見積もり金額の調整作業

「上越高田の平屋」現在、工務店から出てきた見積もりを査定をしてる最中です。細かな納まり図や構造図、設備面、家具製作図など、作成した実施図面はA3×125枚。住宅の図面にしてはちょっと多いかもしれませんが、ここまで描かないと思った通りの建物を作ることはできません。

平面は図面通りだけれど、実際に出来た空間は想像していた空間と似て非なる物になっているケースってありますよね。そうならないよう、私の事務所では出来るだけ図面を描いて現場へ設計意図を伝えていきたいと考えています。特にちょっと特殊な形な空間や納まりを作る時には、詳細図が無ければ見積もりするどころか、実際に作ることが出来ませんので。

工務店は、実施図面に基づいて工事費の見積もりを行ないます。この複雑な図面を読み取るだけでも大変な時間と労力が掛かってきます。図面の枚数も枚数ですが、工事見積書もかなりのページ数になります。見積り書に記入されている仕様は図面通りか、また、数量や単価は間違っていないか、工事費は適切かなど、一つ一つ電卓を叩きながらチェックを進めていきます。

出てきた見積もり金額が予定していた予算通りであれば良いのですが、設計の段階で夢は膨らむもの。予算オーバーしてしまうこともあります。そんな場合には、設計の仕様を変更して、予算調整を行います。工務店と根気強く予算交渉していきます。

見積書の内容査定と金額調整。これも大切な設計業務の一つです。