中野のコートハウス。こちらの家のお施主さんはご夫婦ともアーティストとして製作活動をされています。今まではギャラリーを借りて作品展をしていたのですが、今回、家をつくるに当たってぜひ自宅で作品展を行ないたいということになり、1階の製作アトリエをそのまま表の道路と引戸で直接繋ぎ、そこで作品展示が行なえるような平面としました。
作品は壁に直接ピンで留め付けるため、貸しギャラリーの壁と同じく、寒冷紗全面張りとした上で真っ白なペンキ塗りとしています。ピンで穴が空いても、パテ埋めしてペンキを塗れば元に戻るという仕掛け。後で再塗装する際は自分たちで壁を塗ることになるため、それならば自分たちで最初からペンキを塗ってみようということになりました。
施主さんと共に、朝から始めた作業は夕方には一段落。無事、真っ白なギャラリースペースが出来上がりました。ギャラリースペースの巾は内法で約1.6mしかないのですが、天井高さがあるためか、圧迫感を感じない気持ちのよい空間となっています。