行わずに、関東ローム層に直接基礎を載せるという方針にしました。地盤改良を行わないことで建設コストを抑えることができます。ただし、調査データだけでは不安があったため、実際に掘削して地盤面を目視確認することにしました。
数十センチ掘ってみると、次第に茶褐色の土が現れてきました。関東ロームの特徴は茶褐色であることです。脚で踏み込み、しっかりとした土であることを確認。データだけで安易に判断するのではなく、実際に目で見て確認することが大切です。