新潟浦山のコートハウス。外壁の塗装工事が完了した連絡を受け、状態確認のため現場へ。施主さんと一緒に外壁サンプルをじっと睨みながら選んだ仕上がり。どんな風に仕上がっているか、期待が高まります。サンプルで見ている塗装仕上げは30センチ角程度の大きさですので、大きな面に塗ったものよりもやや色が暗めに見えます。いわゆる、面積効果というものです。そのため、サンプルで見ているものよりも、実際に塗る色は1段階か2段階、濃い色目を選ぶ様にしています。また、ざらっとしたテクスチャーも小さなサンプルで見ているものと、大きな面に塗ったものとは、印象が変わるため、サンプルで見ているものよりもよりラフなものを選ぶようにしています。その辺りのさじ加減調整は設計者の経験による所が大きいのかもしれません。
そんなこともあり、選んだ仕上げが実際にイメージ通りになるかどうは、最後仕上がってみるまでは分かりません。(といっても、判断を放棄している訳ではありませんのでご心配なく)現場を訪れて実際に仕上がりをみると、落ち着きのある表情に仕上がっていました。でこぼこと凹凸のある仕上げのため、陽の当たる方角によって見える印象が異なり、それもまた趣があって面白いと感じました。