以前、金物工場で製作してもらった木製建具のステンレス引手。こちら建物は、庭に面した壁面側は全面ガラスで構成されています。外の庭を見るのに、引手の方が目立ってしまっては台無しです。そのため、ハンドルが目立ち過ぎないよう、繊細なステンレス丸棒を工場で溶接してつくった特注の引手を取り付けてあります。普段はあまり目立たないように、しかし、手をかけた時にはがっちりとした掴み心地で。ステンレスの無垢棒を使った持ち手はとても頑丈で、安心感を感じます。そんな小さな見え方や触り心地に気を使い、積上げていくことが、建物としての質を上げていくことに繋がるのだと思います。